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【Tottenham×Fulham】トリッピアーの美しいFKで勝ち越したスパーズが開幕2連勝!

プレミアリーグ2節、トッテナムVSフラム。ウェンブリーで開催されるロンドンダービーは、マウリシオ・ポチェッティーノ監督のチームがどう戦うかが最初の興味ですが、フラムの右ウイングに入っている18歳の怪物ライアン・セセニョンも楽しみです。スパーズの指揮官が選んだフォーメーションは、3-1-4-2でしょうか。ロリスの前にアルデルヴァイレルト、ダヴィンソン・サンチェス、フェルトンゲンの3枚。トリッピアーとベン・デイヴィスがWBに入り、中央にエリック・ダイアー、エリクセン、デル・アリ。最前線にはプレミアリーグ4季連続20発超えのハリー・ケインと、2年めのルーカス・モウラです。
最初のシュートは1分、敵陣でインターセプトに成功したベン・デイヴィス。6分にトリッピアーのクロスが逆サイドに出ると、デル・アリの落としを縦に持ち込んだベン・デイヴィスが速いボールを中央に送ります。ノーマークだったルーカス・モウラのヘディングシュートは、頭を振りすぎて右にアウト。決定機を逃したブラジルのFWは、直後に最終ラインの横パスをさらってGKファブリと1対1になりますが、2つめのタッチが大きすぎてシュートの手前でブロックされてしまいます。

ハーフライン付近にいたエリクセンが右サイドを抜け出した14分のカウンターは、ラストパスをもらったハリー・ケインが打ち切れずに転倒。プレミアリーグ昇格クラブは一方的に押されており、15分を過ぎてもシュートがありません。20分、初めてセセニョンが見せ場を作りました。ボックス右でベン・デイヴィスをかわすと、倒れ込みながら左足でシュート。ゴール前でブロックされた瞬間、ウェンブリーにどよめきが広がります。23分、前線に上がったデル・アリが右からのクロスをキープし、エリクセンに落とすと、力んだボレーは右にアウト。27分に左からのグラウンダーがボックスの外にいたケアニーに通るも、左隅を狙ったきれいなボレーはロリスのビッグセーブに阻まれます。

33分、エリクセンが右からニアに蹴ったFKは、ファブリがセーブ。38分にフラムが決定機を迎えます。ジャン・ミシェル・セリが右に浮かしたパスでセセニョンがラインの裏に抜け出し、GKと1対1。浮かして決めようとした18歳の足元に、ロリスが素早く飛び込み、手に当てて難を逃れました。41分の波状攻撃は、ベン・デイヴィスとトリッピアーのシュ―トがブロックされ、エリクセンが打ち上げて先制ならず。このままハーフタイムかと思われた43分、エリクセンのグラウンダーのクリアが小さくなり、ボックス右に転がります。走り込んで左足を振り抜いたのは、再三チャンスを逃して勝負をおもしろくしたルーカス・モウラ!ファーポストを叩く素晴らしい一撃は、ここまで健闘していたファブリも見送るしかありませんでした。

後半開始直後の47分、ボックス手前から放ったミトロヴィッチのシュートが左のポストにヒット。2分後、右からのクロスのこぼれ球を叩いたデル・アリの強烈なボレーは、ファブリがパンチングで大きく弾き出します。53分、フラムの同点ゴールは、左から蹴り込んだジョー・ブライアンのアーリークロスが見事でした。ミトロヴィッチが触れず、ファーから走り込んだセセニョンが折り返すと、倒れていたミトロヴィッチが頭を突き出してプッシュ。昨季プレミアリーグ3位チームは、前半のように中盤を支配することができません。

フラムペースとなった63分、ポチェッティーノ監督はダヴィンソン・サンチェスを下げてデンベレを投入します。65分にCKの流れでフェルトンゲンが放ったシュ―トはDFに当たって枠に届かず。トリッピアーのクロスをファブリがクリアしきれず、デル・アリに渡ると、右隅を狙ったシュートはプレミアリーグ2試合めの新戦力ル・マルシャンが足を伸ばして外に出します。左サイドでデル・アリが空くシーンが目立ちますが、ラストパスが通りません。72分にエリック・ダイアーが最前線に放り込むと、ハリー・ケインの決定的なボレーはクロスバーを叩いてしまいました。

エリック・ダイアーがラメラ、ケアニーがヨハンセンに代わった直後の74分、スパーズがついに勝ち越しゴールをゲットしました。トリッピアーの美しいFKが壁を越えて左のサイドネットに向かうと、ファブリは触れず、ウェンブリーに大歓声がこだまします。78分、ダメ押しはエースの今季初ゴール。ラメラがドリブルで中央を切り裂いて3人を翻弄すると、ボックス左でラストパスをもらったハリー・ケインがチャンバースをかわし、右隅にインサイドで流し込みました。フラムはこれで戦意喪失。スパーズの攻撃陣が連発するシュートをさばくのが精一杯で、88分にカマラに代わったシュールレは、プレミアリーグ復帰戦で爪痕を残すことができませんでした。

終わってみればスパーズの快勝でしたが、残り20分まではどちらが勝つかわからないスリリングな展開。イングランド代表SBのFKという飛び道具で、世界は一変しました。ルーカス・モウラが2つのチャンスを逃した後、ロリスが素晴らしいセービングで失点を回避。相手にペースを握られた時間帯にクロスに冷静に対処し、シュートを打たせなかったのも、勝利につながる重要なポイントでした。連勝スタートとなったトッテナムは、次節はオールド・トラフォードに乗り込みます。補強がうまくいかなかったチームの対決は、どちらに軍配が上がるでしょうか。攻撃力、守備力ともいい勝負で、最後まで勝負を争う好ゲームになるのではないかと期待しています。

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“【Tottenham×Fulham】トリッピアーの美しいFKで勝ち越したスパーズが開幕2連勝!” への2件のフィードバック

  1. スパーズ推し より:

    危ないシーンもありましたが、収穫がとても多い1勝でした。
    ウィンクスの復帰、ケインの初ゴール、トリッピアという飛び道具、ルーカスは調子が良さそうですし、ラメラも動きが良かったです。

    ルーカス、ラメラ、ウィンクスの3名は昨シーズン、シーズン通しての戦力としてはカウント出来ていなかったので、彼らの計算が立つなら補強に等しいくらいの価値がありそうです。

    次節のオールドトラフォードではお手柔らかにお願い申し上げます^^;

  2. Mr.ペーターソン より:

    フラムは頑張ってたけど、トリッピアのFKは凄かった、ルーカスモウラのゴールも綺麗だった、何度かあったチャンスを決めきれず、ビッグセーブもされて厳しかったけど、いいサッカーをしてたと思う。

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