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【Leicester×Liverpool】やめてくれアリソン…最終ラインが奮闘したリヴァプールが冷や汗の開幕4連勝!

ジェームズ・マディソン、デマライ・グレイ、ベン・チルウェルといった若手が元気なレスター。2勝1敗でプレミアリーグ7位につけているピュエル監督のチームは、エースのジェイミー・ヴァーディーが不在ではあるものの、シュマイケル、マグワイア、エンディディら中央で軸となる選手は健在。無失点でプレミアリーグの頂点に立つリヴァプールが、これまで当たってきたチーム以上に警戒が必要です。クロップ監督は、ナビ・ケイタをヘンダーソンに代えただけで、この試合に臨んでいます。GKアリソン、DFアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。ヘンダーソン、ミルナー、ワイナルドゥムの3センターに、サラー、マネ、フィルミーノの3トップです。

4分、ヘンダーソンからサラー、ダイレクトパスがフィルミーノとつながったビッグチャンスは、コースが空いたフィルミーノのシュートをシュマイケルが足でブロックした後、フォローしたサラーがどフリーのフィニッシュを右に外してしまいます。昨季プレミアリーグ最多となる23回の決定機逃しを記録したエースは、自らの足で取り返すことができるでしょうか。しかし10分、レッズがあっさり先制。左から上がったロバートソンが2人をかわして中央に折り返すと、マグワイアのクリアを足に当てたマネが、素晴らしいダッシュでチルウェルより先に触ってシュマイケルの脇を抜きました。新しい10番は、早くも今季プレミアリーグ4ゴール。追いつきたいレスターは、カウンターに気をつけなければなりません。

18分、ジョー・ゴメス、ミルナーとつながったボールがボックス右に出たフィルミーノに渡るも、角度を失った9番は打てず、マイナスのグラウンダーも味方につながらず。マネのセンスあふれるスルーパスが、前線に飛び出したワイナルドゥムに通ったのは20分。左からフォローしたロバートソンのクロスは、惜しくもアタッカーたちに届きません。23分、レスターに初めてのチャンス。初先発のゲザルが右に流れてきたデマライ・グレイに縦パスを入れると、DFの股間を狙った右足の一撃はアリソンがビッグセーブ!デマライ・グレイとオルブライトンのミドルは枠を外れますが、残り10分からはレスターのハーフコートマッチです。

サラーやフィルミーノがカウンターの起点として機能せず、苦しんでいたレッズは、前半終了間際に貴重な追加点をゲットします。44分に縦パスを受けたサラーが、鋭いターンから放ったミドルはシュマイケルがセーブ。左からのCKがクリアされると、右からのCKをフィルミーノがヘッドで叩き込みました。最初の3試合は沈黙した9番の今季プレミアリーグ初ゴール。今のレッズなら、0-2はセーフティリードでしょう。

後半は、開始からレスターの攻勢が続きます。49分のマディソンのミドルは、コースを読んでいたアリソンが正面で懐に収めます。52分、左からのクロスでファン・ダイクと入れ替わったマディソンは、決定的なシュートを放つもジョー・ゴメスの渾身のブロックに弾かれます。二次攻撃から左足で打ったエンディディのミドルは、アリソンがキャッチ。57分のショートコーナーからのきわどいクロスは、オルブライトンもウェズ・モーガンも打ち切れません。61分、ピュエル監督はオルブライトンをイヘアナチョ。その2分後、完璧だったアリソンがついにやらかしてしまいました。大きく蹴り出せばよかったシーンで、フェイントをかけてイヘアナチョに奪われると、中央に出たボールをゲザルが無人のゴールにプッシュ。差は1点となり、キングパワーのボルテージが上がります。

70分、クロップ監督は大胆な2枚代えを敢行。サラーとヘンダーソンをシャキリとナビ・ケイタです。75分、デマライ・グレイに代わって岡崎慎司が登場。ナビ・ケイタのキープ力で、レッズの攻撃陣に余裕が感じられるようになりました。82分にシャキリが右サイドから蹴ったFKは、マネのヘッドが右にアウト。83分にマディソンが下がり、アマ―ティが中盤に入ります。88分、クロップ監督はアーノルドをマティプにチェンジ。マグワイアが上がってくるパワープレー対策ということでしょうか。シュマイケルまでボックスに入ったセットピースをしのいだレッズが、プレミアリーグ創設以来初の開幕4連勝を決めました。

アリソンのエラーを、ファン・ダイクやジョー・ゴメスら最終ラインが笑い話にしてくれた…そんな終わり方で得た勝ち点3。クロップ監督の的確な采配も、勝因のひとつだと思います。シャキリとナビ・ケイタが入った右サイドでボールが収まるようになり、レスターの勢いは止まりました。中盤はナビ・ケイタ、ワイナルドゥム、ミルナーが現在のベストチョイスで、ファビーニョがフィットすればアンカーをまかされることになるかもしれません。攻撃陣にいいときの速いパスワークが見られず、今までで最も危ない試合でしたが、ファン・ダイクを中心とした4バックは決定的なシュートをほとんど打たせませんでした。後方の主力にケガさえなければ、2017-18シーズンに9試合あった取りこぼしは激減するでしょう。次のトッテナム戦までに、カウンターと中盤のパスワークをチューニングし、プレミアリーグ5連勝を狙っていただければと思います。

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“【Leicester×Liverpool】やめてくれアリソン…最終ラインが奮闘したリヴァプールが冷や汗の開幕4連勝!” への5件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    足元に自信あるみたいで多々不要なフェイントかますことがローマの時からあるから、そのうちやらかすだろうとは思ってた
    ハイボール処理も悪くないし良いキーパーだとは思うけどね

  2. そば より:

    なんとか勝ち点3という感じでした。
    ジョーゴメスがファンダイクに勝るとも劣らずのプレイをみせてくれてのはポジティブポイント。アリソンはやりすぎましたね…笑
    勝ち続けてはいますが、ブライトン戦も含め特に後半はディフェンスにまわり続けているのが不安ではあります…。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    開幕戦では攻撃陣爆発でしたがそれ以降は何かいまいちなんですよね。点は入ってるんですけど。
    どちらかというと守備陣の奮闘に助けられてます。
    前半もボール支配されましたがボックス内への侵入は殆ど許さなかったと思いますし。
    アリソンは足元にかなりの自信がある様でいつかやるだろうなとは覚悟してました(笑)
    反省はしてほしいですが足元の上手さは本人の長所の一つですし変に自信を失わないで欲しいですね。

  4. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    アリソンは前半のセーブは流石なところを魅せて、後半のプレーはいい薬になったと思います。攻撃陣がハマーズ戦以降やや大人しい感じがしますが、これから始まる連戦でギアをあげてくれればと思います。

  5. マンユナイテッド より:

    リバプールの試合内容はあまり良いとは言えませんでしたが、それでも勝てるようになってしまったのがリバプールが優勝を争える力がついた証だと思います。
    やはり一流のCBが一人入るとその選手のコーチングやプレーで周りの選手のプレーも上がって行きますね。ジョーゴメスが本当に良かった。
    クロップもリードしている時の交代策が上手くなってる気がします。
    アリソンについてはビッグセーブかますけどミスをするミニョレにならないよう気をつけないといけませんね…

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