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【WBA×MAN.UTD】マタ退場で一気に劣勢…WBAがマンチェスター・ユナイテッドに完勝!

プレミアリーグ29節、ザ・ホーソンズで戦うのはWBAとマンチェスター・ユナイテッド。マルシアル、ラシュフォード、リンガードと若いアタッカーが揃ったアウェイチームに対して、ベラヒーノとサロモン・ロンドンが並ぶWBAのアタッカー陣も脅威です。不調に陥ったマンチェスター・シティの背後にぴったりついたマンチェスター・ユナイテッドは、マタとエレーラの後ろにキャリック。最終ラインにはスモーリング、ブリント、ロホが並び、右SBにダルミアンが戻ってきています。立ち上がりのホームチームの攻撃をしのいだマン・ユナイテッドは、相変わらず手数の割に前に進めません。17分、古巣対決となったWBAのダレン・フレッチャーがゴール前に浮かせたボールをガードナーがヘッドで落とすと、ベラヒーノのシュートはスモーリングがブロックし、こぼれ球はデ・ヘアがキープ。マンチェスター・ユナイテッドはクロスに精度を欠き、20分を過ぎてもこれといったチャンスはありません。

膠着状態だった前半半ば、マタは実につまらないことをしました。24分の1枚めのイエローは、相手のFKに近づいていって足を出したもので、2分後の2枚めは取れる見込みが薄い状況で足を引っかけてしまいました。10人になったマンチェスター・ユナイテッドはWBAに押され、まずまずゴールから遠ざかります。直線的でシンプル、高く長いボールを入れて勝負するWBAのプレミアリーグ下位クラブらしい攻撃は、上背がなくフィジカルも強いとはいえないブリントにとっては嫌でしょう。27分、ポストプレーから高く浮かしたドーソンのシュートはポストぎりぎりでアウト。38分、ベラヒーノがブリントを背中で抑えて落とし、セセニョンが放ったボレーはデ・ヘアがセーブ。その1分後にマルシアルが中央から打ったシュートは、本日2本めです。完全なるWBAペースのゲームでしたが、アウェイチームは何とか0-0でハーフタイムに漕ぎ付けました。

WBAが攻めるかと思われた後半、マンチェスター・ユナイテッドが逆襲に転じます。ラシュフォードが突破した直後の50分、今度はマルシアルが左を切り裂きました。折り返しを受けたラシュフォードの左足は枠を捉えていたものの、DFに当たりCKです。54分、左サイドから中に斬り込んで放ったリンガードのミドルはわずかに上。ピューリス監督は痛んだドーソンを下げ、ポコニョーリを入れます。58分、ヘッドでボールをつついただけでオルセンを抜きかけるマルシアルは、やはりただ者ではありません。9番が倒され、ペナルティエリアすぐ外のFKは…ああ、マタがいません。エレーラのシュートは壁に当たって先制ならず。ベラヒーノの危険なボレーが左に外れた後、62分にエレーラが下がりシュナイデルラン。マンチェスター・ユナイテッドの希望は、若いアタッカーたちのカウンターです。

ところが66分、先制はWBAでした。左サイドのポコニョーリからのグラウンダーに、ブリントがサロモン・ロンドンを空けてしまいました。トラップからシュートまでの動きはよどみがなく、左足の強烈な一撃に名手デ・ヘアも対応できません。何しろ10人です。ウェストハムに上にいかれたプレミアリーグ暫定6位のチームは厳しくなりました。75分、ラシュフォードをデパイは納得です。一発があるとすれば、マルシアルの突破力か7番の左45度からのシュートでしょう。しかし…。

ここからの20分弱の時間を、マンチェスター・ユナイテッドはチャンスを創れずに終わらせてしまいました。デパイはプレイに正確性がなく、ブリントのロングフィードは味方がいないところに落下するばかり。WBAがマンチェスター・ユナイテッドにホームで勝つのは32年ぶりで、プレミアリーグでは初めてです。最近のプレミアリーグ10試合を4勝4分2敗と勝ち越し、レスターやチェルシーに引き分けているチームは守備が素晴らしく、今日は完勝といっていいのではないでしょうか。それにしても、マタはつまらないことをしました。3時間前、戦った結果2枚もらったミルナーには目はつぶれるのですが、まったく必要のないファールを、たった2分の間に2つも…。マンチェスター・シティの姿はウェストハムに遮られて見えなくなり、後ろからくるリヴァプールの息づかいが気になるポジションになってしまいました。無念です。(サロモン・ロンドン 写真著作者/Viacheslav Evdokimov)

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“【WBA×MAN.UTD】マタ退場で一気に劣勢…WBAがマンチェスター・ユナイテッドに完勝!” への2件のフィードバック

  1. Uボマー より:

    今シーズン格下相手だとこんな試合ばかりしてますね。もうCL期待するのは無理なんでしょうか…。

  2. makoto より:

    Uボマーさん>
    なんでこうなるんでしょうね。最近やや上向きだったので、CL出場権はいけると秘かに期待していたのですが…。

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