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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Norwich×MAN.UTD】一瞬の隙を突いたマタの一発で、マンチェスター・ユナイテッドは辛勝!

残り3つ。チャンピオンズリーグ出場権を獲得するためには、ひとつも落とせないマンチェスター・ユナイテッド。プレミアリーグ37節、ランチタイムキックオフの一戦は、ノリッジとのアウェイゲームです。ラシュフォードは休養でベンチ外。マルシアルがウォーミングアップ中に負傷するというアクシデントがあり、出場停止となったフェライニも起用できないスタメンには、マタとダルミアンが戻ってきています。最終ラインはロホ、スモーリング、バレンシア、ダルミアン。中盤はデパイ、マタ、キャリック、エレーラ、リンガード、最前線にウェイン・ルーニーという布陣です。開始早々の4分、ノリッジがFKの速いリスタートから決定機。左サイドからのクロスにロホがかぶってしまい、キャメロン・ジェロームの強烈なヘッドをデ・ヘアが足で弾くビッグセーブです。8分、左に流れたルーニーがダルミアンからの縦パスを受け、グラウンダーのラストパス。走り込むマタをよく見ていた絶妙なボールでしたが、マタが打ち切れず先制はなりません。

16分、足を痛めてピッチ脇で治療を受けていたダルミアンは、ピッチに戻ってこられないようです。代わって入ったボースウィック=ジャクソンは、プレミアリーグ26節のサンダーランド戦以来、2ヵ月半ぶり。プレミアリーグ残留をめざすノリッジはアグレッシブで、マンチェスター・ユナイテッドはイーブンのボールを競り負けるシーンが目立ち、デパイの仕掛けはことごとく失敗します。アウェイチームの久々のチャンスは29分。右からのCKにスモーリングがヘッドで勝つも、ボールは浮いてしまい枠におさまりません。35分、ルーニーにぶつけた速い縦パスは、キャリックならでは。しかし落としを狙ったマタの強烈な一撃は、DFにブロックされてしまいます。直後、デパイの正面からのFKは壁に当たってしまい、これも決まらず。背番号7のプレミアリーグ1年めは、2ゴールで終わってしまうのでしょうか。

42分のノリッジのカウンターは、右から突破を図ったキャメロン・ジェロームがペナルティエリアでボースウィック=ジャクソンに止められシュートに持ち込めません。前半は0-0。マンチェスター・ユナイテッドは、不調だった年末年始のチームに戻ってしまったかのようです。後半開始から3分、右サイドにいたマタの巧みな浮き球で抜け出したエレーラのボレーはサイドネット。ようやくここにきて、マタのタクトでサイドを崩す形が見られるようになってきました。しかし、ボールはまわれどフィニッシュにはつながらず。ラシュフォードとマルシアルの穴を埋められる存在は、この日のマンチェスター・ユナイテッドにはいませんでした。

アレックス・ニール監督は63分にブレイディを下げ、今季プレミアリーグ5ゴールとチーム得点王のムボカニで勝負です。残り時間が20分を切り、リードを奪えず緊張感が高まってきたマンチェスター・ユナイテッドは、72分にワンチャンスを活かしました。右サイドの縦パスに、バソングがかぶってしまいルーニーがフリー。中央に持ち込んだキャプテンは、コースがないと見るや右から走り込んできたマタに落とします。ニアにコースがあるのを見て取ったマタには、迷いはありませんでした。GKラディは何もできず、0-1。78分のリンガードをシュナイデルランというカードは、最少得点で逃げ切るという意志でしょう。

85分のマンチェスター・ユナイテッドのカウンターは、左サイドに出たルーニーから美しいラストパスが中央に通るも、シュナイデルランがあっさり左に外してしまい、スコアは変わりません。93分、デパイの直接FKは、今度こそ入るかと腰が浮くきわどい弾道でしたが、曲がりが大きく左に抜けていきます。マンチェスター・ユナイテッドは、最後は無難にゲームを畳みました。マタのグラウンダーをエレーラが打ち上げると、やがてタイムアップ。ほめられた内容ではなかったものの、今、重要なのは勝ち点3です。今日のゲームでマンチェスター・シティが負け、ミッドウィークのウェストハム戦に勝てば、いよいよプレミアリーグ4位にリーチです。

ファン・ハール監督がチャンピオンズリーグ出場権を死守して、FAカップまで獲ったら、マンチェスター・ユナイテッドは来季の指揮官をどうするのでしょうか。「デイリー・ミラー」の読者アンケートでは、来季優勝チーム予想の第1位となっており、若手の成長という伸びしろを評価されているようです。プレミアリーグの直近10試合を7勝1分2敗と持ち直したチームは、ルーニーを中盤に下げて、本格的なストライカーとCBさえ獲れば、優勝争いに食い込めるような気もします。続投か、モウリーニョ招聘か、あるいはギグス登場か。うーん、これは悩ましい…。

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“【Norwich×MAN.UTD】一瞬の隙を突いたマタの一発で、マンチェスター・ユナイテッドは辛勝!” への7件のフィードバック

  1. より:

    続投希望
    理由は攻守に安定してきとるから
    来季からトットナムの監督引き抜けばいい話
    それでファン・ハールの遺産を上手く継続しながら成長できるだろう

  2. yuto より:

    更新お疲れ様です。
    内容はともかく結果を出したことには満足です。
    自分は当初の計画通りにファンハール監督には契約通りに来期も続投してもらい、その後はギグスを監督にするプランでいい気がします。
    ファンハール監督の行き当たりばったりな若手起用や退屈なポゼッションには思うところもありますが、今シーズンのユナイテッドの若手選手の躍動感は近年では感じられない、おもしろさがありました。
    であれば、無理にモウリーニョを招聘してチームを変える必要はあるのでしょうかねぇ・・・
    とにかく将来的にはギグスには監督になってユナイテッドを支えてほしいというのが自分の希望です。

  3. K より:

    複数人がポジション崩して前に出る事は稀で、見ていて楽しいサッカーではなかったです。褒められる内容でもないが、勝つ。僕らの嫌いな本物のユナイテッドが帰ってきた感じです。

    CFルーニーという不良債権をコンバートで処理して若手が育って崩壊寸前のチームを立て直した事は監督として評価されるべき。2連勝なら私の4位予想ポイントの68を超えてCL権獲得と見ます。

  4. シティふぁん より:

    シティがアーセナルに引き分けでも負けでもユナイテッドは自力でCL権を獲得できます
    今季上位陣に勝ちがないシティで可能性は大きいでしょうね
    内容なんてどうでも良いですから勝ち点3が欲しいです

  5. mufc7 より:

    この監督は最後の最後の最後でやっとチーム作りを終えるのは何故なんでしょうかね。優勝する気あるのかな。

  6. 汗かきスター より:

    更新お疲れ様です。
    私は、一貫して続投否定です。
    金を使ったにも関わらず、その補強にそった戦いをせず、怪我人がでて、苦し紛れに若手が躍動。スパーズとは違うのです、計画的では無いのです。
    又、リスペクトのない言動や選手の扱いも気に入りません。上手く行けば、自分の策が一番では、いざと言う時付いてきません。
    私はずっと思っている事ですが、時代にそった戦術をは必要だが根本的な戦い方は、フィロソフィーであり、変えてはいけないと思っています。
    だからこそ、RVGは、否定します。モウリーニョも否定します。
    本当はワンクッション、アンチェロッティが来てギグスが良かったかもしれませんが、ギグスもしくは、バットをワンクッションでポチェッティーノを本命に推していきたいです。

  7. makoto より:

    あ さん>
    ポチェッティーノさんは厳しそうですね。あちらは、スタジアム移転も控えており、これからがおもしろい時期ですから。

    yutoさん>
    モウリーニョさんがうまく継いでくれればいいのですが、そのイメージがないですからね…。

    Kさん>
    「狙った若手成長ではない」という評価も、視点を変えると「窮地に追い込まれたとき、手駒を活かした改善策を講じ、立て直した」ともいえます。

    シティふぁんさん>
    ウェストハムがEL出場権のために本気で当たってくるので、まだまだ何ともいえません。

    mufc7さん>
    今季は、あがいてあがいてあがいて、やっとここまで来たのだと思います。幸運も多かったですね。

    汗かきスターさん>
    根本的なところはさほど変えていないのではないでしょうか。とにかく、選手を出し過ぎましたね。リベリー、ファン・ペルシ、ディ・マリアなど、自己主張が強い大物選手を御せないというところが最大の欠点で、これがある限りは優勝は難しいと思います。来季をどういうシーズンと位置付けるか、ですね。

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