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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Leicester】カモン、ポグバ!未来が見えたかマン・ユナイテッド、4発圧勝!

プレミアリーグ6節、マンチェスター・ユナイテッドがオールド・トラフォードにレスターを迎える一戦。モウリーニョ監督が、ついにメスを深く入れました。ウェイン・ルーニー、ベンチスタート。トップにイブラヒモヴィッチ、両サイドにラシュフォードとリンガード、10番がいたポジションに入ったファン・マタとポグバがインサイドMFで、エレーラがアンカーの4-3-3です。プレミアリーグ開幕からCBで体を張っていたブリントは左SB。右にバレンシア、中央にはバイリーとスモーリング、GKはもちろんデ・ヘアです。対するレスターは、GKシュマイケルがいない以外はベストといっていい布陣。ヴァーディとスリマニの2トップ、オルブライトン、アマーティ、ドリンクウォーター、マフレズの中盤。最終ラインにはシンプソン、ウェズ・モーガン、フート、フクスとプレミアリーグ優勝メンバーが揃いました。プレミアリーグ3試合めとなるGKのツィーラーは、チームを離れてから6年ぶりとなる古巣対決です。立ち上がりからボールを支配するホームチームの最初のシュートはブリント。相変わらず、ダイレクトのパス交換にはぎこちなさが感じられます。

7分、CKのクリアをマタが再び中に入れると、ファーに流れたボールをイブラヒモヴィッチがボレー。2分後にポグバが中央から上がったチャンスは、イブラヒモヴィッチとラシュフォードのタイミングが合わず、スルーパスはツィーラーが懐に収めます。オルブライトンの左足シュートをデ・ヘアが余裕をもってキャッチすると、10分過ぎからオルブライトンとマフレズがサイドから仕掛けるレスターの攻撃が冴え始めます。危険なエリアに入ってくるボールをことごとく弾き返すバイリーの読みのよさがなければ、アウェイチームは決定機を創れたかもしれません。

17分、左のフクスからのグラウンダーをボックスの外にいたドリンクウォーターとアマーティが連打したシーンは危険でした。いずれもDFに当たり、最後はフートが右から打ち上げてホームチームは難を逃れます。22分、マンチェスター・ユナイテッドが久しぶりのチャンスを活かしました。ポグバが左のブリントに展開し、クロスはシンプソンに阻まれるものの、マタが蹴ったCKをスモーリングがヘッドで叩きつけて先制!これでホームチームが元気になりました。25分にはエレーラのインターセプトからカウンター。左に流れたイブラヒモヴィッチがフリーで走り込んだラシュフォードにラストパスを通すも、GKと向き合って力んだ19歳が右に大きく外してしまいます。直後、ポグバがクロスを頭で折り返すと、ラシュフォードのオーバーヘッドはバーの上。その1分後にポグバの素晴らしい浮き球に抜け出したズラタンは、得意のボレーをGKの頭上に浮かしてしまいました。

30分、ポグバが狙い澄ましたロングシュートはツィーラーがセーブ。足元へのパスが多かったマンチェスター・ユナイテッドの連携が見違えるようによくなり、レスターの両SBが振り回されています。37分、攻め続けていたホームチームの美しい中央突破が決まりました。右にいたマタがポグバに預けると、リンガードが最前線に出て6番の絶妙な浮き球を落とし、最後は中に入ってきたマタの左足。レスターは完全に切れました。37分、相手の陣形が整わないうちにブリントがCKを蹴ると、ニアに入ったマタがゴール前にグラウンダーを通し、ラシュフォードがズトン。42分のCKは、ポグバの完璧なヘッドが右のサイドネットに突き刺さり、あっという間の4-0です。プレミアリーグ初ゴールを決めた8900万ポンドのMFが絶叫し、オールド・トラフォードは大歓声。開幕のハル・シティ戦からCKへの対応がよくなかったレスターは、大事な試合で完全に崩壊してしまいました。

ラニエリ監督がハーフタイムにマフレズとヴァーディを下げるとは…。プレミアリーグ復帰以来初めての衝撃のショック療法です。アンディ・キングとデマライ・グレイを入れたのは、CLを前にしてこれ以上ゴールを積まれるわけにはいかないという意志でしょう。51分、左サイドに出たポグバのクロスをズラタンが競りますが、右を狙ったヘッドはポストの外に流れます。マフレズを代えても、シンプソンのサイドがしんどい状況は変わりません。スリマニはバイリーが抑えており、風向きが変わる気配は感じられなかったのですが、60分にリンガードをかわしたデマライ・グレイの一発がデ・ヘアの指先を抜け右のサイドネットに届きます。4-1、残り30分。オルブライトンを諦めたラニエリ監督の3枚めは、岡崎慎司ではなくシュラップです。

ピッチの脇で、ルーニーとキャリックがアップしています。64分、右サイドを崩したバレンシアのグラウンダーをニアのリンガードがボレー。66分に右から上がったリンガードの折り返しをズラタンが丁寧に狙いますが、右隅を襲ったボールはツィーラーが外に掻き出します。ポグバとイブラヒモヴィッチの息が合ってきました。左から裏へ抜け出したストライカーに浮き球がぴったりだった70分のチャンスは、リンガードへのラストパスをつぶされました。76分のバレンシアのシュート性のクロスは、ファーで足を上げたズラタンが触れません。デマライ・グレイが本日2本めを狙った77分の左からの一撃は、デ・ヘアがビッグセーブ。モウリーニョ監督は、リンガードをキャリックにチェンジします。35歳のセントラルMFは、今季プレミアリーグ初登場です。

83分、ついにルーニー。10番は、ラシュフォードがいた左にそのまま入るのでしょうか。素晴らしいプレイを披露したマタは、88分にアシュリー・ヤングに後を譲ります。ルーニーがトップ、その後ろにズラタンの4-4-1-1にも見えた最後の形は、モウリーニョさんが試したかったのでしょうか。いや、もう答えは出たでしょう。ポグバがどこでプレイすればいいのか。トップ下は必要なのか。ポグバが今日の前半のようなプレイをしてくれれば、ペップのチームと戦う10月のEFLカップはますます楽しみになります。ルーニーが4-3-3の右のインサイドMFをマタと争うとなると、短い時間でも中央に上がってシュートを放つ姿を見せなければ8番が優先です。ズラタンのみがゴールへの執念を見せていた時間が過ぎ、タイムアップ。後半は右サイドの守備が緩んだものの、マンチェスター・ユナイテッドが4-1で快勝。プレミアリーグでの連敗を食い止めるとともに、マタとポグバが今後の戦い方を示した大きな大きな1勝でした。

先制するまでレスターのチャンスをつぶしてまわったバイリーと、正確なキックで3点を演出したブリントもリスペクトしなければなりません。ウクライナのゾリャ・ルハーンシクと戦う来週のヨーロッパリーグと、直後に行われる絶不調ストークとのプレミアリーグはもちろん必勝です。

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“【MAN.UTD×Leicester】カモン、ポグバ!未来が見えたかマン・ユナイテッド、4発圧勝!” への6件のフィードバック

  1. シティさぽ より:

    先制点が大きかったですね
    それまではレスター優勢だったかと
    その後はユナイテッドが落ち着き試合をコントロールしました
    セットプレーから3点は大きな武器です
    ダービーではどちらも怪我人なしでより戦術が浸透した激しい試合が見たいです

  2. mufc7 より:

    管理人さん!私のポグバ&マタのインサイドハーフ起用コメントドンピシャでした(笑)!流石にアンカーにエレーラは考えれませんでしたが…まだ1試合ですし、これからルーニーが意地を見せる可能性もあります。でも今日のユナイテッドは素晴らしかったです。1つ文句言うならフォスメンサーを出せ!ですかね。本当に面白い前半に笑いがとまらない勝利でした。

  3. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ユナイテッド先制が効きましたね。レスター相手に前半でゲームを決めたのは大きいですね。
    逆にレスターは2試合連続の4失点はマズイですねCLポルト戦を控えている中不安材料が増えた感じがします。

  4. makoto より:

    シティさぽさん>
    大きかったです。あれから見違えるようになりました。器用なブリントの存在は大きいです。

    mufc7さん>
    そういうのはうれしいですよね。私も4-3-3推進派(笑)だったので、今日のはまり方は興奮しました。フォス・メンサー、観たいです。

    Mackiさん>
    マフレズからハングリーさが消えており、右サイドから攻められるとシンプソンひとりでは耐えられないことと、開幕のハル・シティ戦でもやられていたCKの守備を改善できていないのがネックです。ポルト戦は厳しいでしょうね。

  5. のこ より:

    テンション上がる試合でした、語りたいことが山積みです。
    何と言ってもブリントのCKが冴えてましたし、マタが久々に崩しからゴールを決めたのも素晴らしかったです。ポグバが点を決めたのもよかった。
    個人的には、何度もFWのお手本のようなプレイを魅せてくれたズラタンにも点を…と思って最後まで観戦してましたが、今回はお預けですね。
    ラッシュフォードには是非ズラタンから技を盗みまくってほしいです。

  6. makoto より:

    のこさん>
    私も、最後まで狙っていたズラタンのゴールがほしかったです。ポグバの浮き球を叩いた前半のボレーは、身体の使い方、タイミングは完璧だったんですけどね。

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