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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Liverpool】負傷者続出、ドラマなし…両者とも無念のスコアレスドロー!

リンガードはベンチ、マルシアルとマティッチは欠場。中盤とサイドのキーマンが不在のマンチェスター・ユナイテッドに対して、リヴァプールはベストに近い布陣です。オールド・トラフォードで開催されるプレミアリーグ27節のシックスポインター。さっそく、ホームチームのスタメンからチェックしてまいりましょう。GKデ・ヘア、DFアシュリー・ヤング、スモーリング、リンデロフ、ルーク・ショーまでは現状のベストです。アンカーにマクトミネイ、両脇にポグバとエレーラ。ルカクとラシュフォードの2トップで、その後ろに入ったマタの役割は、ストライカーを活かしながらフィルミーノを下げさせることでしょう。勝てばプレミアリーグ首位に立つリヴァプールは、アリソンの前にミルナー、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤にファビーニョ、ワイナルドゥム、ヘンダーソン、最前線はいつも通りサラー、フィルミーノ、マネの3枚です。

開始30秒、アシュリー・ヤングが中途半端なバックパス。フィルミーノと絡んだデ・ヘアが手で触ってしまい、間接FKとなりますが、ミルナーのシュートは壁に当たって事なきを得ます。厳しいプレスの応酬が緊張感を高める序盤戦。7分に最後方からの縦パスを受けたラシュフォードが右からミドルを放ちますが、アリソンが落ち着いてキャッチします。両者とも後ろでゆっくりつなぎ、前線にロングフィードを入れる形が目立ちますが、ラストパスが通らず前線の選手にシュートチャンスはありません。15分にマティプが倒されて得たレッズのFKは、サラーのキックがクロスバー越え。19分、マンチェスター・ユナイテッドを激痛のアクシデントが襲います。ピッチに座り込んだアンデル・エレーラはプレイ続行不可能。代わりに入ったアンドレアス・ペレイラは、バーンリー戦のようなパスミスを避けなければなりません。

25分、2人めのリタイアはファン・マタ。負傷明けのリンガードは、60分以上プレイできるのでしょうか。ラシュフォードも足首を気にしており、スールシャール監督は前半で3枚を使い終えるかもしれません。30分、今度は右の足首を痛めていたフィルミーノがアウト。今季プレミアリーグで2ゴールのスタリッジは、入って早々の33分に右からロングシュートを放ちますが、デ・ヘアが慌てる強さではありませんでした。37分のポグバのミドルは、ファン・ダイクが頭でブロック。40分にポグバが左から仕掛けたカウンターは、中央でもらったルカクが素晴らしいスルーパスをリンガードに通すも、飛び出したアリソンがトラップを手に当てるビッグセーブでピンチを脱します。

リンガードはこの直後、たった17分のプレイで痛みを訴え、アレクシス・サンチェスに後を譲りました。44分のレッズのCKは、マティプのヘッドが枠の上。戦いながらゲームプランを練り直しているかのようなカオスの前半は、0-0で終わりました。交代カードを使い切ったマン・ユナイテッドは、ラシュフォードという爆弾を抱えたまま後半に向かいます。

ルカクとアレクシスが深い位置にいるプレミアリーグ4位チームは4-5-1。マン・ユナイテッドのFKは、裏に抜けた選手にことごとく旗が上がっています。ロングボールを追った後、足を引きずっているラシュフォード。57分の速攻は、ルカクのクロスのクリアがボックス左にいた10番の足元に落ちますが、ワントラップシュートはニアに外れました。60分を過ぎても、レッズに決定機はありません。サラーとマネに勝負のボールは入らず、時折出る縦パスもマン・ユナイテッド守備陣が簡単にカットしています。66分に左から打ったワイナルドゥムのミドルは、大きく右に切れていきました。

71分、クロップ監督はヘンダーソンをシャキリにチェンジ。79分にはサラーを諦め、オリギが前線に入ります。レッズのパスは足元ばかりで、マン・ユナイテッドも攻め方が不明確です。事件だらけの前半、ドラマなき後半。リヴァプールはオンターゲット1本、マン・ユナイテッドもアリソンを脅かすシーンはありませんでした。フィルミーノの存在の大きさをあらためて思い知った一戦。ラシュフォードは、最後までピッチにいてくれたことをねぎらうしかありません。

両者ともベストメンバーの激戦が観たかった…。暫定2位だったリヴァプールは、プレミアリーグ首位の座を奪還。マン・ユナイテッドはスールシャール就任以来の無敗をキープしたものの、アーセナルにかわされ5位に転落しました。プレミアリーグの上位対決らしからぬ腰が引けた戦いに、どちらのサポーターも浮かない顔をしているに違いありません。

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“【MAN.UTD×Liverpool】負傷者続出、ドラマなし…両者とも無念のスコアレスドロー!” への5件のフィードバック

  1. Motsuki909 より:

    久々にコメントさせて頂きます。

    この試合を観ていて、もどかしさが募るばかりでした。ルーク・ショーがサラーを気にして絞っていた為、ライトバックのミルナーがフリーになるシーンが多々ありました。しかし、ミルナーのクロスも精度が良いとは言えず、そもそも中央で合わせる事に長けた選手がいない。にも関わらず、後半に入ってもセンターサークル付近を迂回しながら、サイドに展開するというスタイルの一辺倒。攻撃に於ける戦術が、ピッチ上の11人と合致していなかったように思います。

    一頃前の「CFサラー、左WGマネ、右WGシャキリ、トップ下フィルミーノ」という布陣の方が、バランス良く攻められていたと思います。相手の陣形次第とは言え、中央突破あってこそのサイドアタックだと感じました。せっかく相手を背負えるサラーという選手がいるのに、右サイドでは効果が薄いと言わざるを得ません。理想はバイタルでのポストプレーから、ワイナルドゥムやファビーニョに落として展開、またはマネやフィルミーノとのワンツーで突破を狙う、という形の方がベターなのでは?と思います。

    フィルミーノの偉大さを痛感しつつ、プランBを確立しなければならない、という昨シーズンからの課題が浮き彫りになってしまいました。一応は首位奪還ですが、残りのシーズン全試合を全勝しない限り、優勝は確定できません。競う相手がマンチェスター・シティである限り、抜本的な打開策は必須でしょう。かれこれ15年程リヴァプールを追い掛けていますが、今季こそプレミア制覇を見届けたいところです。

  2. ペップの街 より:

    レッズは勝ち点1を獲得したとも、勝ち点2を失ったとも言えます。
    シティとの勝ち点差は遂に1。シビれる戦いが続きますね。
    一方のシティもチェルシーと延長→PK戦まで闘い疲弊してます。ターンオーヴァーせざるを得ない次戦は確かウェストハム?
    厄介な相手です。

  3. まさやん より:

    両チームとも入りは良かったように見えましたが、怪我で交代していく度に、お互い勝ち点1でやむなしという感じになってしまいましたね。
    レッズはスリートップと同レベルのサブが居ないのが本当につらいです。交代でサネやジェズスが出てくるシティとの差を一番感じるところです。
    試合内容は良くなかったですが、トップ6とのアウェー戦を終わって、勝ち点1差でありながらも首位という事はポジティブに考えたいです。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    ダイクさんが移籍当初、著名人から何て言われていたかMVP獲ったらまとめて欲しいです。素人の自分もここまでの選手とは思いませんでしたが…。

  5. 桑畑3060 より:

    Fake。
    竹光。
    気狂いピエロ。
    とんだ喰わせもの。
    掛け値なしの天ぷら野郎。
    だがしかし、ひとの口に戸は立てられまいなあ。

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