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【MAN.UTD×Arsenal】意地を見せたマン・ユナイテッド…スリリングな攻め合いの決着はCR7!

プレミアリーグの直近10試合を7勝2分1敗のアーセナルに対して、マンチェスター・ユナイテッドは6節から1勝2分5敗。好不調のコントラストが鮮やかな2チームが、オールドトラフォードで激突します。キャリック暫定監督の最終ラインは、マグワイア以外はサブのメンバー。アルテタ監督は、負傷したばかりのサカと出ずっぱりのサンビ・ロコンガをベンチに置く余裕があります。

8位に沈むホームチームから、メンバーをチェックしましょう。GKデ・ヘア、最終ラインはジオゴ・ダロト、リンデロフ、マグワイア、アレックス・テレス。中盤センターはマクトミネイとフレッジ、2列めはジェイドン・サンチョ、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線は今季プレミアリーグ4ゴールのクリスティアーノ・ロナウドです。

勝てばTOP4のアウェイチームは、4-4-1-1でしょうか。GKラムズデール、DF冨安健洋、ベン・ホワイト、ガブリエウ、ヌーノ・タヴァレス。センターにエルネニーとトーマス・パーティー、サイドにマルティネッリとスミス・ロウ。トップ下のウーデゴーアの前に、こちらも4ゴールのオーバメヤンが入っています。

開始30秒 ボックス右でパスミスを拾ったオーバメヤンが縦に持って右足を振り抜くと、必死に着いていったマグワイアがブロック。直後のきわどいCKは、ラシュフォードがぎりぎりでクリアしました。ガナーズの4-4-2のプレスを嫌がるマンチェスター・ユナイテッド。冨安健洋と対峙するジェイドン・サンチョは、ボールをもらうために自陣に引いています。

8分のジオゴ・ダロトの左足ミドルは、ラムズデールの正面。タヴァレス、スミス・ロウ、オーバメヤンと右につながった10分のアタックは、ストライカーがミートできずに終わりました。直後のロナウドのミドルもミスキック。13分にCKのクリアをスミス・ロウが左足で叩き込んだシーンは、フレッジにかかとを踏まれたデ・ヘアが倒れていたのですが、ファールなしとしてゴールが認められました。

18分に左からカットインしたロナウドのフィニッシュは、GKの守備範囲。右サイドでラシュフォードが消えているのを見ると、左にサンチョを配する理由を知りたくなります。30分のマグワイアのロングシュートは、クロスバーの上。37分にもボックス手前まで上がったマグワイアは、工夫のないミドルをラムズデールにざばかれてしまいました。

38分のガナーズのチャンスは、冨安のスローインから。ゴールライン際でキープしたウーデゴーアがマルティネッリに預けると、中に斬り込んで打った左足シュートはニアに外れました。44分、ボックスの左脇でキープしたサンチョが内側に入ったフレッジにパス。セントラルMFが脇にいたブルーノの前に転がすと、ダイレクトショットがゴールの右に決まりました。

前半は1-1、シュート数は8対8。冨安健洋は、あっさりカットインを許すシーンが目立っています。後半が始まってすぐのCKがニアに入り、エルネニーがコースを変えると、デ・ヘアが右に飛んでビッグセーブ。1分後、ブルーノのパスをボックス右で受けたロナウドが切り返しでトーマス・パーティーをかわしますが、左足のシュートはラムズデールが素晴らしい反応で右に弾き出しました。

52分、ジオゴ・ダロトのスルーパスが右サイドのラシュフォードへ。きれいなグラウンダーを左のサイドネットに流し込んだのは、クリスティアーノ・ロナウドです。しかし2分後、トーマス・パーティーが右に展開したボールをマルティネッリがダイレクトで中央へ。ウーデゴーアのボレーが右隅に決まり、マン・ユナイテッドのアドバンテージはあっさりなくなりました。

65分、ベン・ホワイトのロングフィードでラインの裏に出たオーバメヤンの一撃は、デ・ヘアが冷静にセーブ。65分にフレッジとウーデゴーアが絡んだシーンを流したアトキンソンさんは、VARを経てジャッジを覆しました。スポットに立ったのはCR7、キックはど真ん中。3-2になった直後、アルテタ監督はスミス・ロウをサカに代えています。

75分にマルティネッリがドリブルで攻め上がったカウンターは、ラストパスを左で受けたオーバメヤンのシュートをデ・ヘアがキャッチ。79分にラシュフォードがリンガードに代わると、アルテタ監督はオーバメヤンとウーデゴーアを下げてラカゼット&エンケティアで勝負です。87分、タヴァレスのクロスがファーのサカに届きますが、フリーのシュートはフレッジがスライディングでブロックしました。

88分にロナウドをマルシアル、90分にブルーノをファン・デ・ベーク。ガナーズのアタックをやり過ごしたマンチェスター・ユナイテッドが4試合ぶりに3ポイントをゲットしました。シュート数は14対17ですが、オンターゲットは10対8。ビッグセーブの応酬、美しいダイレクトショットの応酬、カウンターの応酬とスリリングな展開が続いたナイスゲームでした。

私のマン・オブ・ザ・マッチはフレッジです。ボックスの左、冨安とベン・ホワイトの間のスペースを再三狙ったセントラルMFが、ブルーノの同点ゴールとロナウドの決勝PKを演出してくれました。左から執拗に上がってくるタヴァレスとキレていたマルティネッリは脅威でしたが、スミス・ロウは鋭いドリブルも意外性のあるパスも欠き、ボレーを決めたウーデゴーアは危険なスライディングでPKを献上してしまいました。

アルテタ監督は、エンケティアに何をさせたかったのでしょうか。2枚代えるなら、スミス・ロウとエルネニーを外してラカゼットとサンビ・ロコンガのほうが嫌でした。中盤の選手をうまく動かしたキャリックは、3-2になってからの交代策も適切でした。ラングニックが指揮を執れるようになれば、攻守ともに連携がよくなるのではないかと期待させる勝利。次節のクリスタル・パレス戦が楽しみです。


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“【MAN.UTD×Arsenal】意地を見せたマン・ユナイテッド…スリリングな攻め合いの決着はCR7!” への1件のコメント

  1. グーナーです より:

    おっしゃる通り、今日のアルテタの采配は疑問でしたね。
    ビッグゲームになると指揮が不安定になる悪癖をそろそろどうにかして欲しいところ。
    残念ながらほぼ移籍に傾いているエンケティアが出てきた時点で「これは今日は厳しいな」と諦めました。

    他のチームも停滞してくれたおかげで大ダメージにはなりませんでしたが、不振のエバートン戦では再び良いゲームを期待したいです。

    そろそろオーバが決めてくれないと、チーム全体が苦しい空気になりそうですが果たして……

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