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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Fulham×Arsenal】スーパーショット連発!アーセナルが5発ゲットでプレミアリーグ6連勝!

プレミアリーグ開幕から2連敗の後、5連勝。カラバオカップとヨーロッパリーグを含む直近4試合で1失点という数字は、GKの活躍あってこそではありますが、アーセナルの選手たちが気分よく戦えているのは間違いないでしょう。好調ラカゼットは2ゴール2アシスト、エジルも調子を上げてきており、積極的にサイドから仕掛けるイオビはブレイクの予感。パパスタソプーロスとルーカス・トレイラは、試合を重ねるごとにプレミアリーグになじんできています。彼らに加えて、出遅れ気味のオーバメヤン、ムヒタリアン、ラムジーが本来のプレイを見せてくれるようになれば、破壊力は倍増するはず。17位のフラムとのロンドンダービーは、アウェイといえども勝ち点3で終わりたい一戦です。

GKレノ、DFベジェリン、ムフタフィ、ホールディング、モンレアル。中盤にはルーカス・トレイラ、ジャカ、イオビが並び、前線にはウェルベック、ラカゼット、ムヒタリアン。エメリ監督は、ELから6人を入れ替えてきました。ガナーズの最初のシュートは、5分に放ったミキのミドル。いつも通り後方からつなごうとするアウェイチームは、ウェルベックを走らせるロングボールが目立っています。左サイドから積極的に仕掛けるイオビ。その裏からチャンスを創ろうとするクリスティのクロスは、ことごとくガナーズのCBに跳ね返されます。

18分、セリのFKのクリアを叩いたミトロヴィッチのボレーは、大きく上にアウト。23分、イオビの縦パスを受けたウェルベックがゴールラインから折り返すと、ニアで切られてラカゼットに通らず。左のセセニョンが仕掛けたカウンターは、クリアを拾ったセリのシュートがミトロヴィッチに当たり、ヴィエットのミドルはコースがありませんでした。

29分、先制はガナーズ。ミキ、ラカゼットとつながったボールが左のイオビに渡り、縦に持ち込んだ17番のグラウンダーはニアにいたストライカーに届きました。ワントラップで左隅に蹴ったラカゼットの一撃は、GKベッティネリの逆を突いてゴールイン。今季プレミアリーグ3ゴールめを決めた9番は、いかにも調子がよさそうです。32分の速攻は、イオビがウェルベックを走らせ、左からのグラウンダーに走り込んだミキがル・マルシャンにブロックされます。2分後、中央から上がったミキのミドルは、惜しくもクロスバー越え。42分、ホールディングがベジェリンに出したパスをセセニョンがさらい、ニアのシュールレに流すと、左足のボレーはアウトにかかってしまいました。

0-1でハーフタイムかと思われた44分、モンレアルがミスパスをカットされ、ヴィエットが右に流れてきたシュールレに絶妙なスルーパスを通すと、レノと向き合ったドイツ代表FWは巧みなループシュートでネットを揺らしました。プレミアリーグに復帰したばかりのシュールレは、早くも3ゴール。前半をイーブンで終えたガナーズは、わずか3分で勝ち越しに成功しました。

イオビが再三、積極的に仕掛け、ベジェリンの強烈なミドルをベッティネリが右手で弾いた直後。48分に競り合いで高く浮いたボールをウェルベックがヘッドで中に送った瞬間は、何でもない状況でした。これを追ったラカゼットがダイレクトで放ったスーパーショットは、ニアを読んでいなかったベッティネリが弾けない凄まじい一撃。虚を突かれたGKは、肩を落として悔やんでいます。反撃に出たフラムは、クロスが味方に合いません。ヨカノヴィッチ監督は、61分にアンギッサをマクドナルド。エメリ監督はウェルベックを下げ、風邪で休んでいたオーバメヤンです。

67分、イオビに代わってラムジー。直後に右サイドからラムジー、ラカゼット、ベジェリンのおしゃれヒール、ラムジーとつないだカウンターは、中央でもらったミキが左のオーバメヤンを走らせたパスが秀逸でした。グラウンダーが中に入ると、ラムジーのフィニッシュもおしゃれヒール!出てきたばかりのMFが、決定的な3点めをゲットしました。69分、今度はスルーパスでミキが裏に抜け出し、早いタイミングでラストパスをフィードするも、オーバメヤンの前でル・マルシャンがクリア。79分、ベジェリンがニアにクロスを入れると、ル・マルシャンを背負ったオーバメヤンがあっさり反転して左足ボレーを叩き込みました。

80分にラカゼットがお役御免で、グエンドゥジが登場。82分のチャンスは、ボックス右に走ったオーバメヤンのパスを受けたのがルーカス・トレイラです。守備に長けたMFがゴールライン際まで上がれるチームは、90分に5発めを決めました。ラムジーのスルーパスで右に抜け出したオーバメヤンが、左隅に完璧なシュート。冒頭に「出遅れ気味」と書いた3人のアタッカーが素晴らしいプレイを見せ、ガナーズが1-5で圧勝しました。ラカゼットの決勝ボレー、ダイレクトパスがおもしろいように決まったラムジーの華麗なフィニッシュなど、5つのゴールはグーナーのテンションが上がるスーパーショットばかり。守備は発展途上ながら、速攻の破壊力はプレミアリーグ屈指です。シュート9本、枠内7本で5発とは…エクセレント!

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“【Fulham×Arsenal】スーパーショット連発!アーセナルが5発ゲットでプレミアリーグ6連勝!” への7件のフィードバック

  1. まけれれ より:

    更新お疲れ様です。
    やはり、ラカゼットとオーバメヤンの2トップはテンション上がります。
    対戦相手からしたらタチの悪い2トップではないでしょうか…
    また見たい形です。

  2. エミリー より:

    いやー、なんだか黄金期のアーセナルを思い出してしまう試合でした。
    見ていて、胸がいっぱいになってしまった。

    イウォビのポケモンばりのメガ進化は、イマイチだった攻め上がりにとてつもない幅をもたらしていて、感動的です!!
    躍動感が生まれ、攻める為の走りが戻ってきた。
    昨季、シーズン通してイマイチだったベジェリンまで甦らせてしまった!
    トレイラ、ムヒタリアンもいい仕事してました。
    そして、ホールディングの進化も、もはや疑いようがないですね。
    まさか、なんとなく見限りモードだったイウォビとホールディングが、ここへ来て仕上がるとは!!
    エメリマジック炸裂し始めてます。
    選手達が楽しくプレーしてるのが見て取れるのも嬉しい。
    ラカゼットとオーバメヤンも、アンリを思い出してしまうような、ゴールを背にした状態でも簡単に決めてしまう鮮烈シュートや、ゴール隅に突き刺さるミドル気味のショットなど、たまらない内容でした。
    新たな黄金期目指して、勝ち進め!エメリアーセナル!!

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    本当になんでヴェンゲルをあんな高給でいつまでも雇っていたんだろうね…。
    大した費用もないなか、この短時間でエメリがこれだけの結果出せるんだから、無駄金払ってないでもっと早くやめてもらっとけばよかったのに。

  4. ぐん より:

    マルコム、パボン、ゴシップとはいえレンタルでデンベレと
    サイドで質的優位を取れる選手を狙いつつも金銭的理由でできなかった状況で
    イウォビが左で質的優位を取れるのはかなり大きな覚醒ですね。
    彼はドリブルで抜けるようになっただけではなく
    ウィンガーに留まらない生粋のMFの性質も持ってるので
    エメリさんのフットボールにフィットして当然なのではないでしょうか。

  5. トマシュ より:

    そろそろ負けるかと思いきや、この6試合の中で初めて勝ち試合だと感じることができました。

    ムヒタリアンをリーグで見ることができたことと、ムスタフィがそれなりの仕事をしてくれたことがポジティブでした。ムスタフィは相変わらずぼろくそ言われてますけど、レノになってキーパーの足元の不安がなくなり、トレイラがひとつ前で守備のタスクを担ってくれるので安定してくると思ってます。

    ジェナスがMOTDで、エメリになってフィットネスが向上してると言っていた。確かにそうかもしれない。怪我人があまり出ていないのもフィジオが変わったことが当然関係してるんだろう。

    そろそろ負けると思うけど。
    がんばれガナーズ!がんばれエメリ!

  6. 4 より:

    グナ以外からは、「シティとチェルシーに負けた以降は雑魚に勝っただけだろ?」と嫌味を言われていますが、今は言わせておきましょう。
    リバプールやスパーズにどれだけ対抗出来るかは、直接やってみないことには分かりませんから。
    もちろん守備面の解決は早期にどうにかしなくてはなりませんが、嫌味をそのまま受け取るなら「雑魚相手にしっかり実験とトレーニングが出来て良かった」というところでしょうか。
    ボールを支配してくるであろう上位陣に対し対抗策を用意できるか。リバプール戦までに、答えが見つかると良いのですが

    —–
    トレイラ凄い。もう大好きです。トレイラが1年間ケガなければまたCL行けそう。イオビの覚醒。ジルー抜けて寂しかったけど、ラカzのキャラがチームに楽しい雰囲気を作り出してくれてるのか。レノとトレイラの間でプレイするキャプテンコッシーが観たい!!エメリさんの選手がミスしても切り替えて行こうってやる姿勢好きです。こんなに早く観ていて楽しいアーセナルが戻ってくるなんて。

  7. 新参 より:

    なんとなく似た雰囲気のチームが前にあったことを思い出しました。ユルゲン・クロップが来たばかりの時のリバプール。監督交代前後で失点が変わらないものの、撃ち合い上等の戦いで勝ち、雰囲気のいいチーム。リバプール同様に、CLに返り咲くことを願っています。

    Top6以外の対戦が続いていたとはいえ、ラカゼットとオーバメヤンが当たりだし、燻りかけていた若手が躍動し、真価を問われていた主力が結果を出し始めたのは好印象ですね。ここに、エジルの完全復活が加われば、CL権を争い続けることができるのではないでしょうか。

    ラカゼットとオーバメヤンの2トップも面白かったですが、ジャカ・ゲンドージ・トレイラの3センターも面白かったです。機動力にかけ、狙われることが多かったジャカ・ゲンドージも、トレイラのような機動力があるタイプと組むと機能しますね。トレイラをエルネニーに変えても機能するのであれば、オプションになり得ますね。ベンゲルさんのように良いチームは変えないべきという考え方もありますが、エメリ監督のように実験をして複数のプランを獲得することは、絶対的なクオリティが劣るチームでは重要になってくると思います。

    代表ウィーク明け、どのような変化を施してくるのか。次のTop6戦、前撃ち合い上等・リバプールとの対戦は楽しみです。

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