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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Burnley×Chelsea】ジョルジーニョ、カンテ、ロス・バークリー…チェルシーの中盤に脱帽!

エデン・アザールの不在は懸念ではなく、持てる力をアピールしたい選手のチャンスの場でした。プレミアリーグ10節、バーンリーVSチェルシー。マンチェスター・シティに5-0で敗れたばかりだった13位のクラブは、サッリ監督のチームにとっても草刈り場でした。キックオフからしばらくは、ターフ・ムーアのサポーターに支えられたホームチームが攻勢。右サイドのロートンが何度もクロスを入れ、チェルシー守備陣はボックスにこもって対応させられます。6分にはブレディが左から高く上げたFKに、ケパがかぶりかけるシーンがありましたが、マルコス・アロンソが背後をフォロー。リュディガー、ダヴィド・ルイス、アスピリクエタといった老獪なDFたちを慌てさせるには、バーンリーのサイド攻撃はあまりにも単調でした。

ロス・バークリー、ジョルジーニョ、カンテ、ペドロ、モラタ、ウィリアンと、10番以外の主力が揃っていたチェルシーは、10分までは眠っていました。最初のチャンスは12分。カンテが上げた右からのクロスを、ファーのウィリアンがロス・バークリーに落とすと、左足で叩きつけたボレーに反応したモラタがヘッドでコースを変えますが、ジョー・ハートが素晴らしい反応でポストの左上に弾き出しました。

これをきっかけに、ジョルジーニョやカンテがつなぎとして入ることで味方を有利にする理詰めのポゼッションが始まりますが、バーンリーは速攻で対抗。16分、ロートンのハイクロスにケパがかぶり、こぼれ球を叩いたブレディのボレーはポストぎりぎりでアウト。20分に右サイドを突破したグズムンドソンがニアにグラウンダーを入れると、ダヴィド・ルイスはクリアしきれず、ケパの前に飛び出したサム・ヴィークスがボレーを放つも枠にいきません。ピンチを切り抜けたチェルシーは、21分に左からゴールに向かったウィリアンがシュートをポストに当ると、1分後に先制点をゲットしました。カンテのパスで中央に入ったロス・バークリーが、縦に通したスルーパスは完璧。フリーのモラタが、ジョー・ハートの動きを見切ってゴール右に転がしました。

24分、CKを叩いたタルコフスキのヘッドは枠の上。1点めの起点となるインターセプトを決めたジョルジーニョは、相変わらず中盤を自在に仕切っています。30分にペドロが負傷し、呼ばれたのはロフタス=チーク。38分、マルコス・アロンソが左からドリブルで攻め上がると、スルーパスで抜け出したモラタが切り返しでベン・ミーをかわして一瞬フリーになるも、ジョー・ハートを気にして左に外してしまいます。41分、ジョルジーニョの見事な浮き球でラインの裏に出たモラタは、フィニッシュをGKにぶつけてしまいました。前半は0-1ながら、圧倒的優位を築いていたチェルシーが追加点を奪ったのは、57分になってからでした。

速攻の始まりは、またもジョルジーニョからカンテという流れ。7番と並走していたロス・バークリーが、パスをもらうと左足一閃!クロスに放った一撃は右のサイドネットに突き刺さり、前半にアシストを受けたモラタがいち早く駆け寄ります。5分後、左サイドから中に持ち込んだウィリアンがシュートを打った位置は、ロス・バークリーとほとんど同じ。右のサイドネットに一直線と、コースもそっくりでしたが、振り抜いたのは右足でした。0-3、勝負あり。モラタがジルーに代わった後、78分にジョルジーニョのポジションに入ったセスクは、今季プレミアリーグ初登場です。

86分、ジルーのポストプレーからカンテが右のロフタス=チークを使うと、ニアに放った強烈なシュートはわずかにポストの右。今季プレミアリーグでノーゴールのジルーは、左足で巻いた美しいボレーが外に逃げ、92分の強烈なヘッドもジョー・ハートが触ってクロスバー直撃と、枠に嫌われ続けています。9試合不発のストライカーを尻目に、3試合めの若いMFが先に初ゴールをゲットしました。93分にCKから混戦となり、マルコス・アロンソがヒールで蹴ったボールがクリス・ウッズに当たると、ロフタス・チークは極上のプレゼントを左足で押し込むだけ。0-4で圧勝したチェルシーが、公式戦無敗記録を14に伸ばしました。

リヴァプールがカウンター気味のストレート、マンチェスター・シティはガードの隙を突くフックが持ち味だとすると、チェルシーはジャブの連打で相手をダウンに追い込んでしまう嫌らしさがあります。パス本数7138は、2位のマン・シティを820本も引き離すぶっちぎりのプレミアリーグNo.1。ジョルジーニョが1030本で1位、リュディガーが3位、ダヴィド・ルイスが4位、7位にアスピリクエタ、9位マルコス・アロンソと、最終ラインとアンカーでTOP10の半数を占めています。サッリ監督のチームを止めるのは、11月末に当たるトッテナムか、12月8日のマン・シティか。これだけのチームが3位に留まっているのが、今季のプレミアリーグなのであります。いやー、もったいない…。

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“【Burnley×Chelsea】ジョルジーニョ、カンテ、ロス・バークリー…チェルシーの中盤に脱帽!” への5件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    バーンリーの荒さとハートのスーパーセーブが目立ちましたね…
    チェルシーはとにかく凄かった
    守備も攻撃もレベルが違いすぎてバーンリーは本当にノーチャンスでしたね

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    贅沢ですよね

  3. nor より:

    1点目のアシスト、ゴールと、バークリーにランパードが重なりました。

  4. ゆう より:

    バーンリーのDF陣はウォッチャーになりがちなので裏抜けに長けたモラタは相性が良かったですね。もっと決めれるはずなのでこれからドンドン調子を上げて欲しいです。
    そしてジョルジーニョは本当素晴らしい。長い距離を走るイメージはないですが、気の利いたランニングが本当に素晴らしい。必ずコースに顔をだしてパス回しを潤滑させてくれます。
    バークリー、モラタ、ロフタスチークが調子を上げてくれれば恐ろしいチームになります、頑張って欲しいですね〜

  5. パチ より:

    バークリーは得点やアシストも良かったですが、後半のボランチの位置におりてのパス回しもよかったですね。

    よく首も振ってましたし、ボールに触った後必ず数歩でもポジション修正するようにしていましたし、コバチッチがやってるプレーをこなしていたなという印象。正直この位置でのプレーはコバチッチの方が上手いって感じでしたが、ここからの展開力とかバークリーが身につけてくればかなり面白くなりそうです。

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