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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【West Ham×MAN.CITY】ジェズス初ゴール!速攻が冴えたマンチェスター・シティが4発圧勝!

以前から、楽しみにしていた試合です。プレミアリーグ23節、ウェストハムVSマンチェスター・シティ。ジョゼ・フォンテを獲得したビリッチ監督は、3バックで戦うのかと思いきや、バイラム、クレスウェル、ウィンストン・リードを入れた4枚の最終ライン。好調のアンディ・キャロルとマイケル・アントニオのヘディングには、マン・シティ守備陣は要注意です。ペップのチームは、アグエロは負傷、ブラボは不調でベンチスタート。出場停止明けのフェルナンジーニョもスタメンに名前がありません。GKにカバジェロが入り、サニャ、ジョン・ストーンズ、オタメンディ、コラロフはいつものメンバー。ヤヤ・トゥレが中盤の底に入り、インサイドにダヴィド・シルヴァとデブライネという並びでしょうか。両サイドにスターリングとサネ、トップには前節のスパーズ戦でプレミアリーグにデビューしたばかりのガブリエウ・ジェズスというフレッシュな前線です。

両者とも積極的に前に出る立ち上がり。2分のCKは、ボックスの外でルーズボールを待っていたスターリングの鋭いシュートが、わずかに左に外れます。3人に囲まれても平気で仕掛けるガブリエウ・ジェズスと、直線的に持ち込むマイケル・アントニオのドリブル対決はどちらが結果を出すでしょうか。17分までがんばっていたウェストハムは、ハーフライン付近でクレスウェルがデブライネにボールをプレゼントしてしまい、あっさり先制点を奪われます。ドリブルで上がったデブライネは右のガブリエウ・ジェズスにボールを預け、リターンをもらうと強烈なダイレクトシュート。ランドルフは一歩も動けず、呆然と立ち尽くしています。

直近のプレミアリーグで5勝2敗と巻き返したハマーズは、早い時間に追いつきたかったのですが、21分に2点めを獲られてしまいました。起点は、またもデブライネ。自陣で奪ったボールをもらった17番が左のサネに展開すると、ドリブラーはバイラムとフォンテを簡単に抜き去り、ゴールライン際からファーサイドにグラウンダー。ダヴィド・シルヴァの仕事は、強いシュートを蹴り込むだけでした。今日のスピーディな3トップのカウンターは脅威です。27分、左でサネがキープし、ボックスの中のダヴィド・シルヴァにパスを通すと、縦に持ち込んだプレーメイカーががy区再度のスターリングにクロス。ヘッドは右に外れますが、後手に回るシーンが目立つハマーズ守備陣は、2失点では収まらないでしょう。

32分、ハマーズにようやく決定機。右サイドでオタメンディにつつかれながら粘ったキャロルは、左サイドを上がるクレスウェルを見つけて素晴らしいロングフィード。左SBがカバジェロと1対1に持ち込んだものの、コースを切られて大きく打ち上げてしまいました。39分、アウェイチームの3点めは記念すべきゴールでした。左サイドでオビアングのパスをサネがインターセプトすると、前の2人が一斉にスプリント。オフサイドをかいくぐったスターリングがランドルフと向き合うと、無理をせずに左のパートナーにボールを渡します。無人のゴールに流し込んだのは、これがプレミアリーグ初ゴールとなるガブリエウ・ジェズス!ウェストハムは、自らのミスから次々と失点する最悪の展開で、冴えないハーフタイムを過ごすことになりました。

中盤ではペースを落とし、サイドでスピードを上げるマンチェスター・シティ。前線がしっかりプレスをかけてくれるため、アンカーのヤヤ・トゥレは余裕を持ってポジションを取っています。縦に入る楔のパスを狙うハマーズは、カットできてもすぐに囲まれ、ゴール前までボールを運べません。ビリッチ監督は64分、フェグリとオビアングを下げ、エジミウソン・フェルナンデスとハル・シティから獲得したばかりのスノドグラスの2枚代え。今季プレミアリーグで7ゴールのスノドグラスは、新天地でいいスタートを切れるでしょうか。

65分、マン・シティの4点めは、またもカウンター、またもデブライネ発信でした。ウィンストン・リードがスターリングにパスをぶつけてしまい、右サイドで拾ったデブライネがスターリングにスルーパス。GKと1対1を回避すべく、ボックスに入ったスターリングにフォンテが追いつきますが、切り返しに対応できず、足を引っかけてPK。ヤヤ・トゥレのキックはランドルフの右手をかすめ、左隅に突き刺さりました。これを見た瞬間、席を立つハマーズサポーターが続出。ホームで0-4では無理もありません。

67分にデブライネをフェルナンジーニョに代えたペップは、73分にスターリングをお役御免として、アグエロを起用。ウェストハムの選手たちのミッションは、お金を払って観戦に来てくれたサポーターのために1点でも返すことですが、マン・シティの素晴らしいパスワークが展開されるばかりで、ホームチームにゴールの匂いは感じられません。81分、ラインの裏に抜け出したマイケル・アントニオが、やっと決めたかと思えばオフサイド。1分後、マイケル・アントニオのパスで縦に抜けたスノドグラスは、飛び出したカバジェロに先に触られてシュートを打てません。弛緩したオリンピックスタジアムは、白いシートばかりが目立つようになりました。最後の見せ場だった92分のスノドグラスのFKが壁に当たると、その後は何も起こりませんでした。

ガブリエウ・ジェズスはプレミアリーグ初ゴール。フォンテは2失点の原因となり、新戦力の明暗がくっきり分かれたゲームでした。サネが完全にフィットし、19歳のブラジル人アタッカーに目処が立ち、フェルナンジーニョとアグエロの慣らし運転までできたマン・シティにとっては、収穫の多い一戦。平均年齢21歳以下の3トップ+デブライネは、今後もときどき堪能したい超速ユニットです。一方、パイェ最後のゲームだったマン・シティとのFAカップで0-5と惨敗していたハマーズは、見事に返り討ちに遭ってしまいました。最終ラインの再整備、スノドグラスの導入など課題山積のビリッチ監督は、「勝ちながら創る」ことができなければ、残留争いに逆戻りします。週末のセインツ、2月に戦うWBA、ワトフォードは、実験を許してくれる相手ではありません。(ガブリエウ・ジェズス 写真著作者/Agência Brasil Fotografias)

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“【West Ham×MAN.CITY】ジェズス初ゴール!速攻が冴えたマンチェスター・シティが4発圧勝!” への3件のフィードバック

  1. シャーザー より:

    一点目ってサネじゃなくてジェズスじゃないですか?デブライネにおりかえしてアシストしたの

  2. シティふぁん より:

    全てカウンターからのゴールでしたね
    ジェズスのゴールにアグエロの怪我からの復帰に
    クリーンシートそして他のチームが勝ち点を落とした事と良いことづくしでした

  3. makoto より:

    シャーザーさん>
    すみません。そのとおりです。手前を走ってスペース作っていたサネの頭が目に焼き付いていたのでしょうか。興奮し過ぎました。ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。

    シティふぁんさん>
    きれいなカウンターばかりでしたね。アグエロも迫力ありました。

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