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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×MAN.CITY】3発すべてスーパー・ララナ!リヴァプールがマン・シティに容赦ないリベンジ!

キャピタルワンカップ決勝はマンチェスター・シティが勝ったものの、90分ではイーブン。連戦となるプレミアリーグでは、どちらが勝つのでしょうか。プレミアリーグ28節、ウェンブリーからアンフィールドに場所を変えて行われるリヴァプールVSマンチェスター・シティ。リヴァプールは、負ければ暫定ながらチェルシーに抜かれて欧州へのチケット獲得が危うくなり、マン・シティも優勝が遠くなるどころかマンチェスター・ユナイテッドにチャンピオンズリーグ出場権をさらわれるピンチとなります。クロップ監督は、右SBにフラナガン、トップにはオリギを投入してきました。コウチーニョはベンチスタート、中盤はミルナー、ヘンダーソン、ララナ、フィルミーノ、エムレ・ジャン。CBコロ・トゥレとデヤン・ロブレン、左に入ったナサニエル・クラインは、プレミアリーグ19試合14ゴールのアグエロを止められるでしょうか。マン・シティの中盤にはヤヤ・トゥレがおらず、フェルナンジーニョ、フェルナンド、ヘスス・ナバス、ダヴィド・シルヴァ、スターリングという布陣。コンパニが復帰し、最終ラインの主力が全員揃ったマン・シティは、1ヵ月ぶりのプレミアリーグ勝利で勢いを取り戻したいところです。

試合開始から攻勢に出るのはホームのリヴァプール。ララナが左から上がり折り返したチャンスに、いきなりゴールかと腰が浮きました。5分を過ぎるとマンチェスター・シティが反撃に出ますが、レッズの守備はバイタルエリアが厚く、ダイレクトパスによる崩しはことごとく遮られます。11分、左からのFKに合わせたフェルナンジーニョのヘッドは当たりが薄く、右に切れていきます。ヘスス・ナバスとサバレタが織りなす右サイドからの崩しにレッズはしっかり対応しているものの、奪った後の縦へのボールがつながりません。16分、速攻から放ったミルナーのシュートはクリシーがカット。22分に左からのララナのパスが流れ、拾ったフィルミーノの振り向きざまのシュートはジョー・ハートの正面。直後に逆襲を仕掛けたマン・シティはヘスス・ナバスが右サイドでフリーになるも、ラストパスを読んだミニョレがクリアしました。

チャンピオンズリーグ出場の常連となってから、あらゆるスタジアムで勝利を積み重ねてきたマン・シティはなぜかアンフィールドでは勝てず、この地でノーゴールのアグエロは完全に消えています。28分、持つとブーイングが聞こえるスターリングのシュートは弱く、左にアウト。フラナガンのボールを奪ったショートカウンターは、ダヴィド・シルヴァがラストパスをカットされて終わります。34分、先制ゴールはマン・シティの一瞬の隙でした。中盤でララナがドリブルを始めたときは前に出す相手がおらず、ゴールの匂いはなし。しかし、ここからするすると上がった背番号20が左足を振り抜くと、ジョー・ハートの左手は届かず、ポストすれすれに吸い込まれました。コースのよさと、オタメンディの股間をうまく通したことが勝因でしょう。

勢いに乗ったレッズは41分、またもララナから追加点です。右サイドに流れたララナのヒールパスで、フィルミーノが完全にフリーになったのが最大のポイント。中央を疾走してきたミルナーが11番からのラストパスを受けてトラップで抜け出し、ジョー・ハートの脇を抜きました。最後のピンチをフラナガンとミルナーが必死のクリアでかわしたホームチームが2-0でリード。今日のレッズの守備陣は集中力が高く、前半のアグエロはシュートを打てませんでした

48分、またもララナ&ミルナー。右サイドにいたララナが斜めに通したパスでミルナーがフリーとなり、縦パスから放ったオリギのシュートはジョー・ハートが触って決定的な3点めを防ぎます。マンチェスター・シティは息切れ気味で、イーブンのボールの大半はレッズがキープ。ハーフタイムにスターリングと代わったボニーの効果はなく、ペジェグリーニ監督は55分という早いタイミングでフェルナンジーニョを下げ、イヘアナチョに勝負を託します。その2分後、おお、またもララナ!オタメンディのパスミスをヘンダーソンがオリギに楔を通すと、クリシーがカットするのを読んでいたララナがボールをさらい、中央に持ち込んでフィルミーノにラストパス。今季から加わったブラジル代表のプレミアリーグ7点めは、インサイドで枠に流し込むだけのイージーなシュートでした。

マンチェスター・シティの選手たちから勝負を争う気配が消えています。69分、クロップ監督がオリギをベンテケに代えたのは、ゴールを奪うためというより3番手にチャンスを与えようという采配でしょう。70分、突破を図るアグエロはコロ・トゥレに阻まれました。ペジェグリーニ監督は、クリシーをコラロフという交代に大きな期待をしていないはずです。レッズのフィルミーノをジョー・アレンは、日曜日のプレミアリーグ、クリスタル・パレス戦を見据えた策でしょう。

今季プレミアリーグ6ゴールのベンテケと4ゴールのボニーに、結果を残すチャンスを活かせる雰囲気がありません。85分、ヘンダーソンが右足で巻いた素晴らしいFKは、20センチだけ外にずれてしまいました。アンフィールドの空気は弛緩し、ペジェグリーニ監督は頭を抱えています。ベンテケの落としを受けたジョー・アレンのシュートがわずかに上に外れると、ゲームはそのままタイムアップとなりました。

立ち上がりの雰囲気からは、3-0という大差は予想できませんでした。今日は何しろ「スーパー・ララナ」。視野の広さ、スペースを見つける速さ、パスのタイミングすべてが素晴らしく、3点とも完璧なプレイでした。マン・シティの動きが悪かったのは確かですが、コロ・トゥレら最終ラインがアグエロを自由にさせなかったこと、ミルナーの運動量などアグレッシブだったリヴァプールをほめたいゲームだったと思います。プレミアリーグ3連敗となったマン・シティの救いは、先にレスターが引き分けており、アーセナルとトッテナムがつき合ってくれたこと。次戦からのアストン・ヴィラとノリッジで悪いムードを一掃すれば、相手関係がより厳しいライバルたちと再度競り合う形に持ち込めるでしょう。いや、びっくりしました。3-0とは…。今日はとにかく「スーパー・ララナ」でした!

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“【Liverpool×MAN.CITY】3発すべてスーパー・ララナ!リヴァプールがマン・シティに容赦ないリベンジ!” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    COCのリベンジを見事アンフィールドで果たしてくれました。シーズンダブルも達成し嬉しい限りです。今日のゲームはチーム全体も良かったと思います。ララーナは調子がいいとピッチを動き回り違いを作れる選手なので存在は大きいですね。またSBもクラインとフラナガンで揃えある程度できる感じを受けました。フラナガンは残りのゲームをモレノと使い分け活用して欲しいですね。
    なんとかEL出場の切符を獲得して欲しいので、次節のセルハースト・パークでのパレス戦は苦手な場所だけに大事な一戦です。

  2. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    COC決勝はみれず、しかも残念な結果でした。
    できれば、逆の結果がよかったですが3-0で少し気が晴れましたね。
    順位では上も下も詰まってきて、今後は1ポイントでヨーロッパへの道が左右すると思います。
    ビッグクラブに勝ったあと、中堅に負けるこがよくあるレッズですので、次のパレス戦こそ重要です。
    ELのマン・ユナイテッド戦も負けたくはないので、このまま好調を維持したいですね。

  3. makoto より:

    シティはトップ8に未勝利だとか
    こんなに勝てなくてまだ4位なのが不思議です
    スパーズ アーセナル シティが揃って負けるなんてサッカーはわからないものですね
    カップ戦決勝も内容が良かったわけじゃないから
    今日の内容も予想できました

    —–
    Mackiさん>
    よく守ってましたね。ララナはもちろんですが、ミルナーはやはり素晴らしいなと思いました。フラナガン、これからが楽しみですね。

    nyonsukeさん>
    4位もあれば、TOP10脱落もあるというものすごい状況です。おっしゃるとおり、日曜日は必勝です。

    シティさぽさん>
    元気がなかったですね。次のヴィラはさすがに大丈夫だと思いますが…。

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