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【WBA×MAN.CITY】ペップ采配と復活アグエロが呼び込んだ圧勝!マン・シティは首位キープ!

公式戦6戦勝利なしと自らのキャリアワーストを更新中だったペップ・グアルディオラ監督と、プレミアリーグで3試合勝利なしだったモウリーニョ監督。EFLカップでダービーを戦ったばかりのマンチェスター勢にプレッシャーがかかっていたプレミアリーグ10節は、明暗を分ける結果となりました。バイリー、バレンシアと主力を欠きながらもシュート37本を浴びせたマンチェスター・ユナイテッドは、バーンリーにまさかのスコアレスドロー。主力が揃っていたにも関わらず、新しい戦い方を選んだ大胆なペップは、WBA相手にアウェイで完勝しました。

コラロフ、オタメンディ、ジョン・ストーンズの3バックは、よく見かける布陣ですが、ナンド&ジーニョ、ギュンドアン、ダヴィド・シルヴァという中盤の並びは、選手交代を終えた後のようです。フェルナンドがアンカー、ギュンドアンがトップ下でしょうか。ペジェグリーニ体制では、フェルナンドを先発させると早い時間帯にゴールを奪えないことが多く、ペップが今季プレミアリーグで唯一6番を先発させたのは、初めて敗れたトッテナム戦でした。勝たなければならないゲームでこの布陣とは、「10連勝中とやっていることは変わらない」「やり方は変えない」と自らの信念を語っていたペップらしい大胆さです。中盤の底に守備的な選手を置いて、先制される展開を避ける意図でしょうか。前線にはノリート、スターリングと、10連勝が途絶えてからはゴールがないアグエロ。シャドリとスターリングのシュートの応酬で始まったゲームは、19分にペップの目論み通りの先制点が入ります。

伏線となったのは、ここまで再三にわたってきわどいシュートを放っていた危険なスターリングでした。左サイドに2人を送り込んでいたWBA守備陣は、ダイレクトのつなぎでギュンドアンがフリーになると、局地的に2対2の形を創られてしまいます。縦へのスルーパスで抜け出したのはアグエロ。やや角度がきつい右からのシュートを強く放ち、GKの足元を抜くのはマン・シティのエースの得意技です。打つ直前から歌舞伎の大見得のような高揚感に包まれていた一撃が、ネットに刺さった瞬間、ベンチとアウェイサポーターの歓喜が爆発しました。先制されると追いつけないマンチェスター・シティですが、ひとたびリードすれば無類の強さを発揮します。2点めはまたもアグエロ、26分の中央突破。一度カットされたボールを拾ったエースは、ダヴィド・シルヴァが左に走ったのを見て逆に軽くタッチし、右足を振り抜きます。ヨナス・オルソンのチェックは無力で、ボールは一直線に右隅へ。フェルナンジーニョの落ちるシュートは弾いたフォスターも、この完璧なシュートには何もできませんでした。

ダヴィド・シルヴァの左足ミドルはノリートに当たって枠を外れ、50分のギュンドアンの左足もノリートに当たってアウト。いい位置にいるといえばいいのか邪魔なのか、後半の9番は大当たりです。リヴァプール戦では、2-0から1点を返してしぶとさを見せたWBAは、54分に決定機をつかみました。縦に出たロングフィードに、サロモン・ロンドンが先着間違いなし。ノートラップでシュートを打たれる状況でもないのに飛び出したブラボは無謀かと思われましたが、ストライカーのヘッドは枠を外し、2点差は縮まりません。WBAの攻撃は、サイドからサロモン・ロンドンに合わせるクロスとシャドリのミドルぐらいしか手立てがなく、72分にマクリーンが左サイドを抜け出したシーン以外にこれといった見どころはありませんでした。

79分に勝負を決めたのは、やはりアグエロでした。WBAの敗因のひとつは、マン・シティのアタッカーを怖れて足元にチェックにいけず、縦へのパスコースを空けてしまったことです。前半にノリートがGKと1対1になったときは、シュートをマコーリーにぶつけてしまいましたが、アグエロの絶妙な浮き球でフリーになったギュンドアンは冷静でした。GKの飛び出しを見て、ダイレクトのシュートを右隅に沈め、0-3。84分に右サイドを崩したWBAは、マコーリーがボレーを放つもブラボに足でブロックされてしまいます。最後は、またもギュンドアン。90分に途中出場のデブライネが左から入れたグラウンダーを、8番が左足ボレーでゴール右に流し込みます。9月にプレミアリーグデビューを果たしたギュンドアンは、早くも3ゴール。マン・シティが、0-4という大差で久しぶりの勝ち点3をゲットしました。

思い出せば、10連勝中にも停滞した時間やきわどい勝負はあり、ドローに終わったエヴァートン戦は、ステケレンブルクの神セーブ連発にやられなければ完勝の展開でした。ペップが「あの頃も今も変わらない」と主張したのは決して強がりではなく、悪いサッカーはしていない、課題は細かいところにしかないと判断していたのでしょう。それにしても、好調のアグエロには手がつけられません。前半の2発は完璧、ギュンドアンに決めさせたラストパスも、出せるコースとタイミングをよく見ていました。この勝利をきっかけに、マンチェスター・シティは再度勢いがつくでしょうか。まずは、本日夜のバルセロナ戦での雪辱に期待しましょう。

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“【WBA×MAN.CITY】ペップ采配と復活アグエロが呼び込んだ圧勝!マン・シティは首位キープ!” への2件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    カップ戦でターンオーバーしたかいがありました
    先制点の時選手みんなの喜び方が良かったです
    バルサ戦5連敗中ですのであまり期待できないと思いますが少しでも頑張って欲しいです

  2. makoto より:

    シティふぁんさん>
    先制点は盛り上がりましたね。バルサ戦はアグエロ無双に期待してます。

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