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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Sunderland×MAN.CITY】やっぱりサネ、スターリング、アグエロ!マン・シティは余裕の勝ち点3

直近8戦を6勝2分。ガブリエウ・ジェズスのリタイアは痛かったものの、彼の台頭に刺激されたアグエロが完全復活し、ペップのマンチェスター・シティは破壊力を取り戻しました。アグエロ、サネ、スターリングを前線に揃え、フェルナンジーニョ、ヤヤ・トゥレ、ダヴィド・シルヴァから多彩なパスが出てくるチームは、プレミアリーグ最下位のサンダーランド相手には負けないでしょう。デブライネのベンチスタートは、ミッドウィークのストーク戦を見据えた采配だと思われます。デフォーがプレミアリーグ26試合14ゴールと奮闘している一方、その他の選手で10ゴールしか決めていないサンダーランドは、失点回避が最大のミッションです。

5分、ボリーニのシュートがコラロフに当たり、拾ったジョーンズがグラウンダーを中に入れると、デフォーへのコースは空いておらずヤヤ・トゥレがカット。慎重に試合を進めているマン・シティは、スターリングとサネがSBと1対1になれれば決定機を創れるでしょう。10分を過ぎてもマン・シティは安全運転。ヤヌザイとジョーンズに囲まれると、好調のサネも縦にはいけなくなります。18分に中央に持ち込んだヤヌザイは、ミドルを打ってもよかったのではないでしょうか。スルーパスはデフォーに合わず、カバジェロに落ち着いてさばかれます。

20分、エンドング、ボリーニとつながったボールがデフォーに渡ると、思い切りのいいシュートがカバジェロを破るも、左のクロスバーにヒット。フォローしたボリーニのヘッドは右に逸れ、サンダーランドは貴重な先制のチャンスを逃しました。アグエロは時折下がって楔のボールを落とすだけ、スターリングはオヴィエドに抑えられて戻すだけのマンチェスター・シティ。大半の時間を相手陣内で過ごしてはいるものの、スペースを創る動きが少なく、30分を過ぎてもゴール前を固めるサンダーランド守備陣を慌てさせるシーンはありません。

32分にフェルナンジーニョが放ったロングシュートは、GKピックフォードにとって久しぶりのキャッチング。35分にヤヌザイがCKをファーに上げると、競り勝ったビリー・ジョーンズのヘッドはカバジェロが左に倒れてセーブします。37分にヤヤ・トゥレが縦に通したパスで、ボックスに入ったサネが左を崩しますが、グラウンダーにダヴィド・シルヴァが触れず逆サイドに抜けていきます。39分、CKでサニャに勝ったのは、またもビリー・ジョーンズ。ヘディングシュートは当たりが薄く右に外れますが、マン・シティはセットプレーには要注意です。42分、ヤヤ、ダヴィド・シルヴァ、スターリングとつながったサイドアタックで、マン・シティがようやく先制しました。スターリングがオヴィエドの股間を抜く得意のパスを通すと、コネをかわしたアグエロがニアにプッシュ。ここまでがんばっていたプレミアリーグ最下位クラブは、1点ビハインドでハーフタイムです。

後半開始から、執拗に右サイドを攻めるマン・シティ。スターリングやサニャのクロスが正確性を欠き、中の選手に打たせることができません。56分、ヤヤ・トゥレ、ダヴィド・シルヴァ、スターリングのパス回しから、コースが空いたのを見たダヴィド・シルヴァが左足を振り抜くと、読んでいたピックフォードが右に弾き出します。59分、マン・シティの2点めは、鮮やかな速攻からでした。中央をドリブルで進んだダヴィド・シルヴァがサネにラストパスを通すと、ビリー・ジョーンズをかわしたサイドアタッカーは、ファーポストの内側に当てる文句なしの一撃を左足で決め、勝負を決定づけました。すっかりレギュラーに定着したサネは、今季プレミアリーグ3点め。0-2となると、気が早い(あるいは気が短い)サンダーランドのサポーターが、出口に向かう姿がちらほら目に入るようになりました。

68分、サンダーランドのカウンター。エンドングのパスを受けたオヴィエドのクロスにヤヌザイが頭で合わせると、ポストの右にアウト。彼らのチャンスは、これが最後でした。ペップが75分にデブライネを入れたのは、予定行動でしょう。諦めたサポーターが自宅やパブに居場所を変えようと席を立ち、スタンドが寂しくなっていくなか、マンチェスター・シティは悠々とクルージングを続けます。84分に速攻から放ったアグエロのシュートはピックフォードがキャッチ。右にまわったサネのグラウンダーを左足で狙ったデブライネのシュートは左に切れていきます。

ノリートとデルフにプレイするチャンスを創ったペップは、プレミアリーグ4連勝を決めた選手たちを次々にハグしてねぎらっています。0-2、マン・シティにとっては収穫も課題も特段ない計算通りの勝ち点3。裏返せば、サンダーランドは打つ手なき敗戦です。レスター、スウォンジー、クリスタル・パレスが次々と立ち直るなか、このチームが今から覚醒しても、残留ラインには届かないでしょう。ライバルのニューカッスルは2位ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンと3位ハダースフィールドを連破し、チャンピオンシップ首位の座を盤石にしました。プレミアリーグファンには残念なことですが、サンダーランドとニューカッスルが入れ替わるのは確定的で、2年連続でタインウェアダービーはお預けとなりそうです。

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“【Sunderland×MAN.CITY】やっぱりサネ、スターリング、アグエロ!マン・シティは余裕の勝ち点3” への2件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    前半はかなり押し込まれましたね
    デフォーのポストに当たったプレーには肝を冷やしました
    前半1-0で終えた事と追加点が大きかったです
    モイーズは解任されないのでしょうか?

  2. makoto より:

    シティふぁんさん>
    デフォーは、あのチームでよくあれだけやってますね。モイーズ監督は、解任の可能性はなきにしもあらずですが、何しろカタモールとワトモアの離脱に加えてハズリの不振が激痛で、今のメンバーで監督を代えても結果は出ないのではないかと思います。長期離脱組の代役を補強せず、ファン・アーンホルトという得がたい選手が移籍した後釜をオヴィエドで済ませたところを見ると、クラブも腹をくくって降格覚悟でまかせるつもりなのかもしれません。

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