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【Leicester×MAN.CITY】攻撃が空回りしたマン・シティは、まさかの連敗で3位転落!

 チェルシーを倒して意気上がるレスターと、クリスタル・パレスにホームで敗れたマンチェスター・シティ。プレミアリーグ2位と10位の対戦は、事件が起こるかどうかを早く見届けたい一戦でした。ペップがカイル・ウォーカーを外したのは、前節のプレイに不満ありということでしょうか。エデルソンの前にはダニーロ、ジョン・ストーンズ、ラポルテ、デルフ。中盤はギュンドアン、デブライネ、ベルナルド・シウヴァ、3トップにスターリング、アグエロ、サネという布陣です。

レスターのアグレッシブな攻撃が目立つ立ち上がり。5分の波状攻撃は、珍しくマン・シティ守備陣がなかなか奪えませんでした。しかし14分、先制はアウェイチーム。するすると上がったラポルテが前線のアグエロに当てると、ウェズ・モーガンとリカルド・ペレイラの裏に入ったベルナルド・シウヴァにラストパスが通り、あっという間にシュマイケルと1対1。冷静に右隅に流し込んだ20番は、今季プレミアリーグ5ゴールめです。これで波に乗るかと思われたマン・シティは、19分にレスターらしい速攻を喰らってしまいます。ジェームズ・マディソンが左のヴァーディーに展開すると、ゴール前に浮かしたボールはオルブライトンにぴったりでした。デルフのマークを外したMFが頭で左隅に落として1-1。昨季プレミアリーグ王者の順当勝ちかと思われたゲームは、これでわからなくなりました。

23分、デブライネの強烈なミドルはシュマイケルがキャッチ。デルフが中央に絞って左右に散らす役割を担っていますが、両ウイングを有利にするパスは出ず、ペップのチームらしいサイドアタックは見られません。昨季プレミアリーグアシスト王がしきりに速いボールを中に入れますが、明らかに頭数が足りておらず、レスター守備陣は冷静に対応しています。36分、デブライネがボックス左に飛び出したサネにスルーパスを通すと、折り返しがニアのアグエロに届きますが、後ろにずれたボールを叩いたボレーはクロスバーの上。39分、バックパスをインターセプトしたヴァーディーがエデルソンと1対1となり、シュートを阻まれると、フォローしたマディソンの左足シュートもGKがセーブ。直後のオルブライトンのクロスは、1点めと同様にデルフがファーに流れる選手を見切れず、チョードゥリーがフリーでボレーを放つも左に外してしまいました。

前半は1-1、明らかにおかしいマン・シティ。レスターよりひとつ少ない5本しかシュートを打てなかったチームは、後半も攻めあぐんでいます。スターリングとサネにいつもの獰猛なドリブルがなく、孤立しがちなデブライネの強引なパスはレスターの守備網がクリア。58分にオルブライトンのクリアミスを拾ったスターリングも、焦ったクロスを跳ね返されてしまいます。63分、チョードゥリーが下がってデマライ・グレイ。1分後、スターリングが右に流れたアグエロに縦パスを通し、マイナスのボールをニアに入ったサネがトラップしますが、うまく足元に置けずに囲まれ、シュートを打てずに終わりました。

70分にペップはデブライネを諦め、髪を伸ばし始めたダヴィド・シルヴァを投入。オープンな展開になったものの、マン・シティはやはりラストパスに精度を欠き、アグエロのシュートは枠にいきません。78分にマディソンが下がってシンプソンがSBに入ると、81分に勝ち越したのは何とレスター!CKのクリアを拾ったリカルド・ペレイラが右足一閃。左隅に突き刺さった一撃は、さすがのエデルソンも反応できませんでした。直後、ベルナルド・シウヴァに代わって古巣対決となるマフレズ登場。キングパワーにホームチームの選手を鼓舞するチャントが鳴り響いています。ヴァーディーに代わって岡崎慎司が入った直後の89分、デルフがクリアした後の足がリカルド・ペレイラの膝の裏に入ってしまい、左SBは1発レッド。マン・シティは昨季プレミアリーグで1度もなかった連敗を喫し、大勝したスパーズにまくられ3位に転落しました。

フェルナンジーニョの不在が攻撃の緩急、とりわけ加速を失う原因となり、ダニーロはスターリングをフォローできなかっただけでなく、ヴァーディーやオルブライトンに持ち場を狙われ続けました。スターリングをアグエロの近くに置く後半の戦術も実らず、枠内シュートは5対4。今夜のペップは、作戦負けだったのではないでしょうか。リヴァプールとの勝ち点差は7。あれだけ引き離していた得失点差も追いつかれてしまいました。年明けの直接対決で敗れれば、3週間前まで首位に立っていた昨季プレミアリーグ王者は、CL出場権争いのほうに巻き込まれます。ダヴィド・シルヴァに続いてフェルナンジーニョが戻ってくれば、素晴らしいパスワークを取り戻すはずですが…。直近4戦で1勝3敗と不振のチームは、次節のセインツ戦は必勝です。

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“【Leicester×MAN.CITY】攻撃が空回りしたマン・シティは、まさかの連敗で3位転落!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    「ペップ」ファンとしては去年と違って不安とかすかな希望を抱きながらの年越しとなりそうです。
    フェルナンジーニョとダヴィド・シウバの不在が微妙な狂いを生じさせたようです。
    サウサンプトン、レッズとの結果次第では一気に優勝戦線から脱落の危機です。この二戦はベストの布陣が望まれます。
    それにしても、レッズ、スパーズの大量得点、堅固な守備には参ります。
    去年シティが自ら上げたプレミア制覇のためのハードルをレッズ・スパーズが乗り越え、逆にシティが苦しんでいる構図です。

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