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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Burnley×Arsenal】ゴールですよね!?…ラストプレーの劇的決着でアーセナルが大きな勝ち点3!

5勝1分で駆け抜けた9月のアーセナルは、プレミアリーグ開幕節にリヴァプールから4発喰らって撃沈したのが嘘のような充実ぶり。ウォルコットが素晴らしいプレイを連発して3ゴールを挙げ、アレクシス・サンチェスのワントップが機能するようになりました。バーンリーとのアウェイゲームのスタメンは、CLのバーゼル戦からオスピナとチェフが入れ替わっただけのベストメンバー。ベジェリン、ムスタフィ、コシールニー、モンレアルの最終ラインにカソルラとジャカの2センター。イオビ、エジル、ウォルコットが2列めに並び、トップはプレミアリーグ4ゴールと調子を上げてきたアレクシス・サンチェスです。立ち上がりから押しているのはアーセナル。4分、右に流れてクロスにシュートを打ったのはアレクシス・サンチェス。バーンリーも負けじとウェールズ代表のサム・ヴォークスがチェフのゴールを脅かします。

15分、敵陣でボールを奪ったバーンリーのショートカウンター。単独で持ち込んだジョージ・ボイドの左足は、ゴールの左に外れます。アレクシス・サンチェスが下がってもらいにいくと、ラインぎりぎりを狙うのがウォルコット。15分、7番からの縦パスを受けたウォルコットのシュートは、角度が厳しく左に逸れてしまいました。バーンリーのロングボールに対して、アーセナル守備陣は落ち着いています。21分、ボックスのすぐ外でこぼれ球を2回狙われたピンチは、いずれもDFが足元に飛び込んでブロックし、シュートはチェフに届きません。

中盤で短いパスを交換しながらバ―ンリーの隙を窺うガナーズは、縦へのパスが入らず、サイドからのボールもことごとくカットされてしまいます。好調ゆえか、難しいプレイが多すぎるアウェイチームがシュートを打てないでいると、38分にはジャカの裏に残ったサム・ヴォークスがオフサイドにならず、フリーで頭を振ったシュートが右のポストのすぐ脇を抜けていきます。終盤になって、アーセナルが左から執拗に仕掛けますが、バーンリーの守備陣は中央が堅く、クロスが入ってもシュートにいけません。前半は0-0。スパーズとマン・シティの首位攻防戦とは打って変わって静かな試合です。

後半が始まると、攻勢はアーセナル。48分、イオビから右に出たボールをベジェリンが中央に送ると、右に持ったアレクシスが素早く右足を振り抜きます。GKヒートンのセーブで先制はならなかったものの、チリ代表ストライカーのトラップからシュートまでの速さは驚異的です。前線に出て積極的にミドルを狙うウォルコットは、枠に収めることができません。60分、ヘンドリックからのクロスをモンレアルに競り勝ったグドムンドソンのヘディングシュートは、右に体を伸ばしたチェフがビッグセーブ!バーンリーが攻める時間が増え、アーセナルは自分たちのペースで中盤を支配できなくなっています。

70分、センターサークルでコシールニーがボールを奪取し、アレクシス・サンチェスがウォルコットにつなぐと、シュートはゴールを横切り左にアウト。ヴェンゲル監督はイオビとジャカを諦め、エルネニーとチェンバレンを投入しました。74分、カソルラのクロスをベン・ミーがクリアし、ゴール前に高く上がったボールをアレクシスが右足でジャストミートしますが、GKが動けなかった一撃はポストの根元をかすめて外に逃げていきます。75分のバーンリーのCKは、マイケル・キーンのヘッドをチェフが触ってクロスバーを直撃。これが入っていれば、今日のガナーズには致命傷だったでしょう。

残り時間が少なくなってきました。86分のガナーズの速攻は、アレクシス・サンチェスのパスがエジルに通らず、バイタルエリアに転がったボールをアレクシスが拾ってウォルコットに落とすと、右隅を狙ったシュートは枠に入りません。追加タイムはわずか2分。92分となり、おそらく最後のCKでしょう。ショートコーナーからゴール前に上げたのはアレクシス・サンチェス。ウォルコットがヘッドで逸らしたボールに、コシールニーとチェンバレンが突っ込みますが、チェンバレンのシュートは上に外れていたはずが、コシールニーの手に当たってゴールに吸い込まれます。2人が間を置かずにボールに絡んだため、レフェリーからは見えなかったのでしょうか。抗議するバーンリーの選手、ブーイングが響き渡るターフ・ムーア、しかし試合は0-1で終わっています。アーセナルが幸運な勝利でプレミアリーグ5勝めを挙げ、リヴァプールをかわして3位に浮上しました。

バーンリーは、アウェイゲームとなるとリーグ2(4部相当)のアクリントン・スタンリーにもEFLカップで敗れるなど、未だゴールなしの全敗。しかし本拠地ターフ・ムーアでは2点以上獲られたことがなく、リヴァプールにも勝っている典型的な内弁慶チームです。アーセナルが苦戦した要因は、中央を強引に崩そうと手数をかけすぎたことと、枠内3本というフィニッシュの不正確さでしょう。プレミアリーグのトップクラブが下位に足をすくわれるパターンに完全にはまっていただけに、貴重な勝ち点3でした。ヴェンゲル監督就任20周年を祝ってくれたかのような幕切れ。昨季プレミアリーグ2位のクラブは順位をひとつ上げられるのかもしれないと、早すぎる妄想に浸ってしまいました。いや、これは大きい。大きいです。

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“【Burnley×Arsenal】ゴールですよね!?…ラストプレーの劇的決着でアーセナルが大きな勝ち点3!” への5件のフィードバック

  1. 凹んで より:

    この勝利は大きい、という事実以外は内容がちょっと残念な試合でした。バーンリーがよく守ったというべきか。ウォルコットはこういうガチガチに固めてくる相手にはどうだろう、と期待してましたが、いつものようにスペースの無さに煮詰まってました。こういう展開でペレスが機能するかどうか見たかったのですが、ベンチにもいませんでしたがケガでしょうか?
    何にせよ、アーセナルは助かりました。そもそもチェンボがあんなに打ち上げなければ…。

  2. おハム より:

    見ました。ペレスがいたら活躍できただろう 相手というか、ペレスには相性の良さそうな相手だっぢけに、彼を見れなくて残念でした。
    しかし、内容関係なく勝つあたり、今年のアーセナルはもしかしたら と思ってしまいます

  3. ヤンガナ大好き! より:

    アーセナルらしからぬラッキーな勝ちでした。最近サンチェスの1topがはまっていましたが、シーズンの初めと同じでひいてバイタルエリアを固めてくる相手には、サンチェスの1topは厳しいものがあると感じました。ヴェンゲルがジルーのコンディションが万全になった時、特に格下相手にもサンチェスを1top起用するかどうか、怪我人が戻ってきた後、ターンオーバーができるかどうかで優勝が見えてくると思います。
    あと個人的にはチェンボよりもキャンベルを残して欲しかったです。

    —–
    ペレスは残念ながら怪我、ジルーもコンデイション万全でない中、組織的に引いて守るバーンリーにあわや引き分けの試合でした!やはり引いてくる相手にはジルーかペレスが必要かと思いました。それにしてもホームバーンリーのスタンドの雰囲気は素晴らしかったですね!

    そんな中、とくにムスタフイの獰猛なディフィンス力が光ってました!タックル成功率87%、インターセプト 2、Aerial duel won 5、クリアランス13と素晴らしい活躍ぶりがわかるスタッツでした!チェフとディフィンス陣の連係を更に高め、代表明けもクリーンシートを伸ばして欲しいです!

  4. queen より:

    ムスタフィは大きなケガがなければ、ソル・キャンベルのような選手になれるかもしれませんね。

  5. makoto より:

    凹んでさん>
    ルーカス・ぺレスはケガみたいですね。こんな試合もあるんだな…という幕切れでしたね。

    おハムさん>
    こういう試合を勝てるチームは怖いですね。昨季のレスターにも感じましたが。

    og3さん>
    ジルーが完調になれば、今のフォーメーションと併用になるのではないでしょうか。

    ヤンガナ大好き!さん>
    かなりなじんだようで、何度もボールよこせと両手を挙げてましたね。大当たりの補強だと思います。

    queenさん>
    そうですね。情熱的なプレイは、かなりファンがつくでしょうね。長く活躍してほしい選手です。

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