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【MAN.UTD×Crystal Palace】ラシュフォード自由自在!マンチェスター・ユナイテッドが最下位に4発圧勝!

プレミアリーグで5勝1分、公式戦で9戦連続負けなしと素晴らしいスタートを切ったマンチェスター・ユナイテッドに対して、プレミアリーグ6戦連続ノーゴールで全敗とイングランドサッカー史上ワーストの記録を作ってしまったクリスタル・パレス。ブックメーカー「ウィリアム・ヒル」は、本拠地オールド・トラフォードで戦うクラブを1.2倍、最下位の勝利に15倍というオッズをつけていますが、モウリーニョ監督のチームが順当勝ちとなるのでしょうか。さっそくマンチェスター・ユナイテッドのスタメンを見てみましょう。GKデ・ヘア、最終ラインはバレンシア、スモーリング、フィル・ジョーンズ、アシュリー・ヤング。マティッチとフェライニがセントラルに入り、ラシュフォード、マタ、ムヒタリアンが2列め。6戦6発のルカクが今日も最前線です。

3分、さっそくマンチェスター・ユナイテッドが先制しました。ラシュフォードが切り返しでウォードを抜き去りゴールライン際までえぐると、ニアをおとりに使って後ろにいたマタへ。フリーで放ったボレーにGKヘネシーは触れず、マタは今季プレミアリーグ初ゴールです。ベンテケがいないアウェイチームがゴールを決められなければ、開幕からの連敗は7に伸びます。8分、右サイドからのFKを叩いたサコのヘッドは左に大きくアウト。11分のホームチームの速攻は、マタが左のラシュフォードに預けると、落としに走り込んだのはマティッチでした。左足のボレーはコントロールできずに上に外れたものの、形は悪くありません。

圧倒的に押しているマンチェスター・ユナイテッド。マティッチとバレンシアから縦パスを前線に当て、ムヒタリアンやラシュフォードが仕掛けますが、中央を厚くしたクリスタル・パレスの最終ラインを崩せません。19分、マタの縦へのボールで右からルカクが飛び出すも、ヘネシーが読んで懐に収めます。20分を過ぎると、ホームチームの左サイドがタウンゼントのドリブルに手を焼くシーンが目立ってきました。32分、キャバイェのスルーパスが左に流れていたサコに通り、左足で強烈なシュートを放つとデ・ヘアがセーブ。引かされていたマンチェスター・ユナイテッドは35分にワンチャンスを活かします。

マティッチが左のアシュリー・ヤングに展開すると、フェイントをかけて蹴りやすい位置にボールを動かしたSBは、得意のカーブをかけたボールをファーポスト際に落とします。飛び込んでボレーを突き刺したのは、マルアン・フェライニ。プレミアリーグ最下位チームに2点は、セーフティリードでしょう。41分、CKに競り勝ったスモーリングのヘディングはわずかに右。43分、クリアを奪い返した後、ムヒタリアンが右のマタにサイドチェンジすると、ルカクがヘッドで逸らしたボールでラシュフォードがフリーになりますが、ニアへのシュートはヘネシーが足でセーブします。

ポゼッション率68%のマンチェスター・ユナイテッドは、後半開始早々にもラシュフォードが左サイドを突破し、ニアでルカクがボレー。これはデラニーが足に当ててCKに逃れますが、48分に決定的な3点めが入ります。左からのラシュフォードの速いFKは、中央で駆け引きしていたフェライニの頭にぴったりでした。53分、ラインの裏を狙ったマティッチの素晴らしいパスは、ルカクがボールをうまく収められずにチャンスは潰えます。58分、ムヒタリアンがクイックに始めたCKは、ボックスの角で受けたアシュリー・ヤングのシュートがヘネシーの正面です。

バカリ・サコが前線で孤軍奮闘するもラストパスが合わず、デ・ヘアが飛ぶシーンは見られません。65分、ムヒアリアンが下がってリンガード。3分後にホジソン監督は、シュラップとパンシュンに代えてマッカーサーとリーデヴァルドです。71分、マティッチのパスを前線で受けたリンガードはデラニーにつぶされますが、ルーズボールを拾ったルカクが3人に囲まれながら左足でシュート。決まったかに思われた一撃は、わずかにタッチが狂ったのかポストの左に抜けてしまいます。72分にマルシアルに後を譲ったラシュフォードに、オールド・トラフォードのサポーターは盛大な拍手を送っています。モウリーニョ監督の最後のカードは、マタをエレーラ。78分に右から蹴ったタウンゼントのFKは、ファーポストの外に消えていきます。

81分、右からまわってきたボールをエレーラが受け、すかさずマルシアルにスルーパス。ゴールやや左の1対1は、ヘネシーが体を貼ってストップしました。86分、フェライニのロングフィードをルカクが落とすと、エレーラがボックス左にマルシアルを走らせ、11番からきれいなグラウンダー。ゴール前でフリーだったのは、最も厳しくチェックしなければならないプレミアリーグ得点王でした。左足のイージーなボレーが決まり、ロメウ・ルカク、7戦7発!マンチェスター・ユナイテッドが、今季4回めの4ゴールで圧勝。この後行われるチェルシーVSマンチェスター・シティ戦の結果次第で、首位に返り咲くことになります。

4ゴールは、すべて左サイドからのチャンスメイク。ラシュフォード、アシュリー・ヤング、マルシアルがタウンゼントとウォードのサイドを崩し、中央のDFが脇に引っ張られた裏からフィニッシュを決める形が機能しました。MVPは素晴らしいアシストを2つ決めたラシュフォード、あるいは中盤を締めつつ2ゴールを叩き込んだフェライニというのがマジョリティと思われますが、私はマティッチに一票です。CBの前のスペースを消すポジショニング、ビルドアップ時のもらえる位置への動き直し、前線を優位にさせる縦パスと、彼の献身的なプレイが攻撃を活性化しているのだと思います。そして、ルカク!プレミアリーグとチャンピオンズリーグを合わせて9試合10ゴールのエースは、ワンタッチゴールもカウンターもOK。上位対決で拮抗した展開になれば、個人力で勝利を手繰り寄せてくれるのではないかと期待しています。

クリスタル・パレスは7戦全敗、依然としてノーゴール。ホジソン監督の采配に戦術的な工夫は感じられず、苦しい時間が続くのではないかと思われます。次戦はチェルシー、その次は調子を上げてきたニューカッスル。惨敗が続けば、冬になる前に3人めの監督が発表されてしまうかもしれません。

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“【MAN.UTD×Crystal Palace】ラシュフォード自由自在!マンチェスター・ユナイテッドが最下位に4発圧勝!” への3件のフィードバック

  1. yuto より:

    正直なところ、序盤から全く負ける気のしない試合でした。
    いい締めくくり方で代表ウィークに突入できるという観点では満点をあげられるでしょう。
    しかし、パレスは本当に散々でしたね。試合中にプラスだと感じることがほとんどなく、自分の予想をはるかに上回る悲惨さだったかなと思います。

  2. どーん より:

    正直ユナイテッドが相手も中堅と下位ばかりとはいえ、大量得点、無失点の試合を連発できるようになるとは思っていませんでした。
    今年はシティが強すぎるので去年の取りこぼしを無くすだけではシティを上回れないので、上位対決もしっかり勝っていって欲しいです。

  3. makoto より:

    yutoさん>
    そうでしたね。安心して観ていられました。

    どーんさん>
    直接対決で勝てるかどうかは重要ですね。おっしゃるとおりだと思います。

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