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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Tottenham】圧巻ギュンドアン!ボックス脇を崩した最強チームが3発圧勝!

プレミアリーグ11連勝のマンチェスター・シティに挑むのは、年明けから3勝1分3敗と苦しい戦いが続く8位トッテナム。11月のゲームでは、カウンターを2発決めたスパーズが2-0で完勝しています。マン・シティが最後に敗れたその試合と同様に、ペップが中盤を支配し、モウリーニョは引いて速攻狙いという展開になりそうです。開始3分の右からのCKは、ロドリのヘッドが右に外れました。

マンチェスター・シティを率いる名将は、守備の要のルベン・ディアスをベンチに置いています。GKエデルソン、DFジョアン・カンセロ、ジョン・ストーンズ、ラポルテ、ジンチェンコ、MFロドリ、ギュンドアン、ベルナルド・シウヴァ、FWフォーデン、ガブリエウ・ジェズス、スターリング。ゴールがほしい状況になれば、復帰したアグエロとマフレズが出てくるはずです。タンガンガからハリー・ケインにつながった7分のカウンターは、自陣深くに戻ったロドリがカットしました。

我慢の時間が続くスパーズ。8分に中央のガブリエウ・ジェズスにパスが入ると、左足のシュートはエリック・ダイアーがコースに入ってブロックしました。GKロリス、DFタンガンガ、エリック・ダイアー、ダヴィンソン・サンチェス、ベン・デイヴィス。中盤センターにエンドンベレとホイビュルク。2列めにラメラ、ルーカス・モウラ、ソン・フンミン、最前線にハリーケイン。マン・シティキラーのソン・フンミンは、10分を過ぎてもひたすら守備を強いられています。

14分、ハリー・ケインが右隅に蹴ったFKがポストにヒット。リバウンドをボックス左に持ち込んだルーカス・モウラは、左足の折り返しをエデルソンに捕られてしまいました。何事もなかったかのように、攻め続けるマン・シティ。19分のジンチェンコのミドルは、クロスバーのはるか上を越えていきました。21分、ガブリエウ・ジェズスの縦パスでボックス左に侵入したギュンドアンが、ホイビュルクに後ろから蹴られてPK。ロドリのキックはロリスのグローブを弾き、ゴール左に飛び込みました。

31分、ジョアン・カンセロのパスが中央のベルナルド・シウヴァに通りますが、左足に持ち替えて打った一撃はダヴィンソン・サンチェスがブロックしました。42分にスターリングがワンツーで右サイドを突破すると、グラウンダーを叩いたギュンドアンの右足ボレーはまたもダヴィンソン・サンチェスの足にヒット。こぼれ球を拾ったジョアン・カンセロがガブリエウ・ジェズスに打たせるも、こちらのボレーは浮いてしまいました。前半は1-0、シュート数は9対2、ポゼッションは65%対45%。スパーズのチャンスはハリー・ケインのFKのみで、ソン・フンミンは完全に消されています。

モウリーニョ監督は、ハーフタイムにルーカス・モウラを下げてシソコを投入。50分、右サイドでドリブルを開始したスターリングが逆サイドまで横切り、フォーデン、ギュンドアンと絡んでラストパスをニアに転がすと、走り込んだギュンドアンの左足シュートがロリスのグローブを弾いてネットを揺らしました。絶好調の8番は、直近のプレミアリーグ12試合で10ゴール。3点が必要となって攻めに転じたスパーズは、58分にハリー・ケインの縦パスでエンドンベレがボックス左から抜け出しますが、右足のシュートは戻ったラポルテの足に当たり、エデルソンの正面です。

63分、エンドンベレに代わってデル・アリが登場。交代策からわずか3分で、勝負は決まってしまいました。エデルソンのキックで最前線に飛び出したギュンドアンがダヴィンソン・サンチェスを抜き去り、今季プレミアリーグ11ゴールめが右のサイドネットに転がりました。殊勲のMFは股関節を痛めたのでしょうか。69分にピッチに立ったのは、フェラン・トーレスです。72分にラメラが下がり、ガレス・ベイル。3-0とされてからの3枚めとは…プレミアリーグデビューの若手のような使われ方です。

79分、ガブリエウ・ジェズスに代わってマフレズ。直後、ロングフィードのクリアを拾ったガレス・ベイルのボレーがジョン・ストーンズに当たり、リバウンドを拾って3人を抜き去った2発めはエデルソンがセーブしました。89分にフォーデンの折り返しをキープしたスターリングが、2人かわして右足を振り抜くと、ロリスが足に当てて4点めは免れました。マンチェスター・シティが3発圧勝で、プレミアリーグ11連勝。ソン・フンミンはシュートを打てず、デル・アリは爪痕を残せずに終わりました。

スパーズが用意したのはマイクロバスだったようで、中央は人数でカバーしたものの、ボックスの左右を崩されてしまいました。PKを奪取した後、2ゴールを叩き込んだギュンドアンがヒーローですが、周囲をうまく使ったガブリエウ・ジェズスと、ドリブルでDFを翻弄したスターリングの奮闘もリスペクトしたいと思います。モウリーニョ監督は、なぜラメラを引っ張ったのか。ラフなタックルが目立った11番は、残り20分まで引っ張る出来ではなかったのではないでしょうか。

リヴァプール、トッテナム、エヴァートン、アーセナル、ウェストハム、マンチェスター・ユナイテッドと続く「ストップ・ザ・ペップ」キャンペーンは、連敗スタートとなりました。6戦全敗なら優勝争いは終了、2つ3つ削れれば混戦再開ですが、次節のエヴァートンは、攻守ともに弱点が見当たらない最強チームを止めることができるでしょうか。カルヴァート=ルーウィン、リシャルリソン、ハメス・ロドリゲスと飛び道具が揃ったチームのチャレンジに注目したいと思います。いやー、強いですね…。


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“【MAN.CITY×Tottenham】圧巻ギュンドアン!ボックス脇を崩した最強チームが3発圧勝!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    更新有難うございます。前回対戦とは明らかにシティの攻守のバランスが良くなりました。早い時間帯に得点が入ったこともあり、ほぼ隙のない試合運び。単にボールを回すのではなく執拗にボックス内の「ポケット」を作ってそこに入り込むパターンがチャンスを生みました。とは言え、チームのコンディション的には今日のスパーズよりも次戦のエヴァートンの方がタフなゲームになりそうです。レスターもいいチームですね。

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