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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Tottenham×Burnley】好調デル・アリ&エリクセン!攻め続けたスパーズが2発快勝!

11月以降のプレミアリーグは4勝1分2敗。すべてアウェイの上位対決3戦は接戦ながら1分2敗と勝ち点を落としたものの、下位には勝ちきっているトッテナム。4位以内を窺うなら、ホワイト・ハート・レーンで負けるわけにはいきません。対するバーンリーは、前節までプレミアリーグ13位。リヴァプ―ルとエヴァートンに勝ち、マンチェスター・ユナイテッドとのアウェイゲームをシュート37本を喰らいながらドローに持ち込んだしぶとさは侮れません。ポチェッティーノ監督のリストには、アルデルヴァイレルトの名前がありません。最終ラインを統率するCBに、負傷でもあったのでしょうか。カイル・ウォーカー、ダニー・ローズ、フェルトンゲンと最終ラインを形成するのはエリック・ダイアー。中盤はワニャマ、デンベレ、ハリー・ウィンクス、エリクセン、デル・アリ。今のこのチームにとって、ベストといっていい顔ぶれでしょう。今季プレミアリーグで7ゴールながらPK3本のハリー・ケインは、そろそろギアをトップに上げてほしいところです。

2分、いきなりスパースに決定機。ダニー・ローズが前線のハリー・ケインに見事な楔を入れると、左サイドでフリーになったデル・アリにパスが通ります。GKヒートンのポジションを見て狙ったループシュートは、うまく落とせずバーを越えてしまいました。8分、右サイドでワニャマとエリクセンがダイレクトでパスをつなぐと、カイル・ウォーカーがフリーとなり中に持ち込んでシュート。こぼれ球を狙ったダニー・ローズの強烈なミドルは、マイケル・キーンが体を張ってブロック。さらに左からハリー・ケインが突破を図り、中に通したグラウンダーはゴール前を横切ります。10分には、ベン・ミーのクリアが小さくなったところをエリクセンがボレー。決まったかに見えた一撃は左のポストの外側に当たり、スパーズの司令塔は天を仰ぎます。

この直後、ウォードが左からドリブルで突破したバーンリーの攻撃は、より決定的でした。アンドレ・グレイがノーマークで合わせたボレーは、ロリスがビッグセーブ!両者とも攻撃的で、これぞプレミアリーグといいたくなるスリリングな展開が続きます。相変わらずよく走るトッテナムは、ハリー・ケインやダニー・ローズが積極的にシュートを狙っています。先制は当然、上位のホームチームと思いきや、バーンリーでした。21分、左サイドで粘ったのはアーフィールド。近くにいたボイドにボールが流れると、ノールックのクロスはデンベレに当たってアシュリー・バーンズの目の前にこぼれます。プッシュするだけのイージーなシュートがネットを揺らし、0-1。テンションが上がるアウェイサポーター。しかし彼らの歓声は、たった6分で途絶えます。

27分、左サイドからの攻撃が詰まり、ワニャマが右のカイル・ウォーカーに展開すると、縦に軽く持ってすかさず入れたグラウンダーに走り込んだのはデル・アリ。美しいダイレクトボレーがサイドネットに突き刺さり、今季プレミアリーグNo.1ともいわれる名手ヒートンも立ち尽くすだけでした。32分、デル・アリの2度めのループも枠の上。35分のカウンターは絶好機でしたが、ハリー・ケインはすぐ左でフリーだったエリクセンが見えなかったか。シュートをDFにぶつけると、直近のプレミアリーグ4試合で5ゴールを決めているプレーメイカーが、手を広げてなぜ出さなかったと叫んでいます。40分、デル・アリのスルーパスで右から抜けたハリー・ケインの一撃はヒートンがセーブ。前半は1-1ながら、完全なるトッテナムのペースです。好調のデル・アリとエリクセンを抑えなければ、バーンリーは勝ち点を持ち帰ることはできないでしょう。

50分のエリクセンの強烈なミドルシュートは、落ち切らずにヒートンが伸ばした手の上を越えていきます。ホームチームは出足がよく完全にサイドを制圧しており、安心して見ていられるものの、早い時間に勝ち越しゴールがほしいところです。61分、左45度からデル・アリがカーブをかけて右隅を狙ったシュートも、うまく落ちませんでした。ポチェッティーノ監督はデンベレをシソコに代え、勝ち点3をもぎ取りにいきます。64分、エリクセンのシュートがゴール右隅を襲いますが、ヒートンが素晴らしい反応を見せ、1-1は変わりません。前半はサイド攻撃や前線へのスルーパスがあったチームが、ミドルレンジからのシュートに頼り始めたのは危険な兆候です。

しかし71分、スパーズがようやく勝ち越しゴールを決めました。FKの守備で自陣深くにいたハリー・ケインが前線にパスを通したカウンター。ダニー・ローズのおしゃれなスルーでシソコがフリーとなり、中央を突進すると、ボックス手前で左のダニー・ローズに完璧なラストパスが通ります。ニアを狙った左足のシュートは文句なし。ヒートンはノーチャンスでした。2-1となり、デル・アリをソン・フンミンに代えたポチェッティーノ監督は、77分には足を痛めたダニー・ローズを下げてベン・デイヴィスを投入。ウェールズ代表の左SBは、2ヵ月ぶりのプレミアリーグです。

トッテナムの守備陣は読みがよく、ラストパスのコースに先んじて入ってカットし、まともなシュートを打たせません。ゴール前でのトラップミスとシュートの空振りがあったシソコが落ち着いていれば、楽に勝負を決められていましたが、ホームチームの優位は最後まで揺らぎませんでした。右からのクロスに足を伸ばしたサム・ヴォークスの前をボールが通り過ぎ、ロリスががっちりキャッチすると、間もなくタイムアップ。トッテナムが2-1で逆転勝利をおさめ、4位アーセナルとの差を1としました。

最少得点差の勝利でしたが、内容的には危なげなく、快勝といっていいでしょう。ライバルクラブ目線でいえば、エリクセンの好調がやっかいです。ひと頃よりアグレッシブなパスが増え、シュートを打つ際の判断も早くなりました。ワニャマが中盤の底を締める守備は安定しており、3失点以上が1回もないのも納得です。10月末より1ヵ月続いたスランプから完全に脱出したのではないでしょうか。プレミアリーグの優勝争いと4位以内の椅子取りゲームは「1超5強」となり、完全にTOP6に絞られたようです。スパーズからすれば、優勝となるとチェルシーの停滞待ちですが、3差しかない2位のマンチェスター・シティは射程圏内です。年内最後の試合は難敵セインツ、ニューイヤーズデイはワトフォードでいずれもアウェイですが、連勝で気分よく4日のチェルシー戦を迎えたいものです。

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“【Tottenham×Burnley】好調デル・アリ&エリクセン!攻め続けたスパーズが2発快勝!” への3件のフィードバック

  1. すぱさぽぽ より:

    いい攻撃をしていましたが何度もヒートンに阻まれひやひやしましたが勝ちきれてよかったです。
    ところで、シティとの勝ち点差が6なのはユナイテッドの方ではないでしょうか。TOP6の順位はこのあと頻繁に入れ替わりそう(チェルシー以外かな)なので混乱は必至ですねw

  2. nori より:

    ローズ、ウォーカーのデュオは攻撃面でも最早不可欠のピースですね
    この2人のポジションを上げ中盤の底にワニャマ、プレーメーカー役にエリクセンを配した3バックがハマっていると思いますし個人的に好きです。最近は3バックと4バックを柔軟に使い分けるポチェ監督が次の試合ではどっちで臨むかも楽しみです。

    —–
    前節のハル戦も両サイドバックが1アシストずつ決めましたが、今節も素晴らしい仕事をしましたね!
    (ウォーカーは失点にも絡みましたが。。)
    今やロリスも含めリーグ最強のディフェンスラインと言っても過言ではないのではないでしょうか。

    年末年始を連勝できれば少なくともシティかレッズのどちらかとは勝ち点差を縮める事ができますし、ユナイテッドを含めトップ6の争いがさらに面白くなりそうですね!
    1月4日に当たるまでにチェルシーの連勝が止まっている事をサンタクロースにお願いしておきます(笑)

  3. makoto より:

    すぱさぽぽさん>
    すみません。手が滑りました。ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。

    ホタさん>
    ポチェッティーノ監督は、着実に戦術浸透させてますね。今季もハリー・ウィンクスが出てくるなど、若手がレギュラークラスに育っているのが素晴らしいです。ウォーカーとローズは文句なしでした。

    noriさん>
    1月4日までに止まり、さらに私のバースデーにトッテナムから素敵なプレゼントが届きますように、とサンタクロースに祈りました。

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