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【Norwich×Arsenal】主力の負傷リタイアで冷静さを欠きドロー。アーセナル、大ピンチ!

プレミアリーグ14節、ノリッジVSアーセナルは、風雨激しきキャローロードでの一戦。右サイドにラムジーが戻り、チェンバレンがベンチ入りしたアーセナルは、コクランの不在以外は盤石の体制です。ところが試合開始から11分で、ヴェンゲル監督は1枚めのカードを使うことを余儀なくされます。右手で腰を押さえ、激痛に耐えるコシールニーはピッチに戻れないようです。急遽アップを終えて、メルテザッカーの隣に入ったのはガブリエウ。しばらくはアウェイチームは慎重モード、ノリッジはひたすらカウンター狙いという時間が続きましたが、アーセナルは左サイドのアレクシス・サンチェスとモンレアルのコンビで危険なシーンを創り始めます。

16分、モンレアルがゴールライン際に深く入り込み、ニアに出したグラウンダーをエジルがコースを変えるもDFがブロック。18分にもモンレアルが同じようなチャンスを創り、今度はジルーがニアに飛び込みます。27分には、ワンツーで中から上がったカソルラがキレキレのドリブルで中央を突破し、右に落としたボールをアレクシス・サンチェスが強烈な右足シュート。GKラディがセーブしますが、アーセナルにはゴールの予感が漂っています。

28分、アレクシス・サンチェスが最終ラインの裏を狙うラムジーにパスを入れると、縦への突破は難しいと判断したラムジーがカソルラに戻し、後ろからのミドル。アーセナルが一方的に攻める時間が続きます。いい流れのなかで、1分後に先制ゴールが決まりました。ルディのゴールキックをうまく処理できなかったオニールにめざとく詰めて、ボールをさらったのはアレクシス・サンチェス。ノールックのスルーパスで、左を走ったエジルが完全にフリーになりました。GKルディの脇を抜いた左足は完璧。プレミアリーグのアシスト王の今季2点めが、右のサイドネットに吸い込まれました。

リードされたノリッジは、35分を過ぎた頃からブレイディを中心に反撃を開始します。42分にブレイディが右足で狙ったコントロールショットはチェフが左に飛んでセーブしますが、その直後にブレイディから中に入ったパスにCBコンビは触れず、ガブリエウをかわしたグラバンがチェフのゴールを破ります。1-1となった前半終了間際には、ウィズダムのクロスをフーラハンがファーで合わせますが、絶好機に力んだのかシュートを打ち上げてしまいました。ガナーズが最初の45分をイーブンで終えられたのは幸運でした。

選手同士がぶつかるシーンが多かったゲームは、後半に入るとさらに激しさを増します。52分、左から上がったアレクシス・サンチェスが一瞬空いた狭いコースを見つけて浮き球を通すと、フリーのジルーがヘッド、右に流れたボールをエジルと2つのシュートは枠を捉えられません。アーセナルの攻勢が続くなか、チャンピオンズリーグの最終節にまで影響が及びそうな最悪のアクシデントが襲います。61分、アレクシス・サンチェスがハムストリングを押さえながらリタイア。代わりのカードは、ジョエル・キャンベルです。ここからノリッジがアタック開始。70分に左からのクロスがガブリエウの頭に当たり、ゴール右隅にボールが飛んだシーンはホームチームの勝ち越しかと思われましたが、チェフの信じられないビッグセーブがガナーズを救いました。

残り時間は15分。両者とも勝ち点3を諦めておらず、ずいぶんオープンなゲームになりました。71分にプレミアリーグに帰ってきたチェンバレンが再三、右からクロスを入れるものの、エジルやラムジーはマークをかわせず、ノリッジ守備陣にはね返されます。アレクシスを失ってからのガナーズは単調で、冷静さを欠いていました。ボールを前につなげず、ボールロストが増えたチームは、確度の低いクロス以外にゴールへの道筋を見出せないまま、相手の逆襲に対応する時間を過ごしながらタイムアップを迎えました。

攻守の柱を次々と失うゲームとなり、アーセナルは普段着のサッカーができなくなってしまいました。最終盤は中央からショートパスで崩す形がなくなり、シュートに持ち込めませんでした。マイボールを大事にして、パスの精度が高いエジルにボールを集め、落ち着いて攻撃していれば、決してゴールを奪えない相手ではなかったと思います。このうえは、チェフがいたおかげで負けなくて済んだことを喜ぶしかありません。

コシールニーとアレクシス・サンチェスはどのくらいかかるでしょうか。試合後、カソルラも負傷したという情報が流れていたようです。オリンピアコスとの大事なゲームまで、もう10日を切っており、当面はラムジー、ジョエル・キャンベル、チェンバレン、ガブリエウの奮起に期待するしかありませんが、ノリッジから1点しか獲れないチームがギリシャで2本揃えられるとは思えません。11月に入ってからプレミアリーグ未勝利のアーセナルに、苦難の道が続きます。

※リヴァプールサポーターのみなさま、スウォンジー戦のレポートは、明日の朝とさせていただきます。忍者ブログが障害で夜中に止まったため、時間をロスしてしまいました。申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

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“【Norwich×Arsenal】主力の負傷リタイアで冷静さを欠きドロー。アーセナル、大ピンチ!” への4件のフィードバック

  1. 実はグーナー より:

    怪我人が復帰すれば上昇できると思ってたのに、今まで踏ん張ってた主力に怪我がで始めた、、、
    オリンピアコス戦は希望を持てないです、、、
    下位2チーム相手に勝ち点1、、、

    —–
    崩壊寸前です
    単純に選手が居ないんでどうしようもないです

  2. たろう より:

    皆さんとは違って、私はノリッジサポなんで
    プレミアで戦える事自体、嬉しい限りです。

    「ノリッジ相手に…」確かに降格争いの我がチームですが、なにげに今シーズンは上位チームとは点差的には接戦を演じてます。

    ニールの選手起用は、ローンも含め?はありますが…

    とにかく残留してほしいです。

  3. 新参 より:

    サンチェスに関してはヴェンゲルの責任が重いです。ザグレブ戦、快勝にもかかわらずフル出場させ、試合後にハムストリングに違和感があったサンチェスを休ませなかったのには呆れます。

    フラミニは、前半はバックラインをプロテクトしていたのにもかかわらず、後半は高い位置を取りすぎ、オープンな試合展開にしてしまいました。
    また、交代で入ったキャンベル、チェンバレンが走らないのも気になりました。攻撃面でサンチェスに及ばなくとも、献身性を見せて欲しかったです。

    長々と書いてしまい、すいません。幸いなことに、上位は勝ち点差が詰まっており、負傷者が帰ってきて、補強の可能性もある1月まで粘れば、優勝もなくはないです。ヴェンゲルの建て直しに期待します。

  4. makoto より:

    最後の文・・・
    ホントに律儀ですね笑

    —–
    デリックさん 実はグーナーさん>
    一気に厳しい状況になりましたね…。ラムジーとフラミニのセンター、ジョエル・キャンベル、エジル、チェンバレンで人数ぎりぎりです。

    たろうさん>
    ノリッジサポの方は初めてです。ありがとうございます。マン・シティやチェルシー、リヴァプールを苦しめていたチームなので、簡単には勝てないとは思ってましたが、アーセナルはザグレブ戦がよかったので順当勝ちを予想していました。素晴らしい戦いだったと思います。

    新参さん>
    そうですね。後半戦で頭数が揃うまで耐えられれば、チャンスはまだまだあると思います。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ありがとうございます。当然UPしているだろうと思って、来訪される方もいるかと…。

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