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【MAN.CITY×West Ham】素晴らしきデブライネ&ダヴィド・シルヴァ。マン・シティも3連勝!

プレミアリーグ3節のトリを飾る一戦は、「欧州プレーオフ明暗対決」となりました。ステアウア・ブカレストを問題にせず、悠々とチャンピオンズリーグ本大会出場を決めたのは、ホームのマンチェスター・シティ。エティハドにやってきたのは、本拠地オリンピックスタジアムで前年もやられたアストラに敗れ、2季連続でヨーロッパリーグに出られなかったウェストハム。ギュンドアン、サネといった新戦力と主将コンパニはいないながらも、アグエロ、デブライネ、ダヴィド・シルヴァ、スターリング、ノリート、フェルナンジーニョが揃う優勝候補に対して、ウェストハムは野戦病院状態。クレスウェル、サコ、パイェ、フェグリ、キャロルらを欠き、ベンチに入ったランシーニは本調子ではなさそうです。ウィンストン・リード、コリンズ、オグボンナとCBを3枚ならべ、マイケル・アントニオとマスアクを両サイドに置いた5-4-1という守備重視のフォーメーションで耐えようとするビリッチ監督のチームは、どこまでがんばれるでしょうか。キックオフからホームチームが攻勢。アグエロ、ダヴィド・シルヴァ、スターリングがアグレッシブにミドルシュートを放っていたマンチェスター・シティは、司令塔の見事なプレイで7分にあっさり先制します。

ダヴィド・シルヴァがドリブルで左に持ち出すと、ノリートを走らせた縦へのスルーパスで勝負あり。ノーマークで左サイドをえぐったノリートは、アグエロの後ろからボックスに入り込んできたスターリングにラストパスを通すと、好調のイングランド代表MFが右隅にボレーを突き刺します。1-0としてからも、一方的に攻め立てるマンチェスター・シティ。ピッチをワイドに使えと指示を出すペップに応えるように、ノリートとスターリングがサイドに張り、デブライネとダヴィド・シルヴァがダイレクトパスを効果的に使いながらゴールに迫ります。18分に、勝負の行方はほぼ決まってしまいました。右からデブライネがゴール前に入れたFKにフェルナンジーニョが飛び込み、完璧なヘッドにアドリアンは動けず。26分にはデブライネの直接FKがバーをかすめるなど、マン・シティが一方的にゲームを支配しています。

30分を過ぎると、ウェストハムが反撃に出ますが、クロスを叩いたアシュリー・フレッチャーのヘッドは左に外れ、右から持ち込んだマイケル・アントニオはオタメンディに阻まれます。34分のマン・シティは、1点めとまったく同じ形を違うキャスティングで再現しました。縦パスを通したのはノリート、左から突破したのはダヴィド・シルヴァ、マイナスのグラウンダーを右足で合わせたのはデブライネです。フィニッシュに精度を欠き、3点めはならなかったものの、5バックのウェストハムは外も中も完全に崩されています。前半は、このまま2-0で終了。いいところがなかったビリッチ監督は、ハーフタイムにギョクハン・トレを下げてバイラム投入。マイケル・アントニオを前で使い、突破口を開こうとしています。

47分、デブライネのFKをノリートがヘッドで決めると、判定はオフサイド。55分には、ダヴィド・シルヴァ、デブライネとつながったボールが裏に出て、アグエロがアドリアンを抜き去ると、これもまたオフサイド。このシーンはコリンズが残っており、微妙なジャッジでした。ジョン・ストーンズが目にトラブルを抱え、ペップがコラロフを用意させていた58分、左SBマスアクのクロスにカバジェロがかぶってしまい、マイケル・アントニオがヘッドでプッシュ。攻める意識を高めていたハマーズが、1点を返しました。しかし、この日のマンチェスター・シティに対しては、ハマーズは意地を見せるのが精一杯でした。66分にはデブライネの縦パスを受けたアグエロが、外からサイドネットに突き刺す惜しいシュート。75分には、ノリートに代わってサミル・ナスリが登場です。

口の悪いタブロイド紙には放出候補筆頭とまで書かれていたナスリは、これだけ層の厚いチームでなければ主力として活躍できるタレントであることを証明しました。87分、アグエロのパスで右から裏に抜け出し、触れば1点のきわどいクロスを上げると、88分にはダヴィド・シルヴァのパスを受けて強烈な左足シュート。92分には、デブライネのパスを中央で受けてダヴィド・シルヴァを走らせ、ポスト直撃のシュートを打たせました。ダメ押しゴールが決まったのは、この直後です。左サイドでナスリ、ダヴィド・シルヴァとつながり、縦に走り込んだスターリングにラストパス。飛び出したアドリアンをかわしたスターリングは、ゴールライン付近から狭いすき間を見つけて巧みに流し込みました。1点差の時間が長かったのは、プレミアリーグ2節のストーク戦と同じでしたが、今日のマン・シティもやられる予感はなく、最後に突き放して試合を畳みました。

デブライネとダヴィド・シルヴァがフルシーズン活躍できれば、2016-17シーズンのプレミアリーグのトロフィーは、マンチェスター・シティが持っていくのではないかと思います。ペップ・グアルディオラは、バイエルン時代よりもさらにシンプルな攻撃を志向しているように見えますが、ライバルチームからすれば、ポゼッションを高められるよりもこのほうがやっかいです。2つのコントロールタワーから、次々と質の高い縦パスが出てくるのがとにかく脅威。問題は、負傷が多いダヴィド・シルヴァが戦列を離れたときに、ギュンドアン、ナスリ、フェルナンジーニョ、ヤヤ・トゥレらがその役割をカバーできるかどうかでしょう。次節は、いよいよマンチェスター・ダービー。クリーンシートはないながらも3試合で9ゴールと破壊力抜群のペップか、プレミアリーグ最少の1失点で3連勝を決めたモウリーニョか。全勝対決は、楽しみでもあり、怖くもあります。

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“【MAN.CITY×West Ham】素晴らしきデブライネ&ダヴィド・シルヴァ。マン・シティも3連勝!” への4件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    前半の崩しは見事でしたが前半のようなサッカーを後半もやるのは体力的難しいです
    スターリングが本当に見違えるように良くなりました
    次の試合はペップ対モウリーニョ、マンチェスターダービー
    そして両チーム開幕3連勝と見応えのある試合になりそうです

  2. a より:

    どうやらアグエロがハイボールの競り合いの際に肘打ちをしたそうな。FAから出場停止処分が下らないか、ユナイテッドサポとして楽しみに待っています。

    いや、そうでもしないとキツいっすわ(汗

  3. yuto より:

    先制したシーンのシルヴァのドリブルからのスルーパスには素晴らしいの一言です。
    違いを作れる選手というのは見ていてワクワクしてしまいますね。
    プレミアリーグも3試合を消化し、最多得点のチームと最少失点のチームによるダービーマッチとは・・・待ちきれませんね 笑

  4. makoto より:

    シティふぁんさん>
    後半は、意図的に引いてますよね。先制してカウンターで追加点、というのがスタイルになっている感があります。

    aさん>
    そうなると、イヘアナチョかスターリングがトップですよね。それもキツい(笑)

    yutoさん>
    ほんとに待ちきれないです。インターナショナルマッチウィークの存在が恨めしいです。

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