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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.CITY×WBA】開始10分、怒涛の2ゴール!アグエロ復活で、マンチェスター・シティ完勝!

マンチェスター・シティのプレミアリーグは残り5試合。2試合消化が少ないリヴァプールとは、勝ち点9差。先週、サンダーランドに敗戦に等しいドローに持ち込まれた彼らは、これ以上勝ち点を落とせません。本拠地エティハドでのゲームとはいえ、対戦相手のWBAはやっかいなチームです。前節、最後はドローに終わったものの、プレミアリーグ6位のトッテナム相手に一時は3点リード。上位が相手でも大敗がない、いわば「負けにくいチーム」です。このところ最終ラインが不安定で、ヤヤ・トゥレがいないマンチェスター・シティは、しっかり後ろを締めないと、セセニョンやアマルフィタノが仕掛けるカウンターやサイド攻撃の餌食となります。

マンチェスター・シティといえども、WBAを攻略するのは簡単ではないだろうと予想していた試合は、開始直後からホームチームペース。3分、右からのクロスのクリアがアグエロの前に落ちると、アグエロはすかさず右足ボレー。GKベン・フォスターが弾いたボールに飛び込んだSBサバレタがダイビングヘッド!マンチェスター・シティがいきなり先制です。この直後にもダヴィド・シルヴァの右クロスを中央でフリーになったアグエロがシュート。これは浮いてしまいましたが、ヤヤ・トゥレの不在を感じさせない怒涛の攻撃。これでWBAは完全に受け身になります。

10分、左サイドでナスリがボールを持つと、すぐ横にいたアグエロにパス。アグエロが仕掛けようとしたワンツーは、WBAの選手に引っかかりますが、強引に奪い返した背番号16は、そのまま右足で強烈なミドル!これが右隅に決まって2-0。マンチェスター・シティ、久しぶりの大量得点モード。WBAは、ミドルレンジでのチェックを強化しないと、この先何点奪われるかわかりません。

完全なるワンサイドの立ち上がりに、WBAがカウンターで意地をみせたのは15分。左サイドでリッジウェルが攻め上がってきたサバレタからボールを奪うと、縦へのパスを受けたセセニョンがドリブル。中央に上がったセセニョンは右に展開し、落としのボールを受けたのはドアランズ。デミチェリスをかわしたトラップも、左ポストに当てたシュートも完璧でした。2-1となれば、まだまだ試合はわかりません。これで落ち着きを取り戻したWBAは、サイドから仕掛けてくるマンチェスター・シティに対応できるようになりました。次の1点がアウェイチームに入れば、試合はおもしろくなったのですが…。

35分、マンチェスター・シティの3点目はCKからでした。右からのボールをハビ・ガルシアが競り、ファーに流れてきたボールに反応したのはCBデミチェリス。完全にノーマークのデミチェリスが右足で軽く合わせるだけの「ごちそうさまシュート」を確実に押し込み、WBAには厳しい3点めです。42分、WBAが反撃。右からのクロスをセセニョンが合わせますが、コンパニの足に当たったボールはゴールの上を超えていきます。終了直前のブルントの直接FKも大きく上に外れ、前半は3-1。この日のWBAに、2点差に追いつくだけの力はなさそうです。

後半に入っても、マンチェスター・シティは手を緩めません。50分にはジェコ、その直後にはナスリ。サイドが詰まると中央に戻し、スペースが空けば積極的にミドルシュートを狙ってきます。58分、右のダヴィド・シルヴァからサバレタをフリーにする縦パスが出ると、グラウンダーに合わせてニアに飛び込んだナスリはDFにブロックされ、惜しくも追加点はならず。WBAはゴール前でフィニッシュをはね返すのがせいいっぱいで、リヴァプールを追いつめたノリッジのような積極性はみられません。ペペ・メル監督のテコ入れは、1ヵ月ぶりのFWアニチェベ。ポストプレーが得意なFWに拠点作りを託したことで、スキをみせないマンチェスター・シティの最終ラインをあわてさせることができるでしょうか。

70分、プレミアリーグ首位を狙うチームに痛いアクシデントが発生します。2人の選手に挟まれ、かかとを削られたダヴィド・シルヴァがピッチに倒れたまま動けません。64分にアグエロを下げてヨヴェティッチを入れていたペジェグリーニ監督にとって、ここでのミルナー投入は想定外でしょう。70分、WBAはアマルフィタノのミドルシュートから波状攻撃をかけ、左からのクロスを連発しますが、ゴール前でアニチェベらがコンパニ、デミチェリスをかわせず。マン・シティに綻びは見られません。80分の左からのアニチェベの突破もデミチェリスがカット。こぼれ球をリッジウェルが右足で中央に放り込みますが、GKハートが飛び出してセーブ。WBAには、これ以上、反撃の兆しはありませんでした。結局、ゲームは3-1のままタイムアップ。このところ、プレミアリーグ上位と降格候補の対戦では、強豪クラブの大苦戦やジャイアントキリングが多かったので、マン・シティの完勝は、かえって新鮮でした。

実質的には勝ち点3差でリヴァプールを追っているマンチェスター・シティは、ダヴィド・シルヴァの退場が心配です。ここから2試合はいずれもアウェイで、好調クリスタル・パレスと4位を狙うエヴァートン。ヤヤ・トゥレとシルヴァの飛車角落ちで、難敵相手に勝ちきれるでしょうか。27日に、リヴァプールがチェルシーに勝ってマンチェスター・シティがクリスタル・パレスに敗れれば、リヴァプールは残り2試合を1分けでOKとなり、大混戦のプレミアリーグ2013-14シーズンは、ついに終わりを告げることになります。いよいよ今週末、最大のヤマ場がやってまいります!

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“【MAN.CITY×WBA】開始10分、怒涛の2ゴール!アグエロ復活で、マンチェスター・シティ完勝!” への2件のフィードバック

  1. karbyry より:

    すみません、skybetが早くも次期のマネージャーについての賭けを始めていたものでてっきりクビになったものだと思っていました。にしても次期監督候補No1がファンハールというのは驚きです…

  2. makoto より:

    karbyryさん>
    いいえ、お気遣いなく。いつ出るのか、待っていたもので、前のめりな確認になってしまってすみません。

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