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【Saints×Arsenal】お見事、アレクシス&ジルー!負けられないアーセナルが敵地でセインツを撃破

プレミアリーグ26節の延期試合、サウサンプトンの本拠地セント・メアリーズに乗り込んだのはアーセナル。リヴァプールやマンチェスター・シティの上を狙うには、残り3試合をすべて勝たなければなりません。ヴェンゲル監督は、今日も3バックをチョイスしています。チェフの前にムスタフィ、ホールディング、モンレアル。ジャカとラムジーが中央に入り、チェンバレンとギブスがワイド。エジルとアレクシス・サンチェスの前には、今日もウェルベックです。プレミアリーグ10位のセインツにとっては目標なき一戦ではありますが、クリーンシートで終えたレッズ戦を見る限りは、アーセナルといえども簡単に勝てる相手ではなさそうです。

開始2分、バートランドのクロスに合わせたスティーブン・デイヴィスのボレーは左にアウト。セインツの攻撃は、右のセドリク・ソアレス、左からはレドモンドとバートランドが縦に突破を図り、シンプルにクロスを放り込んできます。短いパスを重ねて攻めるアーセナルは中盤でのミスが多く、チェンバレンのグラウンダーをラムジーがニアポストすれすれに打ったのは、15分になってからでした。18分の速攻は、エジルのラストパスを吉田麻也がカット。チェンバレンの強烈なシュートも吉田が足でクリアします。25分にエジルからチェンバレンにつながったカウンターは、柔らかく浮かしたクロスが味方に届かず。29分にガッビアディーニの前に落ちたきわどいクロスはムスタフィがクリア。その1分後、縦パスが上がった瞬間にガナーズの3バックとセインツのアタッカーが入れ替わってしまい、タディッチとガッビアディーニの前にはチェフひとりです。タディッチのシュートは戻ったムスタフィがカットし、こぼれ球に反応したガッビアディーニのシュートはチェフが体を張ってストップしました。

36分、ガナーズに痛いアクシデント。WBでしっかり機能していたチェンバレンが足を痛め、ベジェリンに後を託します。40分、ムスタフィのファールでセインツがFK。中央から左足で巻いたガッビアディーニのシュートは、カーブがかかり過ぎて右に外れます。42分のレドモンドの強烈なミドルはチェフがセーブ。アーセナルは、決定的なチャンスを創れないまま最初の45分を終えました。クロスが上がった際に中が薄く、シュートレンジに入ってくる動きが少ないのが気になります。ハーフタイムに、ヴェンゲル監督がどんな修正を施してくるのかに注目です。

46分、左に流れたガッビアディーニが入れたグラウンダーをスティーブン・デイヴィスがボレー。うまくミートできず、ボールは右に浮いてしまいます。ガナーズは50分、ようやく厚みのある形が創れました。ベジェリンが右サイドを突破すると、中に4枚。ニアのラムジーがボレーを外してしまいましたが、このアタックを続けていけば先にゴールを奪えるでしょう。55分にも同じ形を創ったアーセナルは、ベジェリンのクロスが高く、アレクシス・サンチェスに合いませんでした。

しかし60分、先制ゴールはアウェイチームの中央突破。ジャカのパスを受けたエジルが、ダイレクトでアレクシス・サンチェスに通したボールが見事。切り返し一発で吉田麻也とスティーブンスを振り切った7番は、冷静にフォースターの足元を抜きました。67分、ショートコーナーから中に回り込んだジャカの渾身のミドルは、コースが甘くフォースターが落ち着いてセーブします。69分、セインツの攻撃のキーマンとなっているバートランドがハイクロスを上げると、ウォード=プラウズのヘッドはクロスバー越え。ピュエル監督は、70分にレドモンドとウォード=プラウズを下げてシェーン・ロングとブファルを投入。74分にセドリクのクロスを叩いた吉田麻也のヘッドはチェフの正面です。

80分、タディッチがジェイ・ロドリゲスに代わり、ウェルベックはジルー。ガナーズのストライカーが今季プレミアリーグ10ゴールめを決めたのは、83分でした。波状攻撃からエジルが左サイドでキープし、アレクシス・サンチェスに戻すと、ファーサイドに出た絶妙なクロスをラムジーがヘッドで折り返します。ゴール前でノーマークだったジルーは、フォースターの足元に叩きつける教科書通りのヘディングシュート。吉田麻也はボールにつられてマーカーを見失いました。反撃に出たセインツは、いくつかきわどいシーンを創ったものの、フィニッシュが決まりません。エジルを下げてコクランを入れたアーゼナルが0-2で完勝し、プレミアリーグ4位争いに望みをつなぎました。

コシールニーがいない最終ラインが抜け目ないガッビアディーニを抑えられるか、ハラハラしながら観ておりましたが、危険なシーンはあったものの集中力を切らさず守り切りました。イージーなパスミスが目立ったのは反省点ですが、2つのゴールシーンはいずれも完璧な崩しで、さすがはアレクシスとジルー。ここぞというシーンで、最高のフィニッシュを見せてくれました。平常心で戦えれば、不振のストークと最下位サンダーランドには勝てるでしょう。週末のプレミアリーグ37節は、マンチェスター・シティがレスター、レッズは敵地でハマーズ。上位が足をすくわれるようなことがあれば、アーセナルのチャンピオンスリーグ出場権獲得は俄然現実味を帯びてきます。

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“【Saints×Arsenal】お見事、アレクシス&ジルー!負けられないアーセナルが敵地でセインツを撃破” への3件のフィードバック

  1. ヤンガナ大好き! より:

    苦手セインツに前半は苦しい展開でしたが、後半の攻撃はおっしゃるように見応えがありました。チェンバレンの怪我は本当に痛いですが、それによってエジルの動きやパスが冴え始めました。特に今シーズン20得点目を決めたサンチェスへのラストパスは久々に鳥肌ものでした。

    短い時間でしたが、ジルーのポジショニングとヘッドは、残りゲームに期待を持たせてくれました。ガナーズ、このメンバーで戦うのは今シーズン限りかも知れませんので、最後まで闘って欲しいです。

  2. おはむ より:

    ウェストハムがリバプールの足元をすくう可能性かなり高いと思っています。いうて40%ぐらいでしょうか

  3. makoto より:

    ヤンガナ大好き! さん>
    エジルがいいと、このチームは強いなとあらためて思いました。右サイドはベジェリンに走り切ってもらうしかないですね。

    おはむさん>
    ハマーズ、よくなってますからね。ヘンダーソンとマネなしでは厳しいかもしれません。

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