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【MAN.CITY×Stoke】アグエロとイヘアナチョが止められなかったストーク、3試合連続の4失点!

マンチェスターのライバルの足音が聞こえてきたペジェグリーニ監督にとっては、負けるわけにはいかない一戦。プレミアリーグ35節、マンチェスター・シティVSストーク。3戦で10失点と守備が綻びを見せているストークが、エティハドでどこまで踏ん張れるのかに注目です。チャンピオンズリーグ準決勝のレアル・マドリード戦をチラ見しているのか、ホームチームのスタメンにはデブライネがいません。アグエロとイヘアナチョが前線、ダヴィド・シルヴァ、ヘスス・ナバス、ヤヤ・トゥレにフェルナンドの中盤。最終ラインはマンガラ、オタメンディ、サバレタ、コラロフ。ヨーロッパリーグ出場権が絶望的になったストークは、ホセル、ディウフ、アルナウトヴィッチが前に並び、シャキリ、ボージャンとアフェライがいません。低調な試合運びでニューカッスル戦を引き分けてしまったマン・シティは、今日も静かな立ち上がり。最初のチャンスは7分、右サイドから2人を抜き去って中に入ったアグエロがイヘアナチョに落とすと、左足のコントロールショットは左のポストすれすれを抜けていきます。

パスの多くはロングフィードと足元。マンチェスター・シティの問題は、スペースを創る動きやマークを外す工夫に乏しく、読まれやすい組立てになっていることではないでしょうか。22分のショートコーナーは、中で待っていたダヴィド・シルヴァがトラップを流してしまい、打ちきれません。ここからはストークの攻勢が目立ち、28分にインビュラがノーステップで放ったミドルはわずかに上。アルナウトヴィッチが左から上がり、ホセルに合わせたヘディングも浮いてしまい、枠にいきません。スローなゲーム。積極的に勝負を挑み、シュートを放っているのはインビュラだけです。

35分、先制ゴールは停滞気味だったマンチェスター・シティでした。ヘスス・ナバスのCKをニアに入ってヘッドで合わせたのはフェルナンド。左隅にコントロールされたきれいなシュートに、シェイ・ギブンの右手は届きません。この1点は、大きいでしょう。余裕をもって守れるようになったマン・シティは、意図的にカウンターを狙っているようです。40分、キャメロンからインターセプトに成功したマン・シティは、前線のアグエロが右から突破を図りますが、切り返しがひとつ多く、フィニッシュの手前でカットされてしまいました。しかし42分、ヤヤ・トゥレとのワンツーでGKの前に出ていこうとしたイヘアナチョをショークロスが羽交い絞めにしてしまい、PK。今季プレミアリーグで23発めとなるアグエロのシュートが左隅に刺さり、前半は2-0で終わります。

49分、ストークのカウンター。左サイドからホセルを走らせたアルナウトヴィッチのラストパスはパーフェクトに見えましたが、ホセルが打ち損じて左へ。50分、マンチェスター・シティの逆襲は、イヘアナチョのミドルをシェイ・ギブンがセーブします。2-0ながら、ストークが早めに1点を返せば、とたんに勝負はわからなくなりそうです。57分にプレスをかけてオタメンディからボールを奪い、追いすがる30番を切り返しでかわしてジョー・ハートを破ればOKとなったアルナウトヴィッチは、肝心のフィニッシュをGKに止められてしまいます。すると64分、ついに勝負が決しました。サバレタが右サイドを完全に崩し、ノーチェックで通したラストパスは中央で空いていたイヘアナチョへ。シュートの正確さに定評がある72番は、左足のインサイドで丁寧にゴールを陥れました。3-0は、今日のストークが追いつけるスコアではありません。

ダヴィド・シルヴァをデルフ、アグエロをボニーに代えていたペジェグリーニ監督は、フェルナンドをデミチェリス。レアル・マドリード戦は、デブライネ、ダヴィド・シルヴァ、フェルナンド、フェルナンジーニョ、ヘスス・ナバスといったオーダーでしょうか。74分、ボニーのパスからイヘアナチョがワンタッチで最終ラインを切り裂くと、最後はシェイ・ギブンを抜いて流し込み、4-0。前節までのリヴァプールとトッテナムに続き、マンチェスター・シティもストーク戦4ゴールとなりました。チャンピオンズリーグを控えたチームは、ラスト15分をしっかり畳み切ってクリーンシート。終わってみれば、前節の足踏みが嘘のような圧勝でした。

マンチェスター・シティの素晴らしさよりも、ストークの崩れ方が気になったゲームでした。手数が多いわりには前に進まず、中盤でのボールロストが多いのは、悪いときのマンチェスター・ユナイテッドと症状は一緒で、なじみのある光景です。最終ラインはサイドを破られるとマークがずれがちで、アグエロやイヘアナチョをつかまえきれませんでした。一方のマン・シティでは、イヘアナチョが素晴らしい出来でした。ポチェッティーノ監督のデル・アリ、ファン・ハール監督のマルシアルやラシュフォード、クロップ監督のオリギのように、今季のペジェグリーニ監督が腰を据えてイヘアナチョを使い続けていれば、19歳のアタッカーはプレミアリーグ10ゴール超えを果たし、CLベスト4進出を果たしたこのチームはもっと強くなっていたのではないかと妄想してしまいました。来シーズンは新監督の下、大化けの予感漂うイヘアナチョのブレイクを期待したいと思います。

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“【MAN.CITY×Stoke】アグエロとイヘアナチョが止められなかったストーク、3試合連続の4失点!” への3件のフィードバック

  1. シチズン より:

    更新お疲れ様です。
    CLレアル戦に向けていい流れになってると思います。
    イヘアナチョはボニーよりも積極性が見られ、来シーズンは2番手として大化けするのではないでしょうか。
    この試合にスターリングを出さなかったことから、レアル戦はナバスがファーストチョイスなのですかね。
    そのレアルも隙のある試合をしていたことから、シティのファイナル進出もあるのでは、とワクワクして水曜日が待ち遠しいです。

  2. ぐら より:

    3試合で12失点はもちろん得点1というのもなかなかひどい…
    守備のリズムの悪さがそのまま試合のテンポに響いているような感じですね…

  3. makoto より:

    デブライネやフェルナンジーニョは完全休養
    アグエロ、シルバは早めの交代でしたね
    イヘアナチョは良かったですがストークの低調さが目立ちました
    それでと起用されたら常に得点に絡んでいるのはさすがです
    CLがどうなるか楽しみですね

    —–
    シチズンさん>
    私も、イヘアナチョ大化け説に賛成です。ナバスじゃないでしょうか。

    ぐらさん>
    そうですね。後ろが簡単にマークを見失い、混乱してしまうことが気になっています。

    シティふぁんさん>
    この布陣で疲れを残さずに勝てたのは大きいですね。CLが俄然楽しみになりました。

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