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【MAN.UTD×Aston Villa】興奮なき終幕…ラシュフォードの一発で、アストン・ヴィラが降格決定!

プレミアリーグ34節、マンチェスター・ユナイテッドVSアストン・ヴィラ。ご近所のライバルとプレミアリーグ4位を争うファン・ハール監督のチームは、最下位相手のこの試合をきっちり勝ちきり、チェルシーがマン・シティ相手にがんばってくれれば勝ち点1差となって逆転の可能性が高まります。ミッドウィークのFAカップ準々決勝でウェストハムと戦ったメンバーから、マルシアル、フォス=メンサー、リンガードがベンチ。エレーラは顔を見せておらず、スタメンにはデパイ、マタに加えて2月のサンダーランド戦以来7試合ぶりとなるウェイン・ルーニーの名前があります。最終ラインはバレンシア、スモーリング、ブリント、ロホと問題なし。シュナイデルランとフェライニがセントラルに並び、トップはルーニーと初競演となるラシュフォードです。この試合で勝てないと、プレミアリーグ降格が決定するアストン・ヴィラは、意地を見せることができるでしょうか。

マンチェスター・ユナイテッドが押し気味に進める序盤戦。きわどいクロスは入るものの、フィニッシュに持ち込めない時間が続きます。9分にデパイが蹴った右からのFKは、ロホのヘッドがバーの上。中央を固めるヴィラに対して、ラシュフォードやルーニー、フェライニがなかなか前を向けません。16分、バレンシアが縦パスを入れてマタとルーニーが絡んだチャンスは、やはりルーニーのラストパスが中に通らず。20分に左サイドでデパイがマタを走らせたシーンは、絶好のボールがニアに入っていたロホに通りますが、ヒールで狙ったシュートをDFに当ててしまい、スコアは動きません。時折見せるヴィラの攻撃は、精度の低いクロスとミドルのみで淡泊です。リチャードソンが大きく打ち上げたミドルは、本人も入ると思って打っていないのではないでしょうか。

32分、シュートを打てずに苦しんでいたマンチェスター・ユナイテッドが、ワンチャンスを活かします。右サイドのバレンシアが空いたのを見たルーニーが、素晴らしいサイドチェンジ。バレンシアはタメを作って中の上がりを待ったものの、ラシュフォードしか希望がないと判断してニアにグラウンダーを通します。ヴィラのDFは、なぜラシュフォードをマークしていなかったのでしょう。冷静な18歳にフリーでボレーを許せば、グザンが足元を抜かれても仕方がありません。1-0、ヴィラはプレミアリーグ降格に一歩近づきました。38分、ヴィラの最大のチャンスはアリ・シソコの高速クロス。ジョルダン・アイェウが触れば1点でしたが、ボールはデ・ヘアの懐に収まりました。45分のアイェウのドリブルも、スモーリングが冷静に対応してブロック。ホームチームは低調ながらも1点リードで前半を終え、ヴィラの枠内シュートはゼロです。

後半も、ゲームの流れは変わりません。48分、中央からマタが出した緩いスルーパスをラシュフォードが狙うも、わずかに左。57分にはデパイが左サイドから突破に成功し、速いグラウンダーを入れるも誰も触れず。今季プレミアリーグでわずか2ゴールの背番号7に、もう一段冷静さがあれば、プレミアリーグでシュート数に対するゴールの比率が最も低い選手という不名誉は免れたでしょう。62分のCKでは、ニアにするすると上がったマタを誰もケアせず、角度はないながらもフリーのボレーがグザンを襲います。マンチェスター・ユナイテッドは、追加点を奪って安全に試合を進めたいところです。66分にルーニーをリンガード、10分後にラシュフォードをマルシアル。シュートが枠にいかず、テンションが低い試合は、1-0のまま残り10分となりました。

プレミアリーグ降格寸前ながら沈黙を続けていたアストン・ヴィラは、82分のゲステデの投入で別なチームになりました。シンクレアが左から仕掛けて裏に出たアイェウが完全に抜けたシーンは、デ・ヘアを引きつけて出したラストパスにゲステデが飛び込むも、ブリントが何とかクリア。CKにゲステデが右足を振り抜いたボレーはポストに当たり、クラークのヘッドはデ・ヘアが右に飛んでキャッチします。91分、マルシアルが中盤で粘り、左に走ったデパイに絶妙のスルーパス。ダイレクトで打ったデパイの左足は悪くなかったものの、1対1となり飛び出したグザンが左手に当てて今季プレミアリーグ3ゴールめはなりません。タイムアップの笛にスタンドが反応しなかったのは、不満の表れでしょう。勝ち点3とルーニーのコンディションづくりができたことぐらいしか、収穫がないゲーム。ゲステデを入れるのが遅かったアストン・ヴィラは、プレミアリーグ降格が決まりました。

マルシアルがいないとここまで落ちるのか、と愕然とさせられた一戦。レスター戦とウェストハム戦が残っていることを考えると、プレミアリーグ4位奪取は厳しそうです。負けたような気分ではありますが、ここは気持ちを切り替えて、クリスタル・パレスとのホームゲームでのアグレッシブな勝利を期待するしかありません。ヴィラの守備は緩く、ダイレクトパスで裏を突いてゴール前に2~3人が殺到すれば、3つぐらいは決められそうだったのですが…。トッテナムに完敗したばかりの今季のチームは、5位というポジションが妥当なのだろうと認めざるをえない一戦でした。Good bye,Villa…。

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“【MAN.UTD×Aston Villa】興奮なき終幕…ラシュフォードの一発で、アストン・ヴィラが降格決定!” への3件のフィードバック

  1. queen より:

    ゲステデ、グリーリッシュ、アユーあたりは来季一部のどこかにいるでしょうか。
    特にグリーリッシュは相当な才能があるようですが、規律に問題ありのようですね。
    そういった選手の扱いの上手いボスの元で覚醒してくれればイングランドの将来はもっとおもしろくなりそうなんですが。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    ついにヴィラが降格ですか。何か寂しさがこみ上げて来ます
    思い返せばプレシーズンにデルフが意思を1週間で翻意にした所から…かは分かりませんが、チャンプスの常連にならず1シーズンで戻ってきてもらいたいです

  3. makoto より:

    queenさん>
    ゲステデとアイェウは手を上げるチームがありそうですが、グリーリッシュは今季の出来だとおうでしょう。彼も誤算のひとつだと思います。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    過去の例でいくと、「ぶっちぎり最下位」「降格で代表クラスの主力が次々に出ていったクラブ」はチャンピオンシップに定着(あるいはさらに降格)する確率が高いんですよね。両方あてはまりそうなヴィラは心配です。

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