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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【New Castle×MAN.CITY】どうしたマン・シティ…淡泊な攻撃で19位相手に痛恨のドロー!

プレミアリーグの得点王争いで24ゴールのハリー・ケインを追うアグエロが先制ゴールを決めたとき、マンチェスター・シティが勝つだろうと思いました。ニューカッスルVSマンチェスター・シティ。キャピタルワンカップ決勝と重なり延期になった、プレミアリーグ27節のカードです。前線にアグエロ、中盤にはヤヤ・トゥレ、ヘスス・ナバス、デブライネ、デルフ、フェルナンド。最終ラインには主将のコンパニが復帰しています。

ダヴィド・シルヴァがおらず、フェルナンジーニョがベンチスタートのメンバーには懸念はないとはいえず、フェルナンドがスターターのゲームは得点率を落としているチームがゴールを重ねられるだろうかという不安はあったものの、何しろ相手はプレミアリーグ19位。クルルもエリオットも欠き、GKダーロウのチームです。セント・ジェームズ・パークで負けるわけにはいかないとばかりに、開始早々からタウンゼントのクロスをシセがヘッドで合わせ、アヨゼ・ペレスが強引に突破を図ったチームは、最初の失点まで15分も持ちませんでした。

14分、左サイドのFK、キッカーはコラロフ。ニアで合わせたアグエロのヘッドは、戻りオフサイドに見えた微妙なポジションでしたが、お咎めなし。シュートは完璧で、ダーロウになす術はありませんでした。0-1となり、2014年に亡くなった2人のサポーターを悼むいつもの拍手が鳴り響きますが、ホームチームの意気は上がりません。21分、ラッセルズがデブライネに自陣でパスをプレゼントしてしまい、決定的な状況に持ち込まれるものの、シュートは右に外れて助かります。24分にはヤヤ・トゥレが自陣深くでパスミス。アヨゼ・ぺレスがタウンゼントに渡したチャンスは、その後がつながらずにシュートまでいけません。29分にハーフライン付近でインターセプトに成功したシソコは、一気にスピードを上げて単独でゴール前まで突破しますが、フィニッシュに工夫がなくジョー・ハートがキャッチ。マンチェスター・シティはミスが多く、早く追加点を決めないと安心できません。

31分、ニューカッスルは2人、マンチェスター・シティは6人。普通なら到底入らない人数差でしたが、サイドチェンジを受けて右サイドから中に入ってきたアニータがコラロフを切り返しでかわした瞬間、状況は一変しました。左足のシュートは、ファーのポストの内側に吸い込まれる完璧な弾道、1-1!セント・ジェームズ・パークが久しぶりに元気になります。マンチェスター・シティは細かいミスが多く、精彩を欠いたまま。前半のシュートはたったの2本、アグエロのゴールとデブライネのミドル以外にチャンスと呼べるシーンはありませんでした。とはいえ、世界を一発で変えるパスやシュートを持っている選手だらけのチームです。後半は、スターリングやフェルナンジーニョの投入で、苦境を打開してくるでしょう。

セカンドハーフに入っても、マンチェスター・シティはトップギアに入りません。50分に右サイドを上がったデブライネからのグラウンダーをもらったアグエロは、DFを背負いながら振り向きざまにゴールを狙うも打たせてもらえず転倒。笛は鳴らず、チャンスはあっけなく終わります。1分後、ヘスス・ナバスの折り返しからデブライネが放った強烈なミドルはラッセルズがカット。54分、右サイドでFKをもらった瞬間、縦に走って最終ラインの裏に入ったヘスス・ナバスは、クロスに狙ったシュートをダーロウにセーブされてしまいます。フェルナンドよりも深いポジションにいることすらあるヤヤ・トゥレは、攻撃に貢献できているとはいえません。60分にタウンゼントが右から勝負をかけたシーンは、シソコに代わったミトロヴィッチがサバレタに競り負けてシュートを打てず。63分のヘスス・ナバスのグラウンダーは、アグエロのボレーがGKの正面。次の1点を奪ったあほうが、勝ち点3を得られそうな展開です。

68分にデルフが下がり、スターリングは久々のプレミアリーグ。73分にはヤヤ・トゥレをフェルナンジーニョと、ペジェグリーニ監督は動かないチームに手を加えます。80分を過ぎたところで、今季のプレミアリーグで初めてスタメンを外れたワイナルドゥムが登場。マン・シティはヘスス・ナバスをボニーです。88分、2回の切り返しでコラロフを抜き去ったワイナルドゥムは、GKの真ん前から強烈なシュートを放つものの、ジョー・ハートのビッグセーブで勝ち越しはなりません。1-1、ドロー。3位に上がっていたマンチェスター・シティにとっては痛い勝ち点ロストです。

勝利を逃した最大の理由は、積極性の欠如でしょう。選手たちの心は、マドリードのほうに移っていたのでしょうか。ヤヤ・トゥレがゴールに向かっていくシーンはほとんどなく、アグエロまかせの薄い前線にはボールが入らず、マン・シティは淡々と時計の針を進めただけで終わってしまいました。今日の引き分けで、マンチェスター・ユナイテッドとの差は2まで詰まるかもしれません。「マンチェスター・シティVSアーセナルで負けたほうがチャンピオンズリーグ出場権を失う」となったら事件です。この2チームは、年末までは優勝候補筆頭と2番手だったのですから。

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“【New Castle×MAN.CITY】どうしたマン・シティ…淡泊な攻撃で19位相手に痛恨のドロー!” への2件のフィードバック

  1. シティさぽ より:

    いつものシティになってしまいました
    パスミスが多くPSG戦とは全く違うチームです
    シルバやフェルナンジーニョがいないとボールが落ち着きません
    せっかく早く起きたのに残念な結果ですが負けてもおかしくありません
    CL争いはまだまだ続きがありそうですね

  2. makoto より:

    シティさぽさん>
    出るメンバーによってムラが大きいのが、今季苦戦した理由のひとつだと思います。ヤヤが冴えないのが気になってます。

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