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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Tottenham】オウンゴールとケガ人2名…崩壊トッテナムと絶頂リヴァプール、納得の4-0!

前半2分のゴールがすべてだった、といっても過言ではないくらい、トッテナムCBカブールのオウンゴールは大きな大きな1点でした。スターリングとの連携から右サイドでフリーになったグレン・ジョンソンのグラウンダーをフェルトンゲンがうまく処理できず、カブールの足に当たったボールは、次の瞬間、完全にゴールの中。1点を先制したリヴァプ―ルは、ボルテージの上がったアンフィールドのサポーターに乗せられて、完全にゲームを支配します。

ここまでプレミアリーグ7連勝と、絶好調のリヴァプール。このゲームに勝てば、同じ消化試合数でチェルシーをかわし、プレミアリーグ暫定首位の座につくことになります。優勝が狙える位置にいることが、選手のモチベーションにもなっているのでしょう。6分にはスターリングからスアレス、13分のコウチーニョからヘンダーソンと、おもしろいようにチャレンジャブルなパスが飛び交う完全なるリヴァプールのペース。22分には、ペナルティエリアやや右で得たFKをスアレスが狙いますが、これはうまく落とせずにゴールの上に外れていきます。

1-0のまま、我慢できればアウェイのトッテナムにも希望はあったのですが、24分、フェルトンゲンが負傷退場し、急遽ドーソンを投入するアクシデント。リヴァプールの追加点は、ゲームに入り切れないなかでドーソンが犯した不用意なパスミスからでした。スアレスが狙っているにも関わらず、ドーソンがハーフライン手前ですぐ後ろにいたカブールにパスを出してしまい、さらったスアレスがDFを引きずりながら30メートルドリブル。最後はGKロリスの左手の先を抜けるシュートをゴール右隅に流し込み、今季プレミアリーグ29点めとなる2点めをゲット。トッテナムにとっては絶望的な2-0です。

前半のトッテナムのチャンスは、この直後にエリクセンがフリーで放った左足の一発ぐらいでした。ゴール正面からうまく左に回り込んで、GKの位置をみて狙ったシュートでしたが、これは決まらず。42分には、ロリスのゴールキックを狙われ、後ろに戻したボールをスターリングがインターセプト。中で待つスアレスにすかさずクロスを通すと、フリーで放ったスアレスのヘディングは、ロリスがかろうじて手に当て、ポストに当たって枠の外にこぼれます。44分のスアレスの直接FKは、ロリスが動けない美しい弾道でしたが、わずかにゴールを捉えきれず。前半は2-0で終わりましたが、4~5点入っていてもおかしくないくらいのリヴァプール、怒涛の攻撃です。

後半に入ってもリヴァプールがゲームを支配。トッテナムのDFラインは、前半に2つのミスで奪われた失点のショックから立ち直れておらず、終始混乱気味でした。54分、スターリングが右から抜け出しGKと1対1のシーンを創ると、フリーで横にいたヘンダーソンに決めてくれとパスを流しますが、ヘンダーソンがこれをミスキック。しかしその直後、フラナガンのパスを中盤で受けたコウチーニョの美しいミドルがゴール左隅に決まります。

68分、スタリッジがDFからボールを奪って狙ったヒールキックのシュートはブロックされますが、75分、左からのヘンダーソンの直接FKをスアレスが巧妙にスルーすると、ロリスはこれに触ることができず4-0。85分にドーソンのヘッドが外れると、リヴァプールのクリーンシートでの勝利が決定的となり、最後は足を痛めて立てなくなったソルダードが担架で運ばれる悪夢までついて、トッテナムはなす術なしの惨敗です。

いや、強かったですね、リヴァプール。彼らの懸念は、もはや新たなケガ人の発生ぐらい。この調子を4月末までキープできれば、アウェイでアーセナルに勝てなかったマンチェスター・シティを下して、そのままプレミアリーグ初優勝まで走り切っても何の不思議もありません。一方のトッテナムは、4発決められたうえにケガ人ふたりを出すという最悪のゲーム。いたずらにラインを高く保つDF陣は、相手に強力なストライカーがいれば簡単に決壊。アデバヨルがいないだけで、攻めの突破口を失うというチーム状況に改善は見られません。希望があるとすれば、これでプレミアリーグ上位対決が終わり、残り試合は中位以下のみとなったことくらいですね。エヴァートン、サウサンプトンという難敵とのアウェイ戦を残す7位マンチェスター・ユナイテッドの追撃をかわせば、ヨーロッパカップの出場権が手に入り、何とか恰好がつく6位着地は充分可能です。

勝つのはSASか、ダヴィド・シルヴァ&ヤヤ・トゥレか。あるいはモウリーニョ軍団の巻き返しか?チェルシー、マンチェスター・シティが勝利を逃し、リヴァプールが勝ったことで、プレミアリーグの優勝争いはますます混沌としてまいりました。いやー、おもしろい!

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“【Liverpool×Tottenham】オウンゴールとケガ人2名…崩壊トッテナムと絶頂リヴァプール、納得の4-0!” への6件のフィードバック

  1. スパーズ推し より:

    カブールの、またしてものやらかしでブチ切れた僕はその瞬間、ニコ動のアプリを閉じましたw
    (お前は今季、何度直接失点に絡んでるんだorz)

    フェルトンゲン、またケガしたんですか……
    エリクセンとアデバヨルが揃わないと点が取れないというのがダメですね
    そんな個の得点力を期待してエリクセンを獲得した訳ではないはずですし
    それに、ラインが高くても、失点しないチームはあります
    約束事があるように見えないのが問題かと……

    シャーウッドの前任者並かそれ以上に方針が不明確なのも辛いです

    フリットがファンハールのスパーズ行きを確信みたいなこと言ってましたね
    なんとか来てもらいたいです

  2. スパサポ より:

    強豪相手にいつものようにミスから失点し
    いつものようにハイラインで挑み
    いつものように大量失点する
    今回は負傷者のおまけ付き
    今季は試合見るのがしんどい

  3. リバサポ より:

    SASが攻撃を牽引していますが、その二人が点を取れない時にジェラード、コウチ、ヘンド、リングが決めてくれるのはありがたいですね。それに点取り屋シュクルテルもいますし笑
    目標のCL圏はほぼ確保したので、現実的に2〜3位のストレートインを目指しながら、優勝を夢見ています。

  4. makoto より:

    スパーズ推しさん>
    シャーウッドさんも結局、試行錯誤が止まりませんね…。抱えている問題は、マンチェスター・ユナイテッドとも共通項があるように感じます。ファン・ハールが来たら、アヤックスやAZでの経験を活かして若手をうまく使ってくれそうですね。

  5. makoto より:

    スパサポさん>
    ですね…。応援しているクラブは違いますが、お気持ちわかります。

  6. makoto より:

    リバサポさん>
    ヘンダーソン、いいですね!器用このうえなし。

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