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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Tottenham×Chelsea】両者堅守のロンドンダービーは、スリリングな0-0決着!

チェルシーはズマとケーヒルのCBコンビにアスピリクエタ、イヴァノヴィッチ。トッテナムはカイル・ウォーカーとダニー・ローズ、アルデルヴァイレルトにフェルトンゲンのプレミアリーグ仕様。両者の最終ラインに注目していたのですが、おお、チェルシーはジエゴ・コスタがベンチでアザールがトップに入るようです。デル・アリこそイエローカード累積でいないものの、ソン・フンミン、ライアン・メイソン、エリック・ダイアー、エリクセン、デンベレといつものメンバーのホームチームに対して、モウリーニョ監督の冒険は吉と出るのか、凶なのか。プレミアリーグ14節、ホワイト・ハート・レーンで開催される注目のロンドンダービーは、開始早々からトッテナムが激しくサイド攻撃を仕掛けるスリリングな立ち上がりです。

今日のチェルシーは、これまで以上に厳しくプレスをかけており、昨季プレミアリーグでライバルを震え上がらせたショートカウンターを狙いの柱に据えているようです。トッテナムはアルデルヴァイレルトがビルドアップからのロングフィード、セットプレーと攻撃に貢献しており、サイドから入るボールは危険です。17分、スパーズは直線的な攻撃で一気にゴール前へ。エリクセンがアウトで出したパスをハリー・ケインがダイレクトでシュートすると、正面ながら強烈なボールをベゴヴィッチが必死に弾きます。直後、ペドロがゴール前に飛び込んだシーンはシュートに至らず。ミドルを積極的に狙うホームチームに対して、チェルシーの最初のシュートは19分になってからでした。オスカルのクロスに合わせたアザールのヘッドは、頭上を越えるボールをロリスが見送ります。

このところのプレミアリーグで量産モードに入ったハリー・ケインは「決める人」というイメージが強い選手ですが、周囲を使う能力も素晴らしいFWです。27分にファーサイドのソン・フンミンにピタリと合わせたクロスは完璧でした。ヘディングシュートはベゴヴィッチが反応してゴールはならなかったものの、トッテナムの右サイドからの崩しは要注意です。31分、エリクセンのパスで前にスペースが空いたデンベレが左足ミドル。忙しいベゴヴィッチがここも体を伸ばしてセーブし、押しているスパーズはスコアを動かすことができません。ハリー・ケインのミドル、ウィリアンのFKからイヴェノヴィッチとスリリングなプレイはあったものの、前半は0-0で終了。昨季プレミアリーグ王者は、決して消極的ではありませんが枠内シュートゼロで終わりました。

55分、ライアン・メイソンが足を痛め、ラメラに後を譲ります。主導権を握るのは、相変わらずトッテナム。アザールとポジションを変え、「偽トップ」となったペドロは60分にウィリアンのパスを受けられず、バルサ時代にラインの裏を取る動きが得意だったことはチームメイトに理解されていないようです。62分にワンツーからゴール前に抜けたソン・フンミンは、左足のシュートがミートしません。67分、これは盛り上がりました。イヴァノヴィッチのロングクロスを左から入って捉えたアザールのボレーは強烈。アウェイチームが先制かと腰を浮かした瞬間、ロリスがビッグセーブで左に弾き出します。残り時間は20分。木曜日にアゼルバイジャンで欧州を戦ったトッテナムは、ポゼッション率も運動量も落としていません。

77分、ペドロに出たパスの処理にアルデルヴァイレルトがもたつき、アザールにボールが渡るピンチがありましたが、守備陣のサポートが速くすぐにクリア。ポチェッティーノ監督はヌジエでゴールを狙い、モウリーニョ監督の交代はケネディとロフタス=チークとリスクは取らず、ゴールがないままタイムアップを迎えました。スコアレスドローながら、両チームとも守備が素晴らしく、おもしろいゲームだったと思います。ホームチームのほうがチャンスが多かったものの、アザールの一撃は1点もので、スパーズサポーターも「勝ちゲームだった」とはいい難いでしょう。

アザールやペドロがトップに張る布陣は、熟成させていけばおもしろくなるのではないでしょうか。スタメンを外されただけで不満な態度を示したジエゴ・コスタが、昨季プレミアリーグで見せたレベルに戻らないようであれば、ロイク・レミー、アザール、ぺドロと冬の新戦力獲得でまわしていくのもいいと思います。勝てなかったスパーズは、ヨーロッパリーグから中2日のこの試合を無失点で戦い抜けたのは収穫です。「今日は相手の守備がよかった」のひとことで忘れて、次戦以降に集中すればいいでしょう。トッテナムはプレミアリーグ5位で足踏み。アーセナルが付き合ってくれたおかげで、チェルシーと4位との勝ち点差は12のままです。

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“【Tottenham×Chelsea】両者堅守のロンドンダービーは、スリリングな0-0決着!” への1件のコメント

  1. chelさぽ より:

    好調トッテナム相手に失点許さずのドローは上出来だと感じます。トップに入ったアザールは2列目の時より守備にハードワークが見受けられましたので、よく頑張ったと思います。惜しいシーンがありましたが、あれはロリスを讃えるべきですね。

    スパーズは主さんの言う通り良いチームですね。中盤から前線の守備意識の高さと、細かいパスも繋げ決定的な仕事のできるFWのいる質の高さがあるようです。CLでも戦える事は間違いなさそうです。

    コスタの不満な態度は内心喜んでしまった自分もいました。今回のような全員がハードワークしてる試合を見て何も感じなかったのでしょうか。次の試合も使われずそのまま行くかもしれませんね。私としては喜ばしいことですが。

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