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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Newcastle】ドタバタの勝ち点3…アーセナルあるある劇場、今年も開幕!

ジルー、エジル、ウォルコット、ラムジー、フラミニ。プレミアリーグ首位に立ったヴェンゲル監督に許される攻撃陣の選択肢は、ジョエル・キャンベルとチェンバレンのどちらを右に入れるかぐらいです。アウェイのニューカッスルは、プレミアリーグ18位と不振を極めており、立ち上がりから完全なるガナーズペース。3分、ベジェリンがアヨゼ・ぺレスを抜き去って入れたクロスは、チェンバレンの左足がうまく当たらず。ベジェリンとモンレアルの両SBが前線に出っ放しのゲームの興味は、「アーセナルが先制する時間」です。

12分、ウォルコットの落としを狙ったフラミニのミドルはDFに当たり、ゴールならず。16分には、ニューカッスル最初のチャンス。右からのクロスを合わせたワイナルドゥムのヘッドはチェフがセーブ。これを拾ったミトロヴィッチのパスを、コルバックが左足で合わせるもGKの正面です。序盤はダイレクトパスがきれいにつながっていたアーセナルは、中盤が間延びするようになり、いい形が創れなくなりました。攻撃を止めているのは、ラムジーとウォルコットのパスミスです。

26分、2人をかわしたティオテのパスを受けたアヨゼ・ペレスのボレーは右ポストの外。37分、アーセナルに久しぶりのチャンスをもたらしたのは、ドリブルにキレがあったチェンバレンでした。左に流れたジルーへの縦パスはタイミングはよかったものの、エースのシュートはスライディングに阻まれます。42分のミトロヴィッチのオーバーヘッドはチェフがキャッチ。その1分後、ラムジーのクリアミスを突いたワイナルドゥムの一撃は、チェフが飛び出して体に当て、事なきをえます。アーセナルは序盤のリズムを取り戻せず、前半は0-0で終わってしまいました。雨の降りしきるエミレーツは、パスを速くまわすには難しいコンディションになっているようです。

ビルドアップのミスから3対3のピンチを招いた47分、ワイナルドゥムとの1対1はチェフのビッグセーブがチームを救います。両者が交互にチャンスをつかむオープンな展開。左からのクロスをダイレクトで中に入れたアヨゼ・ペレスのラストパスをミトロヴィッチは枠に決められず。DFの股間を通したエジルのグラウンダーに合わせたラムジーのシュートはGKエリオットがキャッチします。思うように攻められないガナーズにファールが増え、競り合った後のセカンドボールもなかなか収まりません。試合の興味は、「プレミアリーグの首位チームがニューカッスルに先制されるのか」に変わりつつあります。

チェンバレンがジョエル・キャンベルに代わった後、重いピッチにビルドアップすらままならなかった72分、ベジェリンがゲットしたCKから、ガナーズがようやく先制します。ジルーのヘッドを見て、GKの前に飛び出したのはコシールニー。右足でプッシュしたボールがサイドネットに刺さり、不穏だったエミレーツの空気が一変します。これで、ニューカッスルの攻勢が弱まりました。最終盤は、「アーセナルあるある劇場」の開幕です。セットアッパーのギブスとクローザー・チャンバースの投入。エジルのパスをもらったラムジーが、DFを2人かわしてエリオットと1対1になりながら、シュートを外して追加点ならず。ニューカッスルのクロスが不正確で助かりました。アーセナルは、2試合連続のクリーンシートでプレミアリーグ首位キープです。

残り20分までは、ジャイアントキリングのレールにしっかり乗っかっており、ピッチにいる22人のなかで誰かが決めるとすれば、ワイナルドゥムだろうと思って観ておりました。こういう試合を勝てるのが、プレミアリーグ優勝を狙えるチームなのだと思います。今日は、勝ち点3を獲れたのでオッケー!でいいのではないでしょうか。アーセナルあるある満載のゲームに、今年初めての一首を。

チェフが止め エジルが蹴って 先制し
ラムジー外して 笛が鳴るなり

お後がよろしいようで。いや、ホントによろしいですな、この試合を勝ち点3とは。(ローラン・コシールニー 写真著作者/Chensiyuan)

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“【Arsenal×Newcastle】ドタバタの勝ち点3…アーセナルあるある劇場、今年も開幕!” への9件のフィードバック

  1. リッキー より:

    ひやひやしたゲームでした
    こういった試合で勝ち点を物に出来るのは大きいですがチェンバレンやウォルコット、ジルーの動きが重かったのが気になりますね。
    雨の影響もあるでしょうが次は間が空くので期待したいです。

  2. セオ より:

    こうゆう試合をとれたのはホントに大きい!まずはひと安心ですわ。

  3. ヤンガナ大好き より:

    いやー、チェフ様々のゲームでしたね。雨の中、全体的に動きが悪い中、勝ちきれたのは大きいです。去年のチェルシーもこのようなゲーム、いくつもものにしてました。救いは交代で入ったキャンベル、チェンバースが良い働きをしていたことでしょうか。FAをはさんでのレッズ、ストーク アウエイ2連戦はサンチェス復帰で乗り切りたい所です!

  4. だしまる より:

    アーセナル、負けパターンでしたね。チェフじゃなかったら、先制されて攻め焦り、そのまま敗北という流れでした。GKが点を取られなきゃ負けないんだ!というのを魅せつけてくれました。ブラボーチェフ。一首も良きかな。コシールニーの奮闘とメルティのポジショニングもいい! 今年もブログ楽しみにしています♫

  5. ガナユ より:

    前も言ったかも知れないのですがウォルとジルーの併用はどっちか怪我すると途端にFWの控えがいなくなるので危惧しているのですが….此ればかりはなるようにしかならないという事なのですかね….

  6. 新参 より:

    野球でいうところの先発チェフ、中継ぎギブス、抑えチェンバースの勝利の方程式が形になってきてますね。また、コシエルニの不調が気になっていたのですが、決勝点を挙げたことにより吹っ切れるのではないでしょうか。そろそろセンターバック2人がともに好調な状態になることを願ってます。

    駒が少ない攻撃陣とは違い、守備陣はフルメンバーなんで、安定した守備から勝ち点をものにし続けて欲しいです。

  7. queen より:

    ラムジーに二年前のブレイク時のような元気が欠けているのが気になりますね。最後のシーンも(外したことはさておいても)相手が前がかっていたこともありますし。エジルが抑えられたときにカソルラがいない不安を感じてしまいました。
    どこか一点で良いので一皮むけてほしいんですよね。守備の貢献が大きくなるとか、ロングパスが上手くなるとか…

  8. しん より:

    一週間程度空くとはいえ、エジルをサンダーランド戦で休ませておきたいですね
    リヴァプール、ストーク、チェルシーと難しい相手が続きますし、、、
    もし、あと1日2日でまとまればエルナニーを試すチャンスにもなるので

  9. ガイオ より:

    更新ありがとうございます。チェフさまさまでしたね。前がかりになりすぎるので不用意にボールを取られた時、バイタルにすっぽりスペースが空きます。そこを使われてカウンターでピンチになるいつものパターンが繰り返されてました。チェフじゃなかったら失点して当然でした。もっと前線と最終ラインの距離をコンパクトにして欲しいと思いますね。次節ではサンチェスの復帰とエルネニーの登場を楽しみにしたいです。

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