イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Hull City×MAN.CITY】どうしたマンガラ!? 危なかったマン・シティ、最後はランパードで辛勝!

3節のストーク戦を本拠地エティハドで落とすなど、今季のプレミアリーグでは出遅れ気味のマンチェスター・シティですが、先週のチェルシーとの大一番では、ドローに終わったもののチェルシーにまともに攻撃をさせず、昨季王者の底力を見せつけました。対するハル・シティはプレミアリーグで3戦連続2失点。守備に不安がある相手に、アグエロ、ヤヤ・トゥレ、ダヴィド・シルヴァ、コンパニの四天王そろい踏みで、絶好調ミルナーとジェコがいるマンチェスター・シティは負けないでしょう。

予想通り、マンチェスター・シティはキックオフ直後からハル・シティのゴール前に殺到。角度のないところからのアグエロのシュートはGKマクレガーが何とか弾きますが、7分にあっさり先制です。右からのミルナーのクロスは中央でクリアされるものの、高く浮いたボールに競り勝ったサバレタがオフサイドラインぎりぎりにいたアグエロに落とすと、アグエロは後ろからのボールを見事なボレー!リードしたマンチェスター・シティは、その4分後にもダヴィド・シルヴァのパスを受けたジェコが左45度からきれいなミドルをゴール右上に突き刺し、あっという間の0-2です。ハル・シティの守備は危なっかしく、何点獲られるかわからない展開でしたが、15分を過ぎると彼らが反撃する場面が増え、先週のチェルシー戦で鮮烈なプレミアリーグデビューを果たしたマン・シティのCBマンガラが試合をおもしろくしてしまいます。

20分、右サイドを突破したローズナイアーが上げたクロスを、ニアでクリアしようとしたマンガラがヘッドでオウンゴール。直後、右から突破したアグエロのドリブルシュートがゴールポスト左すれすれに外れると、31分、またもマンガラがやってしまいます。縦パスに反応してペナルティエリアに入ったFWアベル・エルナンデスの胸にマンガラがキックを入れてしまい、ジャッジはPK。アベル・エルナンデスがGKカバジェロの逆をつき、ハル・シティがついに同点に追いつきます。

サッカーはメンタルの影響が大きいスポーツであり、生き物です。開始早々の一方的な展開が嘘のように、2-2となってからはハル・シティに勢いがつきます。41分、フリーで放ったアベル・エルナンデスのヘディングシュートは惜しくもカバジェロの正面。マンチェスター・シティも、右からのミルナーの鋭いクロスを逆サイドにいたジェコが強烈なヘッドで狙いますが、ボールはわずかにゴールの上。前半は結局、予想外の2-2。互角の試合展開でゲームは後半に入ります。

残り45分、立ち上がりはミドルシュートの応酬。ヤヤ・トゥレの強烈な右足がポストを叩き、ハドルストーンの一発はカバジェロが弾きます。前半のミスを引きずったのか、後半のマンガラも散々。自陣でのミスパスの後、簡単にかわされてシュートを許すなど、再三ハル・シティにチャンスを献上してしまいます。どちらが勝ち越してもおかしくなかった展開で、決勝ゴールとなったのは、エディン・ジェコのこの日2点めでした。68分、中央でドリブルして出しどころを窺うダヴィド・シルヴァの動きをみて左に流れたジェコは、ラストパスを受けると柔らかいシュートをダイレクトでゴール右隅へ。GKマクレガーのポジションがニアに寄り過ぎていたこともあり、彼の左手をかすめたボールはサイドネットに飛び込みます。

マンチェスター・シティはこれで楽になりました。87分、とどめを刺したのは、2試合連続ゴールとなったフランク・ランパード。右サイドで完全にフリーで抜け出したサバレタがGKを引きつけてラストパスを中央に送ると、ランパードが右足インサイドでこれを確実に決めて2-4。一時はイーブンのゲームでしたが、底力に勝る昨季プレミアリーグ王者が最後は突き放し、今季3勝めを飾りました。

ハル・シティは、前線のイェラヴィッチとアベル・エルナンデスが動けており、ガストン・ラミレスとベナルファというタレントもいただけに、後半はゴール前を埋めてカウンターひと筋という戦い方もあったかもしれません。ホームで未勝利とふるわず、ここまでは14位に沈んでいますが、この日のような攻撃を継続できれば、プレミアリーグ残留は問題なく果たせるでしょう。この日はミスが目立ったマンガラでしたが、元々ポテンシャルは高い選手なので、気持ちの切り替えさえできれば、次戦以降はコンパニとのコンビで堅い最終ラインを築けるはずです。とはいえペジェグリーニ監督は、火曜日のチャンピオンズリーグ、ASローマとの大一番は、デミチェリスを優先するかもしれませんね。昨季の主力が出揃い、4点を奪えたのは好材料。ローマ戦の快勝を期待しましょう。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【Hull City×MAN.CITY】どうしたマンガラ!? 危なかったマン・シティ、最後はランパードで辛勝!” への4件のフィードバック

  1. ぷれみあふぁん より:

    シティはチェルシー戦とは大違いでしたね
    12-13シーズン(優勝した次のシーズン)もこんな感じでした
    前回はマンUでしたが今季はチェルシーの独走かもしれませんね

  2. makoto より:

    ぷれみあふぁんさん>
    昨日のマン・シティは不安定でした。近いうちに取りこぼしがあるかもしれません。

  3. にわかスパーズファン より:

    こんにちわ
    フランス人CBはどうもポカが多いのが愛嬌のように感じます。
    カブール、サコ、コシェルニーは最近だいぶなくなったので残念ですけども(笑)
    身体能力は素晴らしいものを持ってる選手が多いだけに、なんともです。
    カブールはダービーではコンパニみたいで素晴らしかったので、治ってくれればと思いますが…

  4. makoto より:

    にわかスパーズファンさん>
    確かに、ドイツ人やイタリア人のような安定感を感じられない選手が多いですね。マンガラはじめ、みんないい選手ですが。

にわかスパーズファン へ返信するコメントをキャンセル