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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Tottenham×MAN.CITY】シュートを打てなかったスパーズが、昨季プレミアリーグ王者に完敗!

ホームのスパーズが勝てば、マンチェスター・シティは首位から4位に転落。ペップ・グアルディオラ監督と選手たちは、アウェイといえども負けるわけにはいきません。プレミアリーグ10節のシックスポインターは、両者ともに主軸がベンチスタートとなっています。ポチェッティーノ監督は、エリクセン、デル・アリ、ソン・フンミンを控えに置き、ハリー・ケイン、ラメラ、ルーカス・モウラ、シソコで勝負。セントラルにはエリック・ダイアーとデンベレが入り、ロリスの前には、トリッピアー、アルデルヴァイレルト、ダヴィンソン・サンチェス、ベン・デイヴィスの4枚です。

一方のペップは、デブライネとオタメンディの先発を見合わせました。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、ラポルテ、バンジャマン・メンディ、MFダヴィド・シルヴァ、ベルナルド・シウヴァ、フェルナンジーニョ、FWアグエロ、スターリング、マフレズの4-3-3。互いに戦い方を確かめたばかりの6分、いきなりマンチェスター・シティが先制しました。エデルソンのロングキックをトリッピアーが後ろに逸らし、ボックスに流れたボールをスターリングがキープ。SBを抜き去ったアタッカーがゴールラインまで抉り、ニアにラストパスを入れると、逆サイドから走り込んだマフレズが左足で合わせてネットを揺らしました。直後に再度突破を図ったスターリングが、DFの股間を通してアグエロに打たせると、左足のシュートはニアポストの外。スパーズが反撃したのは9分、ハリー・ケインのミドルシュートは、惜しくもクロスバーを越えていきます。

10分のCKは、アルデルヴァイレルトのヘッドをエデルソンがキャッチ。16分、アグエロをポストに使ったマフレズが中に斬り込み、左のスターリングに送ると、7番が右に浮かしたボールを叩いたベルナルド・シウヴァのボレーはDFに当たってCKです。サイドでのマッチアップはマン・シティが優勢。ハリー・ケインとルーカス・モウラが勝負できるボールが出ず、23分に右サイドを突破したシソコは、パスではなく打ったほうがよかったでしょう。28分、右サイドでスターリング、ダヴィド・シルヴァ、ベルナルド・シウヴァが絡んだ仕掛けは、ダヴィド・シルヴァが右にまわしたパスを受けたマフレズが右足を振り抜きますが、ロリスが左手に当ててCKに逃れました。

34分、ラポルテがヘッドを後ろに逸らし、ルーカス・モウラがハリー・ケインをフリーにするラストパス。昨季プレミアリーグで30発のストライカーは、長いトラップをエデルソンにカットされ、絶好機を活かせませんでした。37分、左から打ったダヴィド・シルヴァのミドルはロリスの正面。ラメラは持ちすぎでチャンスをつぶすシーンが目立ちます。バンジャマン・メンディから奪ったトリッピアーのクロスは味方に届かず、41分に左から蹴ったトリッピアーのFKもラポルテがクリア。攻めあぐんだプレミアリーグ5位は、後半の早い時間にテコ入れを図ったほうがよさそうです。

50分、ロリスがミスキックをアグエロに拾われ、エリック・ダイアーが10番を倒してFK。ダヴィド・シルヴァのキックは壁に当たり、スパーズは自滅を回避しました。55分、カイル・ウォーカーからパスをもらったマフレズが、ベルナルド・シウヴァをボックスでフリーにする斜めのスルーパス。グラウンダーが中に入ると、トラップが流れたダヴィド・シルヴァは打ち切れず、落としをもらってマークを外したスターリングのシュートはトリッピアーがブロックします。60分前後から、中盤での競り合いが激しくなってきました。ピッチの脇では、デル・アリがアップを始めています。

64分、右のベルナルド・シウヴァからダヴィド・シルヴァ、アグエロとつながったアタックは、プレミアリーグ6ゴールのエースが左足シュートをロリスの正面に打ってしまいました。67分、エリック・ダイアーに代わってハリー・ウィンクス。69分のスパーズの波状攻撃は、クロスをことごとく跳ね返されます。ペップは71分にアグエロをデブライネ。ポチェッティーノ監督は75分にデンベレを下げ、4試合ぶりのプレミアリーグとなるデル・アリで勝負です。79分、ルーカス・モウラとデル・アリでマフレズをつぶした決定機。左から上がったデル・アリのラストパスで、ラメラがゴール前でフリー。枠に入れられれば同点でしたが、ボレーは浮いてしまい、ウェンブリーはため息に包まれました。

81分、ルーカス・モウラに代わってエリクセンが登場。87分にデル・アリの浮き球で左から上がったエリクセンは、ボレーを強く打つことができず、エデルソンが落ち着いてキャッチ。ペップは89分にダヴィド・シルヴァをコンパニに代え、逃げ切りを図ります。91分、マフレズがアウトでガブリエウ・ジェズス。スパーズは攻めながらもシュートを打てず、最後のCKもあっさりクリアされました。0-1のまま、タイムアップの笛。マンチェスター・シティがリードを守り切り、プレミアリーグの無敗記録を16に伸ばしました

ゴールに迫るプロセスが明確だったチームと、急造攻撃陣で単発のアタックを繰り返していたチームの差だったと思います。飛車角落ちだったポチェッティーノ監督は、「デル・アリとエリクセンが出せる終盤まで、いかに0-0で耐えるか」というせつないテーマを抱いて戦っていたのかもしれません。狙いなきドリブルが多く、攻撃のリズムを止めていたラメラは、千載一遇のチャンスを活かさなければなりませんでした。アルデルヴァイレルトのヘッドの後、85分間をオンターゲットゼロで終えたチームの敗戦は必然でした。

上位から1歩後退したとはいえ、主力が復帰したのは明るい材料です。11月末からチェルシー、インテル、アーセナルと難敵との対戦が続くスパーズは、ほぼベストメンバーといっていい布陣で臨めます。今日のゲームを王者を苦しめた善戦と捉え、気持ちを切り替えてアグレッシブな戦いを見せていただければと思います。そして最後に。スパーズ戦の後、必ず誹謗中傷するコメントを書かれる方がいらっしゃいますが、そちらはそういう物言いが許容される別な掲示板でやっていただければと思います。プレミアリーグを楽しみたい方々が、安心して意見をいえる場にしていきたいと考えております。ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

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“【Tottenham×MAN.CITY】シュートを打てなかったスパーズが、昨季プレミアリーグ王者に完敗!” への4件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    スパーズチャンスは少ないながらあったんですけどね、、、ラメラの決定機が最大のチャンスでしたね。DF陣は奮闘していたと思いますが、中盤より前が今日はあそこまでが精一杯だったのかもしれませんね。逆にシティが0-1の僅差でもしっかりまとめる所が王者の風格ですね。

  2. ペップの街 より:

    最後まで気が抜けないゲームでした。
    スパーズはセカンドボールを果敢に狙って奪うなど荒々しく。シ戦いました。シソッコはメンディに勝ってたし。
    スパーズはエリクセンとデリ・アリがいないと攻めの多様性が減少してたような気がします。
    デ・ブライネがやや精彩を欠いてたのが気になりますが、決定機の数ではシティが圧倒してたし、納得の勝利です。

  3. スパーズ推し より:

    まず第一にあの荒れ果てたピッチで両チームから怪我人が出なくて安心しました。
    肝心の試合内容ですがウォーカーとメンディの精彩が欠き、いつ失点してもおかしくなかったのですがエデルソンにストーンズとラポルトの若手コンビ、そしてフェルナンジーニョの頑張りによって見事クリーンシートを達成してくれました。本当に今季のストーンズとラポルトは頼りになります。
    また、マフレズのレスター会長に捧げるセレブレーションは心に来るものがありました。

    —–
    シティがお付き合いしてくれたおかげで1点で済みました、大敗してもおかしくない試合でした

    そろそろ、ダイアーの序列をスタメン確定のランクからレギュラー争いのランクに落としてほしいです
    ビルドアップは元から期待してませんが、最近は不用意に前に出て行って軽く外され、スペースをぽっかり空けるプレーが目立ち過ぎます、その上ダッシュで戻って来ることもない
    ボール狩りでも要らないファールが散見され、
    守備でも計算出来ないなら起用している意味がありません

    何より、今日も途中から出てきて輝きを見せたウィンクスが控えています
    もうそろそろ、彼にこそスターターのチャンスを与えるべき、そう感じます
    スペース管理で多少リスクを抱えることになっても、ビルドアップでも雑なパスで被決定機を作り出すダイアーを起用するよりかはピンチは減る、そう思います

  4. DonnaWallace より:

    競争の激しい業界で全ての企業が同じような手法を適用する場合でも、最良のデータを持つ企業こそが高い確率で勝者となるでしょう。 AIは “機械に更なるスマート性を” 組み込むために役立っていますが、世界を征服しつつあるわけではありません。 <a href=https://jamedbook.com/13569-2/>https://jamedbook.com/13569-2/</a&gt; また、直接的にではなくても間接的に消化性潰瘍の誘因となるものには、喫煙、飲酒、ストレス、過労などが考えられており、これらは潰瘍をわるくする方向にはたらきますので注意しなければなりません。

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