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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Liverpool】打つ手なしマンチェスター・ユナイテッド!止まらないSAS、PK3発献上で撃沈!

何があっても、ホームで0-3完敗などという試合をしてはいけません。先日、「SASとファンペルシ&ルーニー、どこが違う?」という記事を書いたばかりですが、敗因はPKを3発献上したからではなく、攻撃におけるバリエーションの差、つまりは「監督力」の違いです。マンチェスター・ユナイテッドは縦横無尽に走りまくるスアレスとスタリッジをつかまえきれず、ヘンダーソンとジョー・アレンにもゴール前で自由を許し、アイデアのない攻撃陣は沈黙。本拠地オールド・トラフォードに集まったサポーターに、リヴァプールの順当勝ちを披露して終わりました。

前半は、まさにSASとファン・ペルシ&ルーニーのコンビネーションの差が如実に出た展開でした。21分にはスアレスのスルーパスからスタリッジが抜け出すものの、スタリッジがシュートミス。28分にはスタリッジのパスからスアレスがチャンスをつかみ、最後はジョー・アレンのシュート。マンチェスター・ユナイテッドの守備陣は相手の攻撃陣に翻弄され続け、このままでは失点は時間の問題です。それでも何とか前半を0-0でしのげば、何が起こるかわからないサッカーでは、1点勝負に持ち込めることもあります。何とか耐えてくれ、と息を詰めたのもほんのわずかの時間。堤防が決壊したのは、リヴァプールにエンジンがかかり始めてから15分も経たない33分でした。またもスタリッジがスアレスにきれいなパスを通し、左サイドのスアレスが絶妙なトラップで中に入ろうとした瞬間、ラファエウが痛恨のハンドでPK。ジェラードがこれを右隅に決め、攻めにいけないホームチームにとっては絶望的な先制点です。

前半のマンチェスター・ユナイテッドのチャンスは、ラファエウの折り返しをペナルティエリア外からルーニーが合わせた一発のみ。このシュートはミニョレのナイスセーブに阻まれ、さしたる脅威を与えられないままに前半を終えます。マタもヤヌザイも機能しない単調な攻撃を変えなければ、後半先にゴールを奪うのは絶好調のアウェイチームのほうでしょう。

そして後半に入り、1分もたたないうちにリヴァプールに追加点が生まれます。SASに気を取られすぎると、後ろから伏兵に足をすくわれるのが彼らのもうひとつの脅威です。ヘンダーソンの浮き球パスから、右に抜けようとしたのはジョー・アレン。完全に後手にまわったフィル・ジョーンズは、不用意なチェックで背番号24を倒してしまい、またもやPK。ジェラードの選択は、同じ右隅ながら、今度はグラウンダー。GKデ・ヘアはこれもノーチャンスで、0-2とリードを広げられます。

攻め手がないホームチームのサポーターとしては、PK2本でもTVの電源ボタンに手がかかりそうですが、77分には本日3発めのPKと、ヴィディッチ退場のダブルパンチを喰らいます。名優スアレスの演技指導があったのか、VTRを見ると明らかに足がかかっていない競り合いで、スタリッジが転倒。ヴィディッチは2枚めのイエローでピッチを後にします。うーん、これは厳しい…。スタリッジの振る舞いは好きではありませんが、とはいえレフェリーがPKといえばPKです。0-3はさすがに屈辱…と目をつぶった瞬間、しかし3発めはジェラードがポストに当ててゴールならず。時間はありませんが、2点なら何とか同点にと祈っていたのですが…。

ああ、最後まで、SASはSASでした。この日も何回、コンビだけでマンチェスター・ユナイテッドをかき回したでしょうか。84分、中央突破からスタリッジがスアレスにスルーパスを送ると、一瞬にしてスアレスは完全にフリー。1対1になっては、さすがのデ・ヘアもプレミアリーグ得点王は止められません。スアレスのシュートはゴール左隅。言い訳のしようもない0-3、完敗です。

いやー、言葉がないですね。終わった瞬間、思わず「ア―セナルよりは長持ちしたかな」という自虐的なセリフが口をついて出てしまいました。マンチェスター・ユナイテッドは、これをもって完全にプレミアリーグ4位の可能性を絶たれましたね。わかっていたこととはいえ、圧倒的な攻撃力の差を見せつけらて引導を渡されると、さすがにショックです。

うーん、この試合のことはもう忘れましょう。あとは、ヨーロッパリーグのチケットのみ。何とかプレミアリーグ6位死守、追いつけ追い越せトッテナムです。いくら何でも、このまま7位ということはないですよね?監督…。

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“【MAN.UTD×Liverpool】打つ手なしマンチェスター・ユナイテッド!止まらないSAS、PK3発献上で撃沈!” への10件のフィードバック

  1. リバサポ より:

    お疲れ様です。
    スタリッジのシュミレーションは見ていて不快でした。あまり、そうゆうことをする選手ではないので、これから改善してほしいです。

  2. プレミア大好き! より:

    昨日のリバプールのフォーメーション教えてください

  3. ちくちく より:

    バナー押したらついに一位でした!やったー!自分の知る限りではお初なんですがどーなんでしょうか?いつも面白いです、おめでとうございます( ・∇・)

  4. ko より:

    更新ありがとうございます。
    ユナイテッドの低迷で応援してるファンはつらいシーズンでしょうね。

    さて、ダイバーについては本当に厳格な対応をお願いしたいです。例え、その時にPKが与えられたとしても、後でシミュレーションと分かったら数試合出場停止等してほしいです。

  5. makoto より:

    リバサポさん koさん>
    さすがに、スタリッジは「おいおいおい!」でした。PKもらっちゃったので、またやっちゃうかもしれませんね。

    ちくちくさん>ありがとうございます!

    プレミア大好き!さん>
    SASとスタリッジ、ヘンダーソン、真ん中にジェラード&アレン。後ろはフラナガン、グレン・ジョンソンに、アッガー&シュクルテル、GKミニョレです。

  6. makoto より:

    あ、すみません。SASと「スターリング」ですね。

  7. あああ より:

    スタリッジのダイブは不快でしたね。
    まぁその後のPKっぽいのが見逃されてましたから、判定が結果に影響を与えたとは思いませんが・・・
    ロジャースはダイブには厳しい人なのでしっかりと叱って欲しいですね。
    しかし「モイーズはフットボールの天才」は強烈でした・・・

  8. クロップ より:

    ああいうダイブは試合後に出場停止にしてもらいたいわ

  9. スパーズ推し より:

    お疲れ様でした^^;

    スパーズも負けました
    このチームがハイプレスできることが分かったのだけが収穫ですかね
    付け焼き刃でボロボロの代物ではあったけど、それでも前半ガナからボールを奪ったことだけは評価したいと思います
    来シーズンくるはずのオランダ人監督がしっかりと整備してくれれば、
    ハイプレスパスサッカーになるかなー?とか期待してますww

    で、ユナイテッドリバプールの試合は僕も見てました
    確かにあのダイブはよろしくなかったと思います
    恐らく、ローズの時と同じ対処がなされるかと

    ただ、ジャッジが試合に与えた影響はほぼなかったと思います
    むしろ第三者である僕の視点からすると、一発目のラファのハンドが黄色で済んだことの方が幸運に写ります
    正直、あれは赤でも何の文句も言えないでしょう

    僕の見解は、ダイブはシュミレーションが取られるべきだった
    ただし、前半でのハンドで赤が出ていたら
    3-0どころでは済まなかった、というものです
    失礼を承知で申し上げますが、90分通した時のジャッジングの釣り合いを見ると
    ユナイテッドはそれほど不利には取られなかったと考えます

    エバートンが落とすのは考えにくいですから、EL残り一枠はユナイテッドと争うことになるでしょう
    お互い、頑張りましょう、と言いたいところですが
    僕は正直、EL権もほぼ諦めているので^^;

    来年は新監督を据えて、ある程度ゆとりのある日程の下、チーム造りに取り組んで欲しいと思っています

  10. makoto より:

    あああさん クロップさん スパーズ推しさん>
    スタリッジは「やめましょうね」ではありましたが、みなさんおっしゃるとおり、ジャッジの有利不利はなかったですね。前半のスタリッジの突破、ラファエウのレッドの可能性、キャリックが足をかけたシーンなどを考慮すれば、厳しいジャッジがなされれば0-5の可能性まであったと思います。

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