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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Cardiff×MAN.UTD】まるで別のチーム…新生マンチェスター・ユナイテッドは5発圧勝!

「ベイビー・フェイスの暗殺者」…レッド・デヴィルズで11シーズンの長きに渡って活躍したオーレ・グンナー・スールシャール暫定監督は、いきなり古巣対決となりました。プレミアリーグ18節、カーディフVSマンチェスター・ユナイテッド。新指揮官はポグバを中盤に復帰させ、身内の不幸で欠場となったルカクの代役にラシュフォードを指名しています。GKデ・ヘア、DFアシュリー・ヤング、フィル・ジョーンズ、リンデロフ、ルーク・ショー。MFエレーラ、マティッチ、ポグバ。前線はリンガード、ラシュフォード、マルシアルです。キックオフから3分、ラシュフォードの鋭いFKがゴール右隅に突き刺さりました。10番は今季プレミアリーグで4ゴールめ。ジョゼ・モウリーニョの後を継いだノルウェー人監督は、前途洋々の船出です。

ホームのカーディフも8分にFKを獲得しますが、マーフィーのキックはクロスバーの上にアウト。マンチェスター・ユナイテッドはワンタッチプレーが多く、先週までのチームよりもテンポがアップしています。カーディフのカウンターを止めたアウェイチームの逆襲。ドリブルで上がったラシュフォードがボックスに入って左に流すと、マルシアルのリターンをもらった10番のシュートはDFにブロックされます。29分、2点めはエレーラ。ポグバのサイドチェンジを受けたセントラルMFのミドルは、カニンガムに当たってゴール右隅に吸い込まれました。カーディフが1点返したのは37分。自陣でクリアボールをトラップしたラシュフォードがハンドを取られ、PKキッカーのカマラサが落ち着いて左に決めました。

試合がおもしろくなった直後の40分、レッド・デヴィルズは今までになかった形で3点めを決めました。マルシアルがポグバに預けて突進すると、6番が右のリンガードを使い、軽く落としたボールをさらったマルシアルがGKと1対1。冷静に左隅に流したシュートは、今季プレミアリーグ8発めです。前半は1-3、スールシャール監督にとって納得の45分だったのではないでしょうか。後半もマン・ユナイテッドペース。50分の左からのアタックは、マルシアルとのコンビネーションでボックス左を攻略したラシュフォードの左足シュートが、GKエザリッジにセーブされます。圧倒的なポゼッションと速いパスワーク。55分にはドリブルでバンバを抜き去ったリンガードが背後から倒され、自らPKを右隅に沈めて4点めをゲットしました。

エレーラ、ポグバ、マルシアルと右から左にボールが流れた60分の仕掛けは、11番のシュートのリバウンドをルーク・ショーが左足で叩くもDFにヒット。直後にラシュフォードがエザリッジとの1対1を左に外すと、スルーパスを通したリンデロフがリターンをよこせと怒っています。65分のマーフィーの強烈なシュートは、デ・ヘアがビッグセーブ。70分のポグバの美しいミドルは、エザリッジが指先で上に弾き出しました。直後のCKは、フィル・ジョーンズのボレーをGKがキャッチ。スールシャール監督の初勝利は間違いないでしょう。

77分に縦1本でゾホレが飛び出したシーンは、ロリスならボックスの外でクリアしたかもしれませんが、デ・ヘアはゴールマウスに残ってニアを締めてセーブ。79分、スールシャール監督の初めてのカードは、ラシュフォードをフレッジです。87分、マルシアルとマティッチが下がってフェライニとアンドレアス・ペレイラ。90分のショートカウンターは、ポグバの見事なスルーパスがリンガードに通り、エザリッジをかわした14番がこの日2ゴールめを無人のゴールに流し込みました。1-5、マンチェスター・ユナイテッド圧勝!ポゼッション75%は、今までとは別なチームです。

相手がプレミアリーグ16位だったとはいえ、最近6試合で最下位にしか勝っていなかったチームがここまでのアタックを見せてくれたのは大きな喜びです。ダイレクトパスを多用したリズミカルな崩しで3トップが全員決め、ポグバは復帰初戦で2アシスト。前線の選手は、必ずボールが出てくると自信を持ってラインの裏に走っていました。セーフティなパスが多かったマティッチの配球が多彩になったのも、明確な変化。スールシャール監督、最高の勝利をありがとうございます。新生マンチェスター・ユナイテッドはどんな進化を遂げるのか…一気にテンションが上がりました。ハダースフィールド、ボーンマスと続くオールド・トラフォードの連戦でも胸のすくような勝利を期待しています。プレミアリーグもさることながら、CLでこのフットボールが観たい!

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“【Cardiff×MAN.UTD】まるで別のチーム…新生マンチェスター・ユナイテッドは5発圧勝!” への8件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    解任ブーストなんですかね

  2. yuto より:

    特に前半の3ゴールがいずれもスペシャルなものなのは勢いがある証拠でしょうかね。
    相手がカーディフとはいえ、ここまで試合内容が変わると今までは何だったのかと疑問もありますが快勝に大満足です。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    守れない守備的チーム→攻めのチーム。
    選手の特性、サポーターの気持ち、かなりの部分が解消されたように見えます。

    —–
    やはりmakotoさんおっしゃる通り癌はモウリーニョでしたね
    ここから連勝街道まっしぐらでしょう!

  4. エミリー より:

    嘘みたいにイキイキとしていたなあ(笑)
    ピッチで戦うのは選手達なのに、煩いこと言い過ぎてたんじゃないのかなぁ、モウリーニョ。
    あいつの為に勝ち点取るなんて願い下げだ!って所まで嫌われてたのかな。
    戦え!点をとれ!って言うだけで、それなりにやれちゃう選手達だもんな。
    ソルスキヤなんて言ってた時代もあったスールシャール、銀髪のオジサンになってて笑えました。
    でも、こういう選手の気持ちを知る男が監督になるのが今のユナイテッドには最適でしょうね。

  5. かーど より:

    この試合に関してはお見事です
    ただ相手が相手だしポグバとかの守備も緩いまま、そもそもこの面子で解任ブーストが発動しなかったらそれこそ終わってますが…
    レアルだって不調だったロペテギを解任してのソラーリが2部や3部相手も含めて4連勝して癌はロペデギと思ったら次の試合でズタズタにされて根本的な問題は解決してなかったり
    今後どのような方向に転ぶか注目度してます

  6. プレミアリーグ大好き! より:

    この先どっかでスランプ入ろうが、この攻め気があればずっと応援したくなります。

    —–
    水を差すようで悪いですが低迷してた中で監督が辞めて初の試合、
    内容が悪ければ結局自分達が悪かったと言われるんだからここから数試合はモチベーションは高いでしょうね。
    カンフル剤としては効果アリでしょうが、
    それが長くとは思えないしそれだけでシーズン勝ち抜けるほどプレミアは甘くないかと思います。

  7. あああ より:

    試合内容からして、解任ブーストによるモチベ上昇というより新しい監督による影響の方が大きく見えたことが何より嬉しいです
    早く次の試合が見たい!
    本当に面白かった!

  8. プレミアリーグ大好き! より:

    まあどこまで もつかって感じですが 見届けましょう

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