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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Swansea】92分、ガブリエウ・ジェズス!マン・シティは19歳の2発で3位浮上!

プレミアリーグ5位と17位、会場はエティハド。マンチェスター・シティとスウォンジーの一戦は、普通に予想すればホームチームの完勝です。しかし、リヴァプールとサウサンプトンに連勝したウェールズのクラブを侮ってはいけません。開幕10連勝とロケットスタートを切ったペップのチームが、6節とリーグカップで連戦していずれもハーフタイムで同点と苦戦した相手であり、ホームとアウェイの戦績が変わらないチームでもあります。直近のプレミアリーグで11試合連続出場のジョレンテは、この間7ゴールと完全にフィット。プレーメイカーのシグルズソンも2試合連続ゴールと好調です。冬に獲得したDFオルソン、MFトム・キャロルはさっそく機能しており、1年ぶりのプレミアリーグ復帰となるジョルダン・アイェウも要注意でしょう。

ペップは、どんなメンバーでポール・クレメント新監督のチームを迎え撃つのでしょうか。GKカバジェロ、DFはジョン・ストーンズ、クリシー、コラロフの3枚。中盤センターにはフェルナンジーニョ、ヤヤ・トゥレ、ダヴィド・シルヴァ、デブライネ、前線はガブリエウ・ジェズス、レロイ・サネ、スターリングの若いトリオです。開始2分、ノートンのボールを奪ったレロイ・サネが左から入れたクロスを、ガブリエウ・ジェズスが左足ボレー。7分にフェルナンジーニョが裏に入れた浮き球は、抜け出しかけたガブリエウ・ジェズスをモーソンが必死に足を伸ばしてカット。いずれも決まらなかったものの、期待の19歳には今日もゴールの予感が漂っています。

11分、左サイドを執拗に攻めていたマン・シティが攻略に成功します。ボックスに入ってフェデリコ・フェルナンデスをかわしたダヴィド・シルヴァが、ノートンの股間を通すラストパス。スターリングはオルソンにカットされますが、浮いたボールに飛び込みジャンピングボレーで押し込んだのは、やはりガブリエウ・ジェズス!プレミアリーグデビューから3試合めで、早くも2発。この後もマンチェスター・シティがペースを握り、スウォンジーはハーフラインすらなかなか越えられません。

ダヴィド・シルヴァが倒されて得た22分のFKは、ヤヤ・トゥレがゴール左上に曲げるも、GKファビアンスキがセーブ。27分、フェルナンジーニョの縦パスでフリーになったスターリングの高速グラウンダーは、ニアに入ったガブリエウ・ジェズスがコースを変えようとしますが、うまく当たりません。31分、デブライネがダヴィド・シルヴァに預けたショートコーナーは、リターンをもらったデブライネの左足がニアにアウト。34分のクリシーのクロスは、クリアを拾ったデブライネの一撃がDFに当たります。驚異的なワンサイドゲーム。44分にコラロフのロングフィードで右から飛び出したスターリングは、ダイレクトで折り返した直後、転倒をシミュレーションとされてしまいます。前半は1-0。ボックスに入らせてもらえなかったスワンズは、何とシュートゼロです。

チャントが聞こえてこないまったり感は、「エティハドあるある」。プレミアリーグらしくないスタンドがどよめいたのは、48分にポストを叩いたシグルズソンのFKでした。受けにまわり、速攻狙いにスイッチしたマン・シティはラストパスを通せず。ジョレンテを楔に使い、サイドからこじ開けようとするスウォンジーは、コラロフやフェルナンジーニョの落ち着いた対応にチャンスの芽を潰されます。62分、シグルズソンのCKに合わせたモーソンのヘッドは左にアウト。クレメント監督は、ラウトリッジをナルシンに代えて攻撃の活性化を図ります。69分のCKは、ニアのコラロフのシュートが枠にいきません。残り時間は20分。マンチェスター・シティは、追加点を奪って勝利を揺るぎないものにしたいところです。

72分、コラロフの縦パスをガブリエウ・ジェズスがヒールで流すと、前線に飛び出したダヴィド・シルヴァのシュートはDFがカット。ペップは78分にデブライネを下げ、サバレタを投入。サイドから仕掛けてくるオルソンに対して、ヤヤ・トゥレが右SBの位置に入って対応していたチームは、4枚にして試合を畳もうとしています。ところが81分、ほとんどチャンスがなかったスウォンジーが同点に追いつきます。縦パスをクリシーと競ったナルシンが、中のシグルズソンに優しいボールを流すと、ジョン・ストーンズの股間を抜けてきたシュートにカバジェロは触れませんでした。シグルズソンは、プレミアリーグ3戦連発。このままでいいクレメント監督は、ジョレンテをボルハ・バストン。このままで終われないペップはスターリングをアグエロ。レロイ・サネが左サイドを完全に崩した折り返しは、ダヴィド・シルヴァのトラップをシグルズソンが体に当ててクリア。90分を過ぎ、ドローの色が濃厚となってきました。しかし…。

結果論でいえば、ポール・クレメント監督は、ボルハ・バストンではなくアマトを入れて後ろを固めるべきでした。92分のノートンは、右サイドのダヴィド・シルヴァに厳しくいかず、絶妙のラストパスをラインの裏に落とされてしまいます。ヘッドで叩いたのはガブリエウ・ジェズス!足元へのボールはファビアンスキが反応しますが、キャッチできず左にこぼし、ガブリエウ・ジェズスがインサイドで流し込みます。危なかったマン・シティ、歓喜のエティハド。勝ち点1を目前にしていたスワンズは、油断できないチームという記憶だけを残して、手ぶらでエティハドを去ることになりました。

力の差は歴然としていたのですが、後半になってテンションが緩み、最少得点差でOKとしていた強者が一瞬の隙を突かれた一戦。ペップ・グアルディオラは、センスあふれる19歳に救われました。ホームチームの戦い方は悪くなかったのですが、高速クロスをニアで合わせる形とミドルしかなかったフィニッシュの形が単調だったとはいえるでしょう。スターリングとサネは、もっと中に斬り込んで積極的に狙うべきでした。とはいえ、中盤の守備とサイド攻撃は、さすがペップのチームと思わせる安定感がありました。今日は「終わりよければすべてよし」でいいのではないでしょうか。何はともあれ、ガブリエウ・ジェズスに拍手です!

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“【MAN.CITY×Swansea】92分、ガブリエウ・ジェズス!マン・シティは19歳の2発で3位浮上!” への2件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    前半はかなりイケイケでしたが体力の問題か後半さっぱりでしたね
    交代をもう少し早くても良いと思いますが誰を投入すべきか悩みどころではあります
    ジェズスがまたしてもゴールを決めました
    ゴール以外も献身的でチームにいい影響を与えてるように思えます
    久しぶりCL権内になりとても嬉しいですね

  2. Citizens より:

    今日Etihad Stadium行って来ました。フォーメーションですが、ペップはweak point の1つであるサイドバックにフェルナンジーニョ(右)をコンバートしてました。Defensive MF はヤヤトゥーレ一枚ということで、前半は圧倒的に攻めれたので問題なかったですが、後半守りが多くなってくるとさすがに苦しくなり、疲れの見えたデブライネを下げて、ザバレタを右SB、フェルナンジーニョをヤヤの横に配置しました。それでもやはりジョンストーンズを中心に後ろのボール回しは心許なく、まだまだという感じです。Jesusの勝ち越しゴールには感動しました‼️持ってますね。しかし地元の人がジェズスのことをジーザスと呼んでたのは少し違和感が残りました。。

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