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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Chelsea】ポストとバーに阻まれたマン・ユナイテッドは、今日も沈黙…!

プレミアリーグ3連敗。あの残念なヴォルフスブルク戦も入れれば公式戦4連敗で、これは54年ぶりの屈辱だそうです。マンチェスター・ユナイテッドは、トンネルの出口が見えません。今日の相手は、同じく暗闇を歩いているチェルシー。この試合が、6位と15位の戦いになるとは思いませんでした。プレミアリーグ19節、オールド・トラフォードの戦いは、開始2分にクロスバーを叩いたマタの強烈なシュートが、戦いの始まりを告げるゴングでした。

4分、チェルシーのCK。タイミングは完璧だったテリーのヘディングシュートをデ・ヘアがビッグセーブ。マンチェスター・ユナイテッドのスタメンにはダルミアン、シュナイデルラン、シュヴァインシュタイガーが復帰しており、チェルシーのセントラルにはミケルとマティッチが並んでいます。ボールを支配するのはホームチーム。開始当初は高い位置からプレスをかけていたチェルシーのラインは、徐々に下がり始めています。16分、ルーニー、エレーラとつながったボールを左サイドで受け、中に入り込んで放ったマルシアルのシュートはポスト直撃!いつもよりアグレッシブなマン・ユナイテッドは、ここぞというフィニッシュが決まりません。ジエゴ・コスタを欠いたチェルシーのカウンターには迫力がなく、ただ引いて守っているだけの時間が続きます。

29分、ルーニーの強烈なミドルはクルトワがセーブ。このCKをカットしたチェルシーのカウンターは、ラストパスを受けたペドロがアシュリー・ヤングのスライディングに止められます。前半の半ばからのマンチェスター・ユナイテッドは、よく見る安全運転モード。チェルシーのチャンスは、ウィリアンのセットプレーしかありませんでした。前半は0-0。ホームチームは、きわどいシュートをバーとポストに阻まれてしまったのが悔やまれます。

47分、アザールのパスを中央で受けたペドロがフリー。左足の決定的なシュートはデ・ヘアが右に飛んで弾き、フォローしたアスピリクエタの一撃も左手を残したビッグセーブでストップします。マンチェスター・ユナイテッドは、縦にパスが出せずシュートが打てない「いつものサッカー」に戻りつつありましたが、56分にダルミアンとの絡みでマルシアルが左から突破したシーンは決定的でした。中に転がしたボールに先着したのはエレーラ。これは決まった…と身を乗り出した瞬間、クルトワが素晴らしい反応で体に当て、スコアは変わりません。62分、ペドロのドリブルから始まったカウンターは、マティッチがデ・ヘアと向き合う絶好のチャンスとなりますが、シュートを左に浮かしてしまい、こちらも決められません。

69分、ヒディンク監督はラミレスをウィリアン。ファン・ハール監督のほうは、ダルミアンをボースウィック・ジャクソンです。プレミアリーグ3試合めのフレッシュな選手が託されたのは、攻めか守りか。75分、マタに代わったメンフィス・デパイは、おとといのバックパスのミスを貴重なゴールで挽回したいところです。ホームで同点の残り10分にブリントをフィル・ジョーンズは、負傷でもなければありえない交代。86分にボースウィック・ジャクソンが入れた素晴らしいクロスは、プレミアリーグでわずか2ゴールの主将ルーニーが浮かしてしまいました。ホームチームは、最後に猛攻を仕掛けることすらできず、結局0-0でフィニッシュ。このドローは、「負けに等しい」という表現がぴったりです。攻撃に迫力を欠き、サイドの守備が緩かったチェルシーに対して、マンチェスター・ユナイテッドはゴールを奪うことができませんでした。

後ろの選手を2枚も代えて、アンドレアス・ペレイラとフェライニをベンチに残したファン・ハール監督の采配が、「負けないため」でないことを願うばかりです。ヒディンク監督としては、半ば覚悟していた結果だと思われますが、ファン・ハール監督は「勝たなければならない」の前に、「勝ちにいかなければならない試合」だったはずです。収穫があるとすれば、ダルミアンとシュナイデルランは重要な選手であり、マタは中にいてくれたほうが光ると再確認できたことぐらい。スタンドで観戦したサポーターは、クルトワとデ・ヘアのビッグセーブにお金を払ったのだと自分にいい聞かせるしかないでしょう。両者が同等の痛みを分け合った結果、マンチェスター・ユナイテッドとプレミアリーグ4位のトッテナムとの勝ち点差は5に開き、チェルシーは未だ14位です。(ファン・マタ 写真著作者/Станислав Ведмидь)

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“【MAN.UTD×Chelsea】ポストとバーに阻まれたマン・ユナイテッドは、今日も沈黙…!” への5件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    罪悪な事態を避けたような感じでした
    いつのまにかビック4でまだいるのはアーセナルだけとなりました
    もうCL権は厳しいのかも知れません

  2. とにかく明るいモイモイ より:

    安心して下さい

    また勝ててませんよ‼︎

  3. M より:

    クルトゥワのセーブだけが見どころのアウェイチームでした…チェルシーとしてはアウェイで負けなかったことを良しとする寂しい状態です笑
    せっかくならもう少し若手も見たいですね〜

  4. にわかスパーズファン より:

    更新お疲れ様です。
    なんだろう。ユナイテッドが足踏みしてくれればありがたいんですが、足踏みの仕方がマジで重症といいますか、見ていて目を覆いたくなります。なんでマタ下げたんだ!なんで80分でジョーンズなんだ!もう本当に意味が分かりません。
    ユナイテッドが走るなんて言ってた何カ月か前の自分に呆れている今の私であります。

    面白そうだからなんとなく見ていたエバートンストークの方が何倍も面白かったです。

  5. makoto より:

    プレミアリーグ大好き! さん>
    まだ5差ですので、早期に立て直せば戻れますね。問題は、「いつを目処にどうやって」です。

    Mさん>
    ロフタス=チークとトラオレは、もっと観たいですね。

    にわかスパーズファンさん>
    おっしゃるとおり、采配は狙いがわからず、中堅クラブ同士の試合みたいでした。ストークは、シャキリがすごかったですね。

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