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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【West Ham×Chelsea】素晴らしきハマーズ守備陣!首位チェルシーと互角のスコアレスドロー!

プレミアリーグ開幕節のリヴァプール戦で、4-0で惨敗したのはやむなしとしても、ボーンマスとウルヴスとのホームゲームで敗れたのは誤算でした。いきなり4連敗スタートとなったウェストハムは、ペジェグリーニ監督の解任ゴシップが出るところまで追い詰められましたが、エヴァートンとのアウェイ戦で1-3快勝。プレミアリーグ首位のチェルシーを迎えるロンドンダービーで勝ち点をゲットできれば、巻き返しモードに入れるのではないでしょうか。公式戦6連勝のサッリ監督は、ギリシャ遠征でベンチからも外したダヴィド・ルイスとアザールをスタメンに戻しています。ケパ、アスピリクエタ、リュディガー、ダヴィド・ルイス、マルコス・アロンソ、ジョルジーニョ、カンテ、コヴァチッチ、アザール、ジルー、ウィリアン。ポゼッション率の高さを誇るチームは、早い時間にゴールを決めて、ハマーズ守備陣を前に釣り出したいところです。

2分を過ぎると、チェルシーペース。中盤を支配されているホームチームは、クロスには先着して耐えています。9分、ウィリアンのCKをニアのジルーが右足で合わせますが、ファビアンスキの正面。コヴァチッチが横に流したパスから打ったリュディガーのロングシュートも、スウォンジーから来た守護神が冷静にキャッチします。ウィリアンのヒールパスで、アザールがボックス左から抜け出しかけると、バルブエナがコースを切ってGKの守備範囲に打たせました。ハマーズの反撃は、20分。フェリペ・アンデルソンが左から持ち込み、速いグラウンダーを入れると、ダヴィド・ルイスがゴール前でカットします。23分にジョルジーニョがラインの裏に浮かしたボールは、ジルーのボレーがミートしませんでした。

29分、ハマーズに決定機が到来。フェリペ・アンデルソンがジョルジーニョをかわして縦にパスを送ると、フリーになったマイケル・アントニオがニアを狙った左足シュートは、クロスバーの上。直後、カウンターからヤルモレンコが2対2に持ち込むと、ゴール右でこぼれたボールをマイケル・アントニオが右足で狙います。強烈なシュートでしたが、慌てて動かなかったケパが膝に当てるビッグセーブ。45分、コヴァチッチのサイドチェンジをウィリアンがダイレクトで折り返すと、カンテのヘッドは左にアウト。善戦ハマーズは、前半を0-0で折り返しました。

後半開始からしばらくは、フェリペ・アンデルソンやヤルモレンコが仕掛ける速攻が目立つ展開。カンテはたまらず後ろからチェックし、イエローカードをもらっています。50分、右から上がったヤルモレンコが、切り返しから放った左足ミドルは、バーすれすれを抜けていきます。ノーブルが右足アウトでマスアクを走らせた、54分のダイレクトパスは秀逸。フリーのSBが速いグラウンダーをヤルモレンコに合わせるも、厳しいチェックでシュートを打てません。64分、ジルーに代わってモラタが登場。ペジェグリーニ監督は、マイケル・アントニオをルーカス・ぺレスです。

65分、ウィリアンのスルーパスでアザールがGKと1対1になり、ヒールで落としたボールはディオプがモラタに先着。CKのこぼれ球をカンテが逆サイドに浮かすと、ダヴィド・ルイスがタッチしたボールにモラタが反応しますが、右足のシュートをファビアンスキの顔面にぶつけてしまいます。68分、リュディガーが負傷でリタイア。代役は、今季プレミアリーグ初出場のケーヒルです。疲労の色が濃かったフェリペ・アンデルソンは、73分にスノドグラスにチェンジ。76分のダヴィド・ルイスのFKは、ファビアンスキが余裕をもってキャッチ。2分後、スノドグラスのクロスにフリーのヤルモレンコが突っ込んだシ―ンは、誰もが決まったと身を乗り出す絶好機でしたが、焦った20番が頭を振りすぎて右に外してしまいました。

81分、サバレタを振り切ったウィリアンがニアに入れたクロスは、カンテのボレーが枠の上にアウト。カルロス・サンチェスに後を譲ったノーブルに、ロンドンスタジアムはスタンディングオベーションです。90分、ロス・バークリーが放った素晴らしいミドルは、左に飛んだファビアンスキがビッグセーブ!チェルシーはついぞゴールを決められず、プレミアリーグの連勝は5でストップしました。

ファビアンスキ、バルブエナ、ディオプ、デクラン・ライス、ノーブル…ハマーズの中央の守備に拍手を送りたいナイスゲーム。決定機の数では、ペジェグリーニ監督のチームが上回っていました。アザールやウィリアンのチャンスメイクは悪くなかったのですが、ここぞというラストパスをすべてハマーズの守備陣に止められてしまいました。1週で首位の座を明け渡したチェルシーは、気持ちを切り替えてリヴァプールとの連戦に集中するのみ。ハマーズの次のプレミアリーグは…おお、マンチェスター・ユナイテッドですか。これは、やばい。やばいです。(ルカシュ・ファビアンスキ 写真著作者/Светлана Бекетова)

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“【West Ham×Chelsea】素晴らしきハマーズ守備陣!首位チェルシーと互角のスコアレスドロー!” への4件のフィードバック

  1. C より:

    リュディガー負傷で交代枠を1つ使ってしまったのが最後まで響きましたね。今季のチェルシーはウィリアン↔ペドロやコバチッチ↔バークリーと、スタメンとほぼ変わらない高いクオリティの選手が途中出場出来る強みがあるので。お疲れ気味だったウィリアンをフレッシュなペドロに変えられなかっただけあって、90分間ひたすら同じパターンでボール取られるシーンが多かった気がします。ジルーと交代したモラタも流れを変えられず、決定力の低さが見えただけでした。
    プレスをかけるラインを設定し徹底的にボールを刈ったウェストハムディフェンス陣も素晴らしかったですが、そのプレスを交わされた後の1vs1を全部止めたファビアンスキが個人的にはMOMです。

  2. Mr.ペーターソン より:

    ヤルモレンコの決定機2逸が悪い
    決めろよ

  3. nor より:

    ハマーズのソリッドな守り、ほとんど崩せなかったですね。少ないチャンス、モラタがあのタイミングで決めてくれると期待が持てるのですが。

  4. パチ より:

    サッリが試合後に「もっと速くボールを動かしたい。ボールのないところでの動きが必要だ。」と語ってましたが、そういった動きが格別なペドロの不在が大分こたえたなーって感じですね。
    なにげにルイスも試合後、ボールを持ってない選手の連動が遅すぎたって語ってるのが面白かった・・・。

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