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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【New Castle×Arsenal】怒涛の攻撃でジルー2発も後半バタバタ。危なかったアーセナル!

ロシツキがベンチに戻ってきて、ガブリエウ・パウリスタはスタメン。エジルこそいないものの、アレクシス・サンチェス、ジルー、ウェルベック、カソルラ、ラムジーが揃い申し分ないメンバーのアーセナルに対して、ニューカッスルはコロッチーニとシセが出場停止。プレミアリーグでは2年連続でアーセナルがダブルで、現在6連勝中の対決は、開始早々から激しい攻め合いの予感です。ニューカッスルの厳しいチェックと出足のよさに手を焼いていたアーセナルの最初のチャンスは13分。右からのカソルラのFKがファーサイドに流れ、アレクシス・サンチェスのシュートはDFに当たりCK。細かいパス回しから一度サイドに展開し、最終ラインの裏を取ろうとするガナーズの攻撃は最後のパスが決まらず、シュートに持ち込むシーンはありません。

カウンターを仕掛けようとするニューカッスルは、いいポジション取りでチェックするコクランにことごとく芽を摘まれます。22分、モンレアルとジルーのパス交換を見ながら左から裏に抜けたラムジーは、惜しくもシュートを打てず。その2分後、アーセナルの先制点は右のFKからでした。カソルラのボールをニアでウェルベックがコースを変えると、ジルーの一撃は膝!難しいボールを、よくぞ右隅に決めました。反撃に出ようとするニューカッスルでしたが、逆襲を受けてここからはピンチの連続です。

カウンターからアレクシス・サンチェスがボールを浮かしてグフランをかわすとウェルベックが右ポスト際へボレー。アレクシス・サンチェスのスルーパスからウェルベックが抜け出しかけるも、トラップが流れてGKクルルがセーブ。クルルのミスキックを拾ったカソルラがGKをかわしてアレクシスに落とすと、クロスは戻ったDFが何とかクリア。3分間の怒涛の攻撃から、最後に仕留めたのはまたもジルー。カソルラのCKを巧みなヘッドで左隅に落とし、28分という早い時間に0-2となります。やはり、ジルーのシュートセンスはプレミアリーグ屈指です。なぜこの人が、モナコとのホームゲームではあれだけのチャンスを決められなかったのか、わかりません。

ニューカッスルは38分にようやく攻撃に転じますが、シソコのシュートも、左を上がったペレスのクロスからの競り合いもアーセナル守備陣がコースを抑えており、軽い当たり方で簡単にかわされるチャンバース以外には不安は感じられません。44分、ガナーズのFKからのこぼれ球をカウンターにつなげようとしたニューカッスルは、クレバーなコクランにディレイさせられ、チャンスが創れません。0-2がひっくり返る予感はなし。後半の入り方を間違えなければ、アーセナルの敗戦はないでしょう。セント・ジェームズ・パークはホームサポーターの大ブーイングに包まれます。

ところが後半開始わずか4分、右サイドのパス交換でコクランとモンレアルを置き去りにしたカベラがフリーで走り込んだシソコに合わせ、ニューカッスルが1点を返します。50分、アヨゼ・ペレスのミドルは右ポストすれすれ。アーセナルは、ゲームを落ち着かせないといけません。ジルーがCKやスローインを取り、マイボールの時間を増やそうとするものの、ペースがつかめなくなったアーセナル。セント・ジェームズ・パークは前半とは別の空間です。

63分、右サイドでモンレアルのクリアのこぼれを拾ったカベラがアメオビにグラウンダーを通すも、ガブリエウ・パウリスタの足が早くクリア。このCKはニューカッスルが競り勝ち、至近距離からのシソコのヘッドはオスピナが素晴らしい反応でセーブします。圧倒的なホームチームの時間。そろそろアレクシスを諦め、ボールをキープできるロシツキを入れたほうがいいかもしれません。

と思っていると、70分にヴェンゲル監督は2枚いきました。ロシツキとフラミニが入り、アレクシスとカソルラがアウト。ニューカッスルにはグティエレスが入り、残り20分の攻防です。73分、コクランからボールを奪ったカベラのドリブルシュートは、ガブリエウが最後までついて足に当て、オスピナがキャッチ。78分、アーセナル久々のカウンターは、ラムジーのパスを受けたウェルベックが一気にゴール前に迫りますが、シュートはクルルにブロックされます。82分にロシツキが縦パス一発で右サイドのチャンバースをフリーにするも、アーリークロスはジルーに通らず。モンレアルを再三抜き去ってチャンスを創っていたカベラが、87分にアヨゼ・ペレスに打たせたシーンは、DFに当たってコースが変わったところをオスピナがぎりぎりで足を残してブロックしました。

ヴェンゲル監督、ウェルベックをベジェリン!これはチャンバースを中に入れてCB3枚の5バックということでしょうか。アーセナルはSBが抜かれるシーンが多くバタバタだったものの、ガブリエウ・パウリスタ、コシールニー、オスピナの3人は集中力を切らさず結局1-2で逃げ切り。3年連続でお得意様ニューカッスルにダブルを決め、プレミアリーグ6連勝を飾りました。

シュート数は16対7。0-2となった後はほとんどの時間がニューカッスルの攻勢。前半よかったコクランも後半はパスミスやボールロストが目立ち、最初の45分はさほど問題なかったモンレアルがカベラにやられたことで、アーセナルの中央はポジションミスが許されない緊張感にさらされ続けました。それでも勝ち点3が獲れるのが、今の彼らの勢いなのかもしれません。ジルーの決定力とCB2人の冷静さ、そしてオスピナの奮闘をリスペクトすべき薄氷を踏む勝利。勝ち点を失わないガナーズの視界には、おぼろげながらも優勝まで入っているはずです。

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“【New Castle×Arsenal】怒涛の攻撃でジルー2発も後半バタバタ。危なかったアーセナル!” への4件のフィードバック

  1. a より:

    なんだかんだで負けないなぁ……汗汗
    byユナイテッドサポ

  2. サッカー小僧! より:

    更新お疲れ様です。

    CL敗退の直後の試合だったので、なるべく楽な展開で勝ち点3を…、と虫のいいことを考えていましたが、
    さすがにアウェーのニューカッスル、しんどい試合になりましたが、とにかく勝ち点3取れてよかったです。
    オスピナが最後の最後で防いでくれたおかげで、勝ち取った勝ち点3と入れるでしょう。
    以前、チェフ獲得を…と書きましたが、今のパフォーマンスを見る限り、派手さはなくともミスもない
    オスピナを外す理由は全くないので、補強はCB、DMF、得点能力の高いCFに回すべきだと思いました。

    あと、ガブリエウはこういういかにもプレミアらしい試合でも、しっかりプレーできるなら、
    十分プレミアでやっていけると感じた試合でもありました、ただ、チェンバーズは、相変わらず、
    守備の軽さが治らないですね、来シーズンは、ローンに出して、成長させるのが理想的だと思います。

  3. リッキー より:

    CF必要ですかね?
    正直今のジルーはサンチェスやエジルよりも欠いてはならない選手だと思います。
    ワンタッチでのポストプレーやアシストも出来て最近では得点も取っており、ジルーのいない時は守備を崩せない試合が多々ありました。
    ウェルベックもいますしそこまでお金をかける必要はないかなと思います。それよりも言及されているようにCBとDMFを優先してもらいたいです。
    コクランは素晴らしいですがフラミニもベテランで最近は低調な出来ですし、CBもメルテが下り坂で控えが薄い状況なのはどうしても気になりますね。。。
    チャンバースに関しては開幕当初は素晴らしかったですがドリブラーに対しての対応があまりにもお粗末で、CBかDMFに固定して育てて欲しいです。SBとしてはあくまで怪我人が出たときのオプション程度にしか計算できないかなぁ、、、

  4. 新参 より:

    両サイドバックがあれほど抜かれてしまうと厳しすぎますね。モンレアルは最近の粘り強さが感じられなく、チームワーストの出来だったと思います。

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