イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Stoke】縦への意識が高まったマンチェスター・ユナイテッド、久々の圧勝!

マンチェスター・ユナイテッドの3点差勝利は、10月17日のプレミアリーグ9節・エヴァートン戦以来。ここ3試合のプレミアリーグで1点も獲っておらず、ショークロスをケガで欠くストークが相手だったとはいえ、久しぶりの圧勝でした。3分にマルシアルの左からのパスをマタが強烈なシュート。6分にも中央で2回フェイントを入れたルーニーがカーブをかけたミドル。しばらく見なかった積極的な攻撃に、オールド・トラフォードは盛り上がります。フェライニ、マルシアル、リンガード、マタ、キャリックの中盤は出足がよく、キャリックからの縦のボールが、ホームチームの攻撃を速くしています。

ボージャンとアルナウトヴィッチが左サイドを攻め始め、ストークがペースをつかむかと思われたゲームは、10分を過ぎると再度ホームチームが押し返します。13分、マルシアルの縦パスにマタが左から抜け出し、ダイレクトでシュート。この直後にマンチェスター・ユナイテッドがあっさり先制します。マタのパスをもらったボースウィック=ジャクソンが中央に低いクロスを通すと、倒れ込みながらヘディングで決めたのはリンガードでした。ここから、試合は攻め合いの展開になだれ込みます。マルシアルがグレン・ジョンソンを抜いて鋭い右足のシュート。ストークはグレン・ジョンソンがミドルを放つと、フェライニが何とかブロック。17分にロングボールをクラウチがヘッドで落とすと、ボージャン・クルキッチが一瞬のスピードでゴール前に抜け出しますが、GKデ・ヘアが一歩早くキャッチします。

次の1点次第でどう転ぶかわからなかったゲームは、23分に動きました。マンチェスター・ユナイテッドが、自陣からの鮮やかなカウンター。右サイドのダルミアンから縦に出たボールは、マタが巧みなフェイントを入れてルーニーへ。キャプテンは、逆サイドのマルシアルが空いたのをよく見ていました。サイドチェンジのボールをトラップしたマルシアルが右足で巻いたシュートは、GKの前を横切りサイドネットに届く完璧な一撃でした。GKバトランドはノーチャンス、2-0。前半で2つ決めたのもエヴァートン戦以来、オールド・トラフォードでは4月のマンチェスターダービーまで遡ります。楽しい…。レスターやマン・シティ、アーセナルのサポーターが、これまでどれだけプレミアリーグを楽しんでいたかを思い知りました。ストークの前半のチャンスは、40分にウォルターズがヘッドでゴール前に落とし、こぼれたボールをボージャンが右に展開してグレン・ジョンソンからきわどいグラウンダ―が入ったシーンぐらいです。勝負が決まったのは、後半に入って間もない53分。決めたのは、年明けから6戦6発と完全に調子を取り戻していたキャプテンでした。

50分にマルシアルのスルーパスからゴールネットを揺らしながら、プッシングを取られて激高していたルーニーは、2度めは完璧なゴールシーンを見せてくれました。ブリントから中央のマタに縦パスが通った瞬間、半分以上約束されていたような追加点は、マタからのパスをダイレクトで中に入れたマルシアルのラストパスも絶品。ニアにいくと見せかけて一瞬止まり、ファーサイドに流れたルーニーは、インサイドで合わせるだけでした。3-0となっても、マンチェスター・ユナイテッドは攻撃の手を緩めません。79分、マルシアルお役御免、メンフィス・デパイ登場は、今季プレミアリーグでは珍しい交代で、「勝ちましたよ」と宣言しているようなものです。83分に左足で惜しいシュートを放ったデパイは、次戦以降に期待をつないだのではないでしょうか。最後にアンドレアス・ペレイラまで投入したマン・ユナイテッドは、ストークに枠内シュートを許さず3-0快勝です。

前線の選手にもらう動きが増え、キャリックやブリントから縦パスが通るようになったこと。ボースウィック=ジャクソンとダルミアンの効果的なオーバーラップで、サイドからの崩しに厚みができたこと。得意なプレイエリアで自由を得たマタが機能したこと。縦への意識が高まり、中盤とサイドがうまくまわるようになったために、ルーニーはプレイの選択肢が増え、相手の体勢が整う前に仕掛けるマルシアルのドリブルがストークの最終ラインを翻弄しました。問題は、このサッカーを続けられるかどうかです。これ以上負傷者を出さず、キャリック、マタ、ルーニーを背骨とした組み立ての精度を上げられれば、アーセナルやトッテナムとチャンピオンズリーグ出場権を争えるでしょう。楽しかったです。久しぶりに。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【MAN.UTD×Stoke】縦への意識が高まったマンチェスター・ユナイテッド、久々の圧勝!” への4件のフィードバック

  1. にわかスパーズファン より:

    更新お疲れ様です。
    ストークは酷かったですね。レスター戦といいショークロスがいないと守備が崩壊してしまっていて、別のチームのディフェンスを見ているような気がしました。

  2. ぐら より:

    守備陣が絶賛崩壊中のなか、アーセナル、ストーク、ユナイテッド相手に攻撃陣まで抑えられたのは残念です。
    上位相手にもう少し戦えないと順位があがらないですね…

  3. シティさぽ より:

    ルーニーのキレが戻ってきました
    ルーニーが動くとマタがフリーで貰えたりして
    結果それが得点に繋がりました
    キャリックはまだまだチームに不可欠な選手ですね

  4. makoto より:

    にわかスパーズファンさん>
    最初から混乱してましたね。アーセナル戦とは別のチームのようでした。

    ぐらさん>
    ボースウィック=ジャクソンはいい選手ですが、なにぶん経験不足なので、シャキリを最初から使われたほうが怖かったです。

    シティさぽさん>
    2人の相乗効果は高かったですね。キャリックは、まだまだやれると思います。1年といわず、2年、3年と元気でやってもらえれば。

シティさぽ へ返信するコメントをキャンセル