イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Chelsea×Crystal Palace】チェルシー、降格候補に辛勝…来週、彼らはガナーズに勝てるのか!?

ブービーのクリスタル・パレスが優勝候補チェルシーにここまで粘るんですから、プレミアリーグで勝ちきるのは大変です。サンダーランドに3点獲られて辛勝した後、ストークに敗れ、ミッドウィークのステアウア・ブクレシュティ戦も最少得点での勝利と、このところ調子がいいとはいえないチェルシー。そうはいっても、ここまで最少得点のクリスタル・パレスには圧勝だろうとふんで、ニューカッスルVSサウサンプトン戦を観ようか迷ったのですが…浮気しないで正解でした。最後までどうなるかわからず、エキサイティングなゲームだったし、やはりチェルシーは監督のパフォーマンス見てるだけでもおもしろいですね。

3日前のチャンピオンズリーグでは、ミケル、デンバ・バ、アシュリー・コールを起用したモウリーニョ監督は、この日は左SBにアスピリクエタ、中盤はランパードを休ませてエッシェンとマタを入れ、好調のウィリアンが引き続きスタメン。トップはフェルナンド・トーレスです。ゲームが始まると、当然のようにチェルシーが主導権を握り、このチームのスタイルに完全にフィットしたウィリアンが豊富な運動量でボールを動かします。16分の先制点は、思いきりのいいシュートが呼び込んだ1点でした。中盤やや左からのウィリアンの強烈なミドルシュートが右ポストに当たり、これに詰めたのはF.トーレス。右足のシュートがGKの脇を破り、文句なしのゴールです。

この後も、いつ追加点が入るかというチェルシーのゲームでしたが、29分にクリスタルパレスがワンプレーで同点に追いつきました。左サイドのウォードからの高速グラウンダーに反応したのは、元アーセナルのマルアン・シャマフ。マークが甘くなったテリーの前で軽く角度を変えたシュートが見事にゴール右隅に刺さり、これにはGKチェフも反応できませんでした。

やっと追いつき、アウェイチームが「さあこれから」となったのもつかの間、6分後にチェルシーがあっさり勝ち越します。左のアザールがフィニッシュのひとつ前でアクセントになることが多いチェルシーですが、35分のシーンもアザールが左からアタックし、中央に戻したボールから。DFの間を狙って、GKスペロニが一歩も動けないミドルシュートを叩き込んだのは、チームの心臓・ラミレスです。フル出場が多く疲労が心配される背番号7は、ゴールの匂いがするスペースやタイミングを見つける嗅覚には素晴らしいものがあります。

2-1で前半を折り返したチェルシー。あとは「どこでゲームを決めるダメ押しゴールを入れるか」だとみていたのですが、なかなかチャンスを創れないどころか50分を過ぎると再三、クリスタル・パレスの反撃を喰らいます。54分のミドルシュートに続き、危なかったのは58分のFKのシーン。左サイドからファーに上がったロングクロスにCBが対応できず、ディレイニーにフリーでヘッドを許してしまいます。シュートがチェフの正面にいったため、同点にはなりませんでしたが、このアバウトな守りは、これから当たるアーセナルやリヴァプールは許してくれないでしょう。チェルシーはこの後もクリスタル・パレスのラフプレーすれすれのマークに苦しみ、ここぞというところでのパスミスも目立ち、2-1からスコアを動かせません。

77分、クリスタル・パレスが左サイドからペナルティエリアに侵入し、混戦からオキーフが2発シュートを放ちますが、間一髪のところでチェフがブロック。逆にチェルシーも88分、途中出場のシュールレが、美しいダイレクトのパス交換からDFの裏に抜け出し、GKの至近距離からシュート。スペロニが顔面で弾いたボールを、84分に入ったばかりのデンバ・バが右足で狙いますが、これもブロック。最後はラミレスが右に外してしまい、3点めはならず。双方、決定的なチャンスを活かせず、前半のスコアのままタイムアップ。チェルシーは予想外の辛勝でした。

この日アーセナルが負けたため、来週の直接対決でチェルシーが勝てば、9月に明け渡したプレミアリーグ首位の座を奪還することになります。とはいえ、この日の出来では、エミレーツでライバルを倒すのは難しいですね。ダヴィド・ルイスとテリーのCBコンビは裏に抜けられてしまうことが多く、セットプレーのマークもずれがち。クリスタル・パレスのプレスが強かったのは確かですが、中盤でのミスが多かったのも気になります。来週はおそらくランパードが戻ってくるでしょうが、モウリーニョ監督は最終ラインと中盤をどう修正してくるでしょうか。この日もイージーなミスがあるとイラ立ちを隠さず、オーバーアクションで指示を出していたボスが、プレミアリーグ首位決戦で披露する戦術に期待します。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【Chelsea×Crystal Palace】チェルシー、降格候補に辛勝…来週、彼らはガナーズに勝てるのか!?” への2件のフィードバック

  1. チェルシー より:

    相変わらず追加点に恵まれない試合でしたね

    いくつかあったチャンスのうち1回決めれば楽に進められたんですが最近の試合ではほんとに2点差つけることができませんね(^^;

    アーセナルとの試合では多分間受け対策として得意のゴール前にブロック作ってカウンターっていう形を使うんじゃないでしょうか?

    チェルシーは下位相手に主導権を握るよりCLでいうとシャルケ戦のような試合の方が得意ですしね

    日本時間ではクリスマスの朝ということで日本のアーセナルサポかチェルシーサポか、どちらに"勝利"というプレゼントをくれるのか楽しみです(^^)

  2. makoto より:

    チェルシーさん>
    相手にゴール前を埋められると、マンチェスター・シティやアーセナルと比べて中央でダイレクトやワントラップからの細かいパスで崩すような手段に欠けるため、いい形でシュートに持ち込めないですね。アーセナル戦は、カウンター狙いのほうが勝てる可能性が上がると思います。

makoto へ返信するコメントをキャンセル