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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Stoke】シュートが決まらず苦戦したアーセナルが、エースのダメ押しでホーム初勝利!

ヴェンゲル監督はブレません。イングランド代表で2ゴールを決めたとはいえ、最前線にウォルコットでベンチにジルー。前節のプレミアリーグでアフェライとチャーリー・アダムがレッドカードをもらったストークは、ホセルとディウフを前線に据えてシャキリ、アルナウトヴィッチ、ファン・ヒンケル、縁の下の力持ち的存在のウェーランという中盤。スタートから押しまくるアーセナルは3分、カソルラの絶品クロスに反応したアレクシス・サンチェスが決定的なヘッドを放つもGKバトランドがビッグセーブを見せてボールはポスト直撃。こぼれ球を外したのがウォルコットでした。

アレクシス・サンチェスの今季プレミアリーグ初ゴールはなかなか決まりません。6分に左隅を狙ったFKはバトランドが横っ飛びでセーブ。8分にコクランのパスを受け、左から持ち込んでクロスに狙った一撃もポストに阻まれます。一瞬のスピードで縦に抜けたウォルコットのシュートも枠にいかず、アーセナルはあと一歩で先制できません。24分にするすると上がったコシールニーが思い切り足を振り抜いたロングシュートもバトランドがファインセーブ。その1分後、左のエジルからのクロスのブロックをカソルラが左足で狙うも、三たびイングランド代表の若手GKが弾いてスコアは動きません。圧倒的なアーセナルペースに、ストークはシャキリのドリブルぐらいしか反撃の糸口がありません。ホームチームに足りないのはフィニッシュの精度だけです。

31分、ついに来ました、アーセナルの美しい先制ゴール。自陣でコクランがインターセプト、パスを受けた天才エジルがピンポイントの縦パス、走り込んでワントラップからGKの股を抜いたのは快速ウォルコット!それぞれが求められる役割を全うしたカウンターは文句なしでした。反撃しなければならなくなったストークは、34分にホセルが強烈なミドルを狙いますが、チェフが落ち着いてクリア。攻めるアーセナル、受けるストークの図式は変わりません。単調な攻撃に変化をもたらすことができるのがアルナウトヴィッチだけでは、カソルラ、エジル、コクランの守備意識が高い今日のガナーズは崩せないでしょう。前半は1-0。このスコアで済んでいるのは、バトランドの奮闘のおかげです。

後半もアーセナルのポゼッションで進みますが、フィニッシュの物足りなさは相変わらずです。55分、アレクシス・サンチェス、エジルとつながり、11番が出した絶妙なラストパスをラムジーがシュートミス。シャキリの強烈なミドルをチェフが止めた後、アレクシス・サンチェスの守備から始まったショートカウンターは、ウォルコットが打ちきれません。シャキリは60分にもコシールニーがいなくなった中央のスペースに入り込んでミドルを狙いますが、ガブリエウの必死のブロックに止められます。70分、カソルラとのワンツーでバトランドと1対1となったエジルは、ニアを抜こうとするもクリア。直後にラインをみてオフサイドをかいくぐったウォルコットも、バトランドに当ててしまいベジェリンのナイスボールを活かせません。

残り15分で出てきたジルーは、ストークのDFがお見合いしてこぼれてきた絶好球をポスト右に外してしまいます。78分に2人かわしたカソルラの右足も左にアウト。アーセナルのシュートは、ことごとく枠にいきません。やっと2点めが決まったのは、エジルとアレクシスが下がり、アルテタとチェンバレンが入った85分でした。カソルラのニアへのFKも、ジルーのヘッドも完璧。エースの今季プレミアリーグ2点めに、エミレーツにはジルーを称える「Hey Jude」のチャントが鳴り響きます。終わってみれば2-0の完勝でしたが、グーナーはさぞやイライラしたことでしょう。ガナーズが5~6点取ってもおかしくないゲームでした。

ストークは、ホセル、シャキリなどの新戦力とアルナウトヴィッチ、ディウフらの連携がまだできておらず、しばらくは苦戦が続きそうです。最後に出てきたボージャン・クルキッチも、決定的な仕事をできずにタイムアップの笛を聞くこととなりました。マンオブザマッチを挙げるとすると、エジル、コクラン、カソルラで迷うところです。3勝めを挙げたアーセナルは、先ほど3敗めを喫したチェルシーとのロンドンダービーに気分よく臨める今季ホーム初勝利を飾りました。過去の相性が勝つのか、現在の調子で決まるのか。マンチェスター・シティに喰らいついていくためには、両者とも負けられないゲームです。

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“【Arsenal×Stoke】シュートが決まらず苦戦したアーセナルが、エースのダメ押しでホーム初勝利!” への5件のフィードバック

  1. 新参 より:

    現地観戦しました。
    いやー、やきもきしましたね。2人のストライカーは点を決めたものの、チャンスをふいにしすぎでした。バックラインとコクラン&カソルラが盤石なので、あとは前線の覚醒を待つだけだと思います。

  2. makoto より:

    新参さん>
    おー、素晴らしい!5点獲れるぐらいの試合でしたね。バトランドがよかったので、ゴール前でナーバスになってしまったところもあると思います。

  3. ガナユ より:

    ベジェリンやエジルからパスを貰った時のウォルコットの動き出しはセンスを感じましたね。スペースがあると彼は強いしエジルのパスセンスには改めて脱帽です
    押し込んだ時の動きと貰い方の工夫と、毎回少し体勢は悪いですが、ウォルコットがこぼれ球を入れれば楽になる試合も多いのでそこはセンスを磨いて欲しいと感じております。

  4. ぐなきち より:

    イギリスへ発つギリギリで見てました。(今経由地のオランダから見させて貰ってます。)
    ウォルコットは決定機外しすぎでは・・・
    コクラン、コシェルニーが完璧でベジェリンもポカが無かったかのように見えました。次節スタンフォードで人生で初めてアーセナルの試合を生観戦するので、テンションの上がる結果で満足してます。後はFW陣の決定力さえ上がれば・・・
    次節攻撃陣の爆発を願って!

  5. makoto より:

    更新おつかれさまですっ!

    サンチェスなかなか決まりませんね…コパの疲れは大分とれたのか、動きにキレは多少戻ってきてますけどバーを叩いた2発が決まっていればと思います。次節スタンフォードブリッジで今季初ゴールを期待したいと思います!

    エジルのエグいパスは最高でした!彼にもゴール決めてもらいたいっす(^ ^)

    —–
    ガナユさん>
    1点めのウォルコット、動き出しもよかったですが、トラップ完璧でした。DFも触れずGKも出られない位置におとしたあのプレイはリスペクトしてあげたいですね。

    ぐなきちさん>
    見事なゴールを決めてくれたので、昨日はチャラにしてあげてはいかがでしょう?コクランはプレイエリアが広く、いつもにもましてよかったと思います。

    エジルのパスさん>
    アレクシス・サンチェスは、動きはいいのでもう1~2戦で結果が出るのではないでしょうか。エジルの一発も見たいですね。

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