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【Bournemouth×Arsenal】イオビ、完璧なスルーパス!エースの1発でガナーズが貴重な勝ち点3!

プレミアリーグ6位のボーンマスと、5位アーセナルの「直接対決」。ラカゼットが使えないエメリ監督は、3バックをチョイスしたようです。レノの前にムフタフィ、パパスタソプーロス、ホールディング。WBにベジェリンとコラシナツが入り、ルーカス・トレイラとジャカが中盤センター。前線はイオビ、オーバメヤン、ムヒタリアンで、エジルはベンチスタートです。両者とも、攻める意志を明確にした立ち上がり。2分にルーカス・トレイラのインターセプトからミキが単独で持ち込み、ボックス手前で右足を振り抜くと、戻ったボーンマス守備陣にブロックされます。デヴィッド・ブルックスとジョシュア・キングが中央から仕掛けた8分のチャンスは、ジョシュア・キングがジャカと競ったこぼれ球をブルックスが押し込みますが、ラインズマンの旗が上がっています。

アーセナルの最初の決定機は9分でした。サイモン・フランシスが自陣で出したパスをルーカス・トレイラがインターセプトし、中央から打ったミドルシュートは左のポストを直撃。フォローしたイオビは打ち上げてしまい、セントラルMFは頭を抱えています。16分、レルマとのワンツーでダニエルズが左サイドを突破するも、速いクロスは中に合いません。カラム・ウィルソンとジョシュア・キングの2トップに早めに当てていたボーンマスは、ライアン・フレイザーの積極的な仕掛けが増えてきました。コラシナツがゲットした23分のCKは、ファーで待っていたオーバメヤンがボレーを打ち上げてしまいます。26分にライアン・フレイザーが左から蹴ったFKは、レノが左に飛んで外に送り出しました。

30分、先制はアーセナル。敵陣でパスカットしたルーカス・トレイラが左のイオビにつなぐと、外のコラシナツの折り返しをクリアしようとしたレルマが、強烈なボレーをベゴヴィッチのゴールに突き刺してしまいました。34分、ジャカのパスで前を向いたイオビのコントロールショットは、ベゴヴィッチがセーブ。39分にスルーパスで抜け出したベジェリンがゴールライン際から折り返し、ニアで受けたオーバメヤンが右に流れてファーに浮かすと、クリアを叩いたミキのハーフボレーはバーの上に消えていきます。

アーセナルが今季プレミアリーグで初の前半リードかと思われた46分、カラム・ウィルソンが左からカウンターを仕掛け、完璧なタイミングで中央のブルックスにパス。21歳のアタッカーが右に流したボールに走り込んだジョシュア・キングは、左足のインサイドで完璧なシュートを叩き込みました。1-1で折り返した後半は、ライナン・フレイザーが右にまわり、イオビ、コラシナツ、サイモン・フランシスらがサイドで激しく競り合っています。54分にライアン・フレイザーがフリーで上がりますが、中のブルックスに打たせるクロスは高さが合いません。57分、インターセプトに成功したルーカス・トレイラが右から狙ったミドルは、ナタン・アケが体に当ててCKに逃れました。

64分、レルマから奪ったミキがすかさずオーバメヤンにラストパスを通すも、ダイレクトショットは枠の上。直後のブルックスの左足シュートは、レノの正面です。67分、ミキ、ジャカとつながったボールが左のイオビに届き、見事なスルーパスがボーンマスの最終ラインを切り裂きます。コラシナツがフリーでグラウンダーを入れると、中央に逃げるようにしてマークを外したオーバメヤンが美しいスライディングボレー!アグエロと並ぶ今季プレミアリーグ8ゴールめを決めたストライカーは、直後にカウンターを仕掛けて左のミキにスルーパスを通しますが、ファーストタッチを外に出してしまった7番がシュートを左に外してしまいました。

73分にブルックスとゴズリングが下がり、スタニスラスとルイス・クック。攻勢のボーンマスは、サイドを突破するところまではいけるものの、クロスが味方に届きません。馬車馬のようなドリブルで左から上がったコラシナツは、左足のシュートがニアポストの外。エメリ監督は、79分にルーカス・トレイラをグエンドゥジにスイッチしました。80分、左からのグラウンダーをトラップしたスタニスラスは、ホールディングのプレッシャーに負けて弱いシュートをレノにさばかれます。82分、イオビが下がってラムジー登場。85分にレルマが放ったロングシュートは、左のポストに阻まれました。

エメリ監督は、92分にオーバメヤンをエンケティアに代えてスコアをキープしようとしますが、95分にムスタフィがボックス手前でファール。ホームチームにとっては願ってもないチャンスでしたが、スタニスラスのFKはクロスバーを越え、試合終了を告げるホイッスルが鳴り響きました。危なかったアーセナル、難敵相手にアウェイで貴重な勝ち点3。左サイドのイオビとコラシナツが、幾度となくサイドを攻略し、オーバメヤンの決勝ゴールを生み出しました。コラシナツの裏のスペースをライアン・フレイザーやスタニスラスに使われ、危ないシーンはあったものの、冷静だったレノを中心に最終ラインがことごとくブロック。カラム・ウィルソンに仕事をさせなかった3バックは、正解だったのではないかと思います。

次節はいよいよノースロンドンダービー、その翌週はオールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッドとのシックスポインター。エメリ監督の3バックは、ビッグ6との連戦を見越した選択だったのでしょうか。ラカゼット、オーバメヤン、エジル、ミキを前線に揃えて攻め勝つか、ルーカス・トレイラ、ジャカ、グエンドゥジを中盤に並べて迎え撃つのか。前線の4人が好調のスパーズをエミレーツに迎える一戦は、スペイン人の策士が選ぶ11人に注目です。

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“【Bournemouth×Arsenal】イオビ、完璧なスルーパス!エースの1発でガナーズが貴重な勝ち点3!” への4件のフィードバック

  1. エミリー より:

    勝つには勝ったけど、なーんか危ういクオリティの上に乗っかってる勝ちなんだよなぁ。
    アーセナルのパスの精度は相変わらずで、敵へパスしたん?みたいに酷いのがけっこうありました。
    パスも、ポジショニングも悪いんだろうな(泣)
    リバプール戦までは良くなってきてたのに、どうしちゃったんだろう?
    それにくらべて、ボーンマスのカウンターの組み立ては鋭く雑味がないので、こういうのをやってくれよ!って思うシーンもしばしば。
    ボーンマスのストライカーがオーバメヤンだったら、3点くらい取られてるんじゃないか?と思ったりしました、
    昨日のスパーズとのクオリティの違いに焦ってしまいますが、引き分け続きだったチームに久々の勝利なので、前向いて頑張ってほしいです。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    改めてボーンマスは「強くて魅力的」という素晴らしいサッカーをしていると素直に思います。
    アーセナルよりも上の順位でのフィニッシュは困りますが、今季も順位表を引っかき回してもらいたいです。

    ここからの連戦はどう考えても厳しそうだなと思わされる昨日の試合でしたが、押し込まれても下がりすぎて自滅しなかった点は良かったのではないかと思います。

    コラシナツ、ミキあたりのパッションを強く感じました。
    控えにまわることが多い今シーズンですが、出番を貰った際に闘志を見せてくれるプレーヤーが多くいることはチームにとっていいことだと思います。

    ラカゼットがダービーに間に合うのか分かりませんが、ウェルベックも含め前線が足りなくなってきた今こそオーバメヤンやイヲビが結果を出したのはいいことだと思います。

    さてさて、ここから本格的な生き残りが始まりそうでテンションがあがります。

  3. りっきー より:

    自分はボーンマス相手にアウェイということを考えれば試合内容はそこまで悪くなかったと思ってます。
    チャンスは作れていましたし、前半で2,3点入っててもおかしくはなかったかと。
    ただゲームを終わらせるための意思統一が欠けているとは思いました。
    前半最後の失点もあそこまで人数かけて攻める必要があったのか?シュートで終わらせる意識は?後半も時間稼ぎはしていたものの最後ゴール前でフリーキックなど。安心して見ていられる試合が今季はほとんどない気がします。

  4. グナ より:

    更新ありがとうございます。
    トレイラのインタセプトが3回も!
    momだったそうですね、納得。

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