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【Hull City×MAN.CITY】危なかったマンチェスター・シティ…PK+速攻2発で「0-3辛勝」!

フェルナンジーニョは帰ってきたものの、出場停止が1試合残っているアグエロ抜きのマンチェスター・シティ。対戦相手からすると勝ち点を奪うチャンスでしたが、ハル・シティにはそのミッションは荷が重かったようです。プレミアリーグ18節、KCOMスタジアムのゲームに臨んだペップのチームは、最前線にはノリートか、デブライネか。GKブラボとサニャ、クリシー、ジョン・ストーンズ、オタメンディはおなじみの顔ぶれ。フェルナンジーニョの脇にはプレミアリーグ7試合連続出場のヤヤ・トゥレが入り、ダヴィド・シルヴァ、スターリングの顔もあります。立ち上がり早々から、完全なるマンチェスター・シティのペース。高いラインをキープし、ハイプレスをかけてホームチームを自陣に閉じ込めます。7分、ヤヤ・トゥレが曲げたFKは、GKマーシャルがぎりぎりでセーブ。縦1本のカウンターしかないハル・シティが先制されるのは、時間の問題だと思われます。

ところが、10分を過ぎるとハル・シティが攻める機会が増えてきました。ホームチームは、自陣でボールを奪うと迷わず前線のムボカニとスノドグラスに展開。ラインを上げているマン・シティは、クリシーやジョン・ストーンズが戻って対応しているものの、彼らにミスがあれば一気に決定機です。16分、3試合ぶりのプレミアリーグとなるジョン・ストーンズが、ピッチに座り込んでしまいました。右膝なら時間がかかるかもしれません。ペップは泣く泣くコラロフを投入。後半に残す2枚のカードは、リードすればフェルナンド、ゴールがほしいときはヘスス・ナバスかイヘアナチョでしょう。

めまぐるしいポジションチェンジで相手を攪乱しようとするマン・シティは、「トップはおそらくデブライネ」といった布陣。20分にヤヤ・トゥレの縦パスを受け、ボックス手前で左足を振り抜いたダヴィド・シルヴァの一撃は、マーシャルの正面。直後、ハル・シティの反撃は、エルモハマディの右からのクロスに合わせたリヴァモアのヘッドがクロスバーの上に浮いてしまいます。

22分、スノドグラスのクロスをオタメンディがクリアすると、拾ったリヴァモアがミドルシュート。強さは充分でしたが、コースが甘くブラボが余裕でキャッチします。マン・シティがうまく攻められなくなったのは、空いたスペースに走り込む選手が少なく、大半のパスが足元だからでしょう。33分、スターリングとのポストプレーでノリートが放ったダイレクトショットは、うまくコンタクトできていません。シュートはミドルレンジばかり。サイドで勝ってクロスを入れるシーンがありません。39分のアタックは、中でフリーだったスターリングにボールは出ず。サイド攻撃を徹底するハル・シティのほうに、より可能性を感じます。前半は0-0。ハーフタイムに、ペップはどんな打開策を講じるでしょうか。

47分、右からのクロスを叩いたのはクルーカス。ハル・シティが先に点を獲れば、試合はおもしろくなります。52分、センターサークル付近から縦に放り込んだFKは、マグワイアがサニャに走り勝ったものの、ブラボの頭越しに狙ったボレーが浮いてしまいました。53分、デブライネが彼らしいフィニッシュをみせます。左サイドを上がったクリシーのパスを受けたのはボックスの角。ワントラップでニアを突いた強烈な一撃はマーシャルの指先を越えますが、ポストに阻まれてしまいました。57分、ノリートが下がってイヘアナチョ。1分後、スノドグラスのFKに殺到したハル・シティ攻撃陣は誰も触れませんでしたが、直後のCKはホームチーム最大の決定機でした。高く浮いたクリアに競り勝ったドーソンのへッドはゴール左隅へ。先を読んでゴールラインに戻ったサニャのプレイがなければ決まっていました。これは、前に出ながら触りにいかず、中途半端なポジションにいたブラボのエラーです。ジョー。ハートをイタリアに追いやったGKの出来が、ロリス・カリウスほど話題にならないのは不思議です。

63分、ハドルストーンに代わってライアン・メイソン。66分には、右から上がったダヴィド・シルヴァのパスを受けて振り向きざまに打ったデブライネのシュートがニアに外れます。残り20分を切っても0-0。互角に渡り合っていたハル・シティは、72分に痛恨のミスを犯してしまいました。スターリングにドリブルでかわされたロバートソンは、なぜ後ろからスライディングしてしまったのか…。中にいた選手にまかせてもよかった状況でドリブラーを倒したプレイに、容赦なくPKの笛が響きます。ヤヤ・トゥレが冷静に決めて0-1。テンションが低かったマン・シティは、これで楽になりました。

78分、決定的な2点めは、中央をドリブルで進んだデブライネから。右を並走していたダヴィド・シルヴァにパスが渡ると、ダイレクトで入れた完璧なグラウンダーがゴール前のイヘアナチョの足元に届きます。センスあふれる20歳の今季プレミアリーグ4点めは、イージーなワンタッチでした。ハル・シティはこれでギブアップ。最後はカウンターから左サイドを突破したスターリングが、速いグラウンダーでカーティス・デイヴィスのオウンゴールを誘って0-3。決してよくなかったマン・シティが順当に勝ち点3を積み上げました。

総じて運動量が少なかったマンチェスター・シティ。サイドをスプリントするアタッカーと、ニアに飛び込むストライカーがいなかったのが、ミドルレンジからのシュート頼みになった要因でしょう。0-1となり、ハル・シティが前に出ざるをえなくなったために速攻から2発決めましたが、PKをもらえなければ危なかった一戦。先にゴールを奪うチャンスがあったハル・シティにとっては、痛い判断ミスでした。同じ3点差でもリヴァプールは力でねじ伏せる圧勝で、来週の直接対決はアンフィールドのホームチームに分がありそうですが、今季のマンチェスター・シティはバルセロナ戦以外に押し込まれたゲームはありません。上位対決ではテンションが上がるペップのチームは、今日は封印していた鮮やかなサイド攻撃を復活させるでしょう。アグエロが復帰する大みそかのゲームが、今から楽しみです。

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