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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Cardiff×Liverpool】前半は大苦戦、後半は華麗なるゴールショー!エースの3発でレッズ圧勝!

この時期、もう後がない降格候補とのアウェイゲームは、プレミアリーグ上位クラブにとってやっかいです。静かな立ち上がりとなったカーディフVSリヴァプールでしたが、8分、先制したのはまさかのカーディフ。右サイドでジョー・アレンのミスパスを拾って、ゴールライン際から出たパスをペナルティエリアのすぐ内側からジョードン・マッチが左足シュート!GKミニョレ、珍しく一歩も動けず。プレミアリーグ降格ゾーンからの脱出をもくろむホームチームに勢いがつきます。

プレミアリーグ優勝を意識し始めたのか、動きが硬く、15分までまともに攻められなかったリヴァプールを救ったのは、やはりこの男でした。左のコウチーニョからの横パスを受け、サイドから走り込んできたグレン・ジョンソンに見事なスルーパスを通したのはジョーダン・ヘンダーソン!棒立ちになったカーディフDF陣は、一瞬にしてグレン・ジョンソン、スアレス、スタリッジをフリーにしてしまいます。右からの優しいパスを受けたスアレスがインサイドで軽く合わせ、1-1。ここからゲームはしばらくの間、目まぐるしく攻守が変わる展開となります。

21分にはコウチーニョから縦に出たボールをスタリッジが左足でグラウンダークロス。スアレスが触れば1点というチャンスを創ると、その直後にはカーディフが反撃に出て、クレイグ・ベラミーのクロスからフレイザー・キャンベルがヘッド。さらに26分、カーディフが速攻。ジョードン・マッチの縦パスからフレイザー・キャンベルが大きな切り返しで一瞬にしてCBアッガーをかわし、フリーで左足シュートを放つと、これが見事にゴール中央に刺さって2-1!何かがおかしいリヴァプール。再度背負ったビハインドをはね返せるでしょうか。

カーディフが1点リードとなると振子は止まり、同点に追いつきたいリヴァプールの一方的なペースとなります。33分のスアレスの直接FKは壁に当たり、38分にジェラードの絶妙なロングフィードを受けたヘンダーソンのクロスはミスパスに終わるも、リヴァプールらしいポジションチェンジとコンビネーションがやっと形になりつつあります。すると40分、CKのクリアを拾ったジョー・アレンがコウチーニョに戻すと、背番号10はきれいなクロスを中央に通し、ここに飛び込んだのはシュクルテル。DFの前でいっぱいに伸ばした左足ボレーがゴールをきれいに割って、2-2同点!前半終了間際にも、グレン・ジョンソンとのワンツーからスアレスがGKと1対1になるなど、ペースは完全にアウェイチームのものとなります。

さて、後半ですが、ここからの45分はレッズサポーターお待ちかねのゴールショー。50分のスアレスの直接FKを合図に、リヴァプールの容赦ない攻撃がカーディフゴールを襲います。53分、CKをニアでイングランド代表DFコーカーに競り勝ち、きれいなヘッドをシュクルテルがゴール左隅に落として勝ち越し!60分にはヘンダーソンとグレン・ジョンソンで完全に右サイドを崩し、クロスがDFに当たったこぼれ球をスタリッジがヒールで流すと、中央に入ってきたスアレスがドスンで2-4。61分のフラナガンのミドルはゴール上に外れますが、70分にはいよいよSASです。自陣深くからのロングパス一発を左サイドでスアレスが受け、スタリッジの上がりを見ながら「ここ」というタイミングでDFの股間を通すラストパス。スタリッジは、GKの位置を確認するだけ。たった2本のパスであっさり点を奪ってしまうあたりは、さすがワールドクラスです。

2-5となり、勝ち点3は絶望的となったカーディフですが、ホームの意地を見せたのは87分。右からファーサイドに出たクロスをケンワイン・ジョーンズが落としたところを、好調ジョードン・マッチがヘッド。何とか2点差に戻したものの、ショーの終わりに再び真打ち登場。DFとの競り合いに勝ち、ドリブルでひとり旅を始めたのはルイス・スアレスです。GKとの1対1を、フェイントをかけて決めたのは、追加タイムの終わりとなる95分。リヴァプールの偉大なエースは、これで今季3回目のハットトリック達成です!結局、3-6。アッガーとジェラードがピリッとせず、3点を失ったリヴァプールでしたが、後半のラッシュで倍返しを決めて、プレミアリーグ暫定2位をキープしました。

いやいや、リヴァプールらしい爽快なゲームでした。SASとヘンダーソン、スターリングがこの調子をキープして、後ろのケガ人が戻ってくれば、本拠地アンフィールドでマンチェスター・シティとチェルシーを倒してもまったく不思議はありません。そうすると、プレミアリーグを獲るのは…ちょっと気が早い話ですね。まずは来週のプレミアリーグでサンダーランドに足をすくわれないこと、です。(マルティン・シュクルテル 写真著作者/Stefan Heinisch)

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“【Cardiff×Liverpool】前半は大苦戦、後半は華麗なるゴールショー!エースの3発でレッズ圧勝!” への2件のフィードバック

  1. ナツメ より:

    最初の失点のパスミスはアレンですね。

    自分もアッガーとジェラードがあまり良くないと感じました。アレンやフラナガンへの批判も見ましたが。

    得点力はあるのでどれだけ守備を安定させれるかを期待して残りシーズンを楽しもうと思います

  2. makoto より:

    ナツメさん>
    確かに、アレンでした。ジェラードはカバーが遅れたのでしたね。ありがとうございます。訂正させていただきました。

    アッガーとジェラードは、相手に簡単にやらせてしまうシーンが多いのが気になりましたね。アザールやダヴィド・シルヴァはそういうプレイを見逃さないので、ぜひ修正して大一番に臨んでもらいたいものです。

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