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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【West Ham×Liverpool】お疲れリヴァプール…ミスとファールを繰り返して連続ドロー!

1月中旬に復帰すると目されていたジョー・ゴメスが手術を実施し、復帰が遅れるというニュースが舞い込んできました。苦しいやりくりを強いられているクロップ監督は、最後までプレミアリーグ首位の座をキープすることができるでしょうか。25節の相手は、難敵ウェストハム。直近のプレミアリーグではボーンマスとウルヴスに連敗しておりますが、22節のロンドンスタジアムではアーセナルを1-0で倒しています。アンフィールドでレスターに追いつかれて勝ち点を落としたレッズは、早い時間にセーフティリードを築いて悠々と逃げ切りたいところです。クロップ監督の11人を見てみましょう。GKアリソン、DFミルナー、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤はファビーニョ、ララナ、ナビ・ケイタ、前線にはサラー、マネ、フィルミーノ。キックオフから3分、最初の決定機を創ったのはハマーズです。

チチャリートの落としを受けたフェリペ・アンデルソンがつぶれながらノーブルに預けると、縦パスを受けたチチャリートが切り返しから左隅にシュート。ボールはわずかに右に外れ、レッズは命拾いしました。10分、右から上がったマイケル・アントニオがファーにクロスを入れると、チチャリートが打ち切れなかった後のクリアが小さくなり、クロスウェルが思い切りのいいミドルシュート。クロスに飛んだボールはポストぎりぎりをすり抜け、レッズは2度めのピンチも何とか切り抜けました。

判断が遅く、パスミスが目立つリヴァプール。12月のプレミアリーグを全勝したチームとは思えない自信なさげなプレイが続いています。ナビ・ケイタのボールロストから始まった16分のカウンターは、チチャリートの鋭いミドルをアリソンが右に飛んでセーブ。20分に中央にいたマネの前が空き、縦に出したスルーパスがオグボンナにカットされると、拾ったフィルミーノの左足シュートはファビアンスキの守備範囲でした。22分に右サイドから仕掛けたララナが斜め前のミルナーに出した瞬間、ハマーズ守備陣はオフサイドを主張しますが笛は鳴らず。グラウンダーがニアにいたマネに通り、倒れながら放った左足シュートがゴール左に突き刺さりました。

リードしてもパスミスが減らないレッズ。27分にフィルミーノの自陣でのミスで要らないFKを与え、フェリペ・アンデルソンが縦に流したボールに反応したマイケル・アントニオがナビ・ケイタを振り切ります。クロスに打ったシュートがポストの内側に当たり、1-1。調子が上がらないプレミアリーグ首位チームにとっては、ショッキングな失点でした。攻めあぐんでいたアウェイチームは、38分に久々のチャンスを迎えます。ドリブルで進んだナビ・ケイタが縦パスでロバートソンを走らせると、アーリークロスにマネは触れず。42分にフェリペ・アンデルソンが右から浮かしたFKは、ノーマークのデクラン・ライスがヘディングを浮かしてしまいました。

44分にレッズが得た左からのFKは、競り勝ったマネのヘッドがファビアンスキの正面です。3-0でもおかしくなかった前半。かろうじてイーブンで終えたリヴァプールは、次の45分で立て直せるでしょうか。後半に入っても、セットプレーを与え続けるアウェイチーム。48分のCKは、ディオプのヘッドが左に切れていきます。51分、ロバートソンがマネに当て、横にいたララナが落としたボールをサラーがボレー。プレミアリーグ16ゴールのエースは、GKにキャッチされたこの一撃が初めてのシュートです。55分のフェリペ・アンデルソンのFKは壁に当たり、フォローしたロバートソンのロングシュートは浮いてしまいました。

62分、切り返しでスノドグラスを抜いたサラーが、ボックス右から放ったシュートはファビアンスキがキャッチ。クロップ監督は69分にララナを下げ、シャキリで勝ち点3を狙います。73分に左サイドを突破したのはスノドグラス。ニアへの折り返しからフェリペ・アンデルソンが粘り、こぼれ球をノーブルが右足で叩くと、ボールはバーすれすれを越えていきました。75分、ミスばかりだったフィルミーノに代わってオリギ。レッズの選手たちは、完全に足が止まっています。ペジェグリーニ監督は、ノーブルとチチャリートをアンディ・キャロルとオビヤングにスイッチ。スローなレッズは、攻撃に緩急をつけることができません。

これほど走れないリヴァプールを観たのは初めてです。フィルミーノはパスがことごとくずれ、ナビ・ケイタは周囲と合わず。全体的にパススピードが遅く、いつものスプリントは影を潜め、ラインの裏を狙うパスもグラウンダーを求めてニアに入る動きもありませんでした。94分にナビ・ケイタがラインの裏に浮かすと、オフサイドポジションから飛び出したオリギに笛は鳴りませんでしたが、左足のボレーをファビアンスキの正面に打ってしまい、タイムアップ。明らかに疲れていたクロップ監督のチームは、バイエルン、マンチェスター・ユナイテッドと続く2月の正念場を乗り切れるでしょうか。2位マンチェスター・シティとの勝ち点差は3。3位スパーズも5ポイント差に迫り、プレミアリーグは再び混戦に突入する雲行きです。

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“【West Ham×Liverpool】お疲れリヴァプール…ミスとファールを繰り返して連続ドロー!” への3件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    とうとう勝ち点差は3と5ですか!全く予想できなくなりました。レッズは疲れもあるでしょうがチームコンディションの波も下がり目なのでは。無敗でぶっちぎった12月の状態をそうそうは維持できないでしょう。
    ペップサポとしてはもちろんシティの連覇を願ってますが、いっそのことスパーズが制覇すれば、夏冬補強ゼロでプレミア制覇という名将の栄誉を勝ち取り、クラブに気兼ねすることなくマンUかレアルの招聘に応える、なんてね!

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    お疲れモードに加え、中盤が薄いですね。ケイタは良い時もあるんですが、あともう少しなんですがね、、、。ペップの街さんもおっしゃってますが、ここでスパーズが駆け抜けたら凄いことだと思います。さて混戦モードの上位陣どうなりますか、、、。

  3. レン より:

    チェンバレン、ヘンダーソン、ワイナルドゥム、ゴメス、ロブレン、アーノルドと中盤以下もう1チーム出来そうな勢いで怪我人が続出するのが如何ともしがたいですね…
    元々怪我人の出やすいサッカーの上ワールドカップイヤーということで、忙しない12,1月を抜けた今疲労がピークに達してしまったのでしょうか
    ここからクロップがどう立て直すのかが注目ですが、ソランケとクラインを出したのみに終わった冬市場が悔やまれる結果になるかもしれません

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