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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Swansea】クルトワ退場が響いたチェルシー、スウォンジーに押されてドロー発進!

モウリーニョ監督、ベストメンバーじゃないですか!負傷欠場という噂もあったジエゴ・コスタがスタメンにちゃっかり座っており、中盤も後ろも昨季と同じメンバーでのプレミアリーグ開幕です。問題は、コンディション。プレシーズンマッチ、アーセナルとのコミュニティシールドとも運動量が不足しており、攻撃にやや迫力を欠いておりましたが、チェルシーはスウォンジーの守備陣を崩しきることができるでしょうか。

開始早々から、横浜ゴムのユニフォームがGKファビアンスキのゴール前に殺到。スタンフォードブリッジは、素晴らしい雰囲気です。しかし最初の決定機はスウォンジー。6分のCKでニアに走ったバフェティンビ・ゴミスのヘディングシュートは、惜しくも右ポストの脇を外れていきます。14分にもバフェティンビ・ゴミスはシェルヴィの縦パスからゴール前に抜け出し、切り返しでフリーになるチャンスを迎えますが、戻ったテリーが体を張ってブロック。こぼれ球はケーヒルが落ち着いてクリアし、アウェイチームの先制はなりません。動きはいいのにフィニッシュが甘いゴミスといい、パスワークはいいのにイエローをもらってしまうシェルヴィといい、久しぶりにスウォンジーを観たな、という手ごたえを感じます。20分を過ぎてもチェルシーにこれといったチャンスはなく、白いユニフォームの善戦が続きます。

しかし23分、チェルシーがワンチャンスを活かします。左の角度のないところから直接狙ったオスカルのFKは、前に走り込んできたイヴァノヴィッチが気になったのか、ファビアンスキが逆にステップしてしまい、そのままゴールイン!これでプレミアリーグ王者が波に乗るかと思いきや、29分にスワンズが追いつきます。右からのクロスにゴミスがドンピシャのヘッド。これをクルトワがビッグセーブでしのぐと、すぐ前にいたアイエゥの2発めはテリーとケーヒルが必死のブロック。2度防いだにも関わらず、もう1回、こぼれ球がアイエゥの足元に転がってはプレミアリーグ屈指のGKも最強CBコンビもなす術はありません。新戦力の左足の一撃が右隅に決まり、試合は振り出しに戻ります。

どちらが勝ち越すか…と身を乗り出してからわずか30秒。30分のチェルシーの2点めは、ウィリアンのクロスがSBフェルナンデスに当たってGKの頭を超えるという幸運なゴールでした。2-1となるとモンテーロが左サイドから仕掛け始め、スワンズは必死に反撃を試みます。しかし前半は、このまま2-1。41分にキ・ソンヨンをケガで失ったスウォンジーは、厳しい戦いを強いられそうです。

ところが、後半開始からしばらくはスウォンジーの攻勢。CKからバフェティンビ・ゴミス、フェルナンデスが次々とシュートを放つものの、チェルシー守備陣がコースを消し、ボールはクルトワに届きません。すると51分に事件が起こります。シェルヴィのロングパスに完全に抜け出したバフェティンビ・ゴミスの脛をクルトワが蹴ってしまい、レッドカード&PK!前半にはキ・ソンヨンの決定的なミドルを止めるなど、さすがのセービングを披露していたGKの退場は、チェルシーにとっては同点ゴール以上に激痛でしょう。オスカルに代わって入ったベコヴィッチはゴミスのPKを止められず、2-2。10人になってしまったプレミアリーグ王者は、初戦からいきなり大ピンチです。

スウォンジーは、モンテーロが元気なうちに3点めを獲りにいきたいところでした。71分に絶好調だった左MFは足をつってルートリッジと代わってしまい、ゲームは同点のまま進みます。モウリーニョ監督は、76分に調子が悪かったセスクをズマ。ガリー・モンク監督は残り10分でゴミスに代えて、プラガから獲得したエデルを起用。さらに84分、チェルシーの指揮官がついにファルカオ投入。数的に優位なチームも本拠地で戦うチームも勝ち点3を諦めていません。しかし、両チーム期待のストライカーは、何もできないままタイムアップの笛を聞くこととなりました。

チェルシーにとっては「やむなしの勝ち点1」、スウォンジーからすれば「もったいない勝ち点1」だったのではないでしょうか。昨季プレミアリーグでは前半戦の強さを象徴したジエゴ・コスタとセスクが本調子とはほど遠く、今季初戦はブレーキとなってしまった感があります。クルトワの退場以降はアザールの一発に賭けるしかなく、セットプレーと幸運なゴール以外の枠内シュートが1本では、勝利は難しかったと思います。一方、シュートを18本放ったスワンズは、2-2とした後のチャンスを活かせなかったのが悔やまれます。シェルヴィが素晴らしいパスを出し続けていたものの、フィニッシュに精度を欠き、モンテーロが下がってからはこちらもゴールの予感はありませんでした。

ドロースタートとなってしまったモウリーニョ監督の次戦は、マンチェスター・シティ。このゲームは、先発ファルカオとしたほうがゴールの可能性を上げられるのではないかと思います。いきなりの大一番のスタメンは、どんな顔ぶれになるのでしょうか。アウェイとはいえ、ディフェンディングチャンピオンがプレミアリーグ開幕からの2試合を勝利なしで終えるわけにはいきません。

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“【Chelsea×Swansea】クルトワ退場が響いたチェルシー、スウォンジーに押されてドロー発進!” への2件のフィードバック

  1. makoto より:

    仕事で疲れてマンUしか開幕戦は見れなかったんですがチェルシーさえ買ってれば60万の勝利のマルチを組んでいました。。。
    昨季も開幕戦マンUに賭けてスウォンジーにやられたのを思い出しました。
    チェルシー開幕二試合勝ちなしありそうで怖いんで次節は賭けはスルーですね。笑
    切り替えてアーセナルニューカッスルストーク応援したいと思います。

    —–
    naoさん>
    アーセナルVSウェストハムはぜひ観たいのですが、ニューカッスルVSセインツもおもしろそうです。時間とデバイスの使い方に頭を悩ませます。

  2. モウ より:

    クルトワ退場のシーンは、ウィリアンがライン下げてしまってましたね(^_^;)
    コスタもドリブルで相手を抜くどころか、ロストしてアピールが多いかな、、
    自分も次節ファルカオ有りだと思います!
    イバノビッチもモンテーロにコテンパンにやられてましたし、負けなかったのは良かったですが、
    やっぱり運良く決まったゴールがあっただけに勝てなかったのが残念ですね。

    ベゴビッチは良かったとはいえ、次節のアウェーのシティ戦クルトワが出れないのは少々辛いです。

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