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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Hull City×Arsenal】速攻炸裂アーセナル、ハル・シティに3発完勝で2位奪取に視界良好!

前節のプレミアリーグでリヴァプールに勝っているハル・シティは、降格ゾーンにいる18位サンダーランドと勝ち点1差という厳しい状況。リヴァモア、ハドルスト-ン、ブレイディといった中盤の選手は、アーセナルの好調な攻撃陣と渡り合えるでしょうか。今季プレミアリーグで8ゴールを挙げているイェラヴィッチが負傷明けでベンチスタートの最前線には、アルコとエンドイェ。2月頭にトッテナムに敗れてからプレミアリーグで8勝1分けと負けなしのアーセナルといえども、敵地KCスタジアムで先にゴールを奪われるとやっかいです。早い時間に決めて優位に試合を進めたいガナーズですが、ハル・シティのチェックが厳しく、キックオフから10分はなかなかいい形に持ち込めません。

アーセナル最初のチャンスは、13分のアレクシス・サンチェス。左サイドからワンツーで切り込み、右足を振り抜いたシュートはハーパーがセーブ。直後にも、カソルラからパスを受けた左のエジルがアレクシスを縦に走らせ、フリーでジルーへのグラウンダーという惜しいシーンを創ります。

22分にはハル・シティ。右からのクロスを逆サイドで拾ったブレイディが、中のアルコにピタリと合うハイクロス。アルコのヘッドはシュートなのか落としなのか、中途半端なボールとなってしまい、ガナーズ守備陣は命拾いします。28分、アレクシス・サンチェスの突破を止めにいったリヴァモアのタックルはファール。ペナルティエリアのすぐ外、やや左という絶好のポジションからのアレクシス・サンチェスのFKは、ドーソンに当たってコースが変わり、GKハーパーは対応できません。アーセナルに先制を許したハル・シティは、反撃に入れないまま5分後にあっさり追加点を決められてしまいます。最前線に飛び出したラムジーを見つけたカソルラがロングフィードをピタリと合わせると、ワントラップから素早く狙ったラムジーのシュートがブレイディの足に当たり、左隅に吸い込まれます。

0-2とされて、ようやく目が覚めたハル・シティ。38分、ハドルストーンのパスにアルコが抜け出し、中央からシュートを放つもわずかにオフサイドです。40分にはアーセナルが速攻を仕掛け、ラムジー、アレクシスとつながってエジルのシュートはGKの正面。44分にカソルラが見せた完璧なスルーパスは、アレクシス・サンチェスがチップキックで狙うも、足元に飛び込んだハーパーが右手に当てて難を逃れます。

2点差で折り返すかと思われた46分、ハドルストーンからボールを奪ったアーセナルが、鋭いショートカウンターで決定的な3点めをゲットします。スルーパスを通したのはラムジー。2分前とは逆の右サイドでひとり旅となったアレクシス・サンチェスは、今度はハーパーをドリブルでかわして無人のゴールにシュートを転がします。強い強い、アーセナル!2位を争うマンチェスター・シティとの得失点差を考えれば、この流れのまま、もう2~3点決めておきたいところです。

後半に入っても、ラムジーが惜しいシュートを放つなどアーセナルペースのまま試合は進みますが、56分にハル・シティが意地をみせます。コシールニーとマイラーが競り合ったボールを拾ったアルムハマディが、すかさず前線に走り込んだクインにアーリークロス。フリーとなって頭で叩きつけたクインのシュートにオスピナは触れず、1-3です。これで勢いに乗ったハル・シティは、58分にもアルムハマディの右からのクロスをマクシェーンがバーをかすめるヘッド。アーセナルは、ゲームを落ち着かせないといけません。

レッドカードをもらいそうだったリヴァモアをハーフタイムにマイラーに代えていたハル・シティは、65分にアルコをロバートソン。その3分後、ヴェンゲル監督はラムジーに代えてウィルシャーを投入します。この采配で、ゲームの流れは変わるのか。アーセナルは、エジルとカソルラがペースを落としてマイボールの時間を増やそうとしています。残り10分を切り、いよいよイェラヴィッチが登場。ラストパスを彼に集めたいハル・シティですが、アーセナルのボールを奪えず、最後までこれといったチャンスはなし。逆に84分にはベジェリン、ウィルシャー、アレクシス・サンチェスとシュートを3発立て続けに喰らうなど、守りに忙殺される時間を強いられます。

後半に追加点を奪うことはできなかったものの、反撃にはやる相手のペースに持ち込ませずにタメを作り、隙あれば速攻に転じたアーセナルの中盤の選手たちは冷静でクレバーでした。93分のカウンターでシュートをミートできず、ハットトリックはならなかったものの、アレクシス・サンチェスを中心としたカウンターは見事。1-3の完勝で終わった一戦は、マンチェスター・シティにアウェイで完勝した試合を思い出させる鮮やかな速攻が冴えたゲームでした。2ゴールのアレクシス・サンチェスとエジルのコンビネーションがよくなり、さらにラムジー、カソルラが絡む攻撃は、カウンターありサイドからの崩しありで迫力満点です。いよいよ残り4試合。現在、プレミアリーグ最強のこのチームにとって、3勝1分けという2位フィニッシュラインは決して難易度の高いものではありません。

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“【Hull City×Arsenal】速攻炸裂アーセナル、ハル・シティに3発完勝で2位奪取に視界良好!” への4件のフィードバック

  1. ルーニー より:

    ユナイテッドはアーセナルに勝てるんでしょうか・・・

  2. サッカー小僧! より:

    チェルシー戦で連勝が止まり、優勝も決まり、今までのいい流れを継続できるか、注目の試合でしたが、杞憂でしたね。
    むしろ、リフレクションで2ゴールはいるあたり、アーセナルの流れは、まだまだ継続中であることを感じさせる
    試合でした、どれだけいいプレー、いいシュートを打っても入らない時は入らないもので、不思議なものです。

    残りの試合数もあとわずかなので、このいい流れで最後まで突っ走ってほしいですね。

  3. makoto より:

    ルーニーさん>
    いやー、厳しいですね…。

    サッカー小僧!さん>
    幸運もありながら、ウィルシャーのシュートは手に当たっていなければゴール一直線だっただけに、ファールを取ってほしかったですね。4~5点入っていてもおかしくない素晴らしい攻撃でした。正確なロングフィードが出せる選手が多いこのチームのカウンターは、磨けばプレミアリーグNo.1になるのではないかと思います。

  4. ガナユ より:

    アーセナルは調子が良くなっても次シーズンで主力が抜けるか不調に陥るというパターンが続きましたが、来シーズンは安定した力が発揮出来る可能性が高そうですね。

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