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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Tottenham】完璧だったカバジェロと最終ライン!ペドロが決めたチェルシーが完勝!

おお、GKはカバジェロです。ミッドウィーク開催のプレミアリーグ28節、チェルシーVSトッテナムのロンドンダービー。カラバオカップ決勝で交代拒否をしたケパはベンチですが、フィールドの10人はサッリチェルシーのベストメンバーです。アスピリクエタ、リュディガー、ダヴィド・ルイス、マルコス・アロンソ、ジョルジーニョ、カンテ、コヴァチッチ、ペドロ、イグアイン、アザール。キックオフからポゼッションを得た青のホームチームは、長短のパスを織り交ぜてゴールに迫ります。4分のマルコス・アロンソのFKは壁にヒット。6分にハイクロスをダヴィンソン・サンチェスが競り勝つと、こぼれ球を直接叩いたイグアインのボレーは右のポストを叩きました。

押し込まれていたスパーズは、エースにボールを集めて劣勢を打開しようとしています。ロリスの前にトリッピアー、アルデルヴァイレルト、ダヴィンソン・サンチェス、ベン・デイヴィス。シソコとハリー・ウィンクスの2センター、2列めにはラメラ、エリクセン、ソン・フンミン。トップはもちろんプレミアリーグ15ゴールのハリー・ケインです。10分を過ぎて、アウェイチームが仕掛けるシーンが増えてきました。両者とも奪われた後の戻りが速く、前線の選手が使えるスペースはありません。

19分、ペドロが右サイドでロリスのミスパスをさらい、中央のアザールに送ると、落としを左足で捉えたイグアインのボレーは左にアウト。ジョルジーニョの縦パスでラインの裏に出たイグアインは、ロリスの果敢な飛び出しに阻まれます。23分、エリクセンが前線のソン・フンミンに通したロングフィードは決定的でしたが、7番がトラップしたところにマルコス・アロンソが戻ってカット。28分に右から入ったトリッピアーのFKは、カバジェロがパンチでクリアしました。ラメラがジョルジーニョから奪った30分のシュートカウンターは、ハリー・ウィンクスの縦パスを受けたソン・フンミンの一撃をダヴィド・ルイスがブロック。33分のスパーズの波状攻撃は、左のラメラが中央に戻した後、シソコの強烈なシュートがラインの裏にこぼれた瞬間にソン・フンミンがオフサイドです。

39分、コヴァチッチのパスを受けたカンテのミドルはクロスバーを越えていきます。44分に前線でポスト役となったハリー・ケインが後方に流すと、ハリー・ウィンクスのミドルはバーにヒットして先制ならず。両チームともオンターゲットゼロと、守備陣の冷静な対応が目立った前半は0-0で終わりました。セカンドハーフは、開始直後からチェルシーが猛攻を繰り広げますが、スパーズの最終ラインはシュートコースを空けません。圧倒的なチェルシーのポゼッション。53分にジョルジーニョの浮き球でロリスと1対1となったイグアインは、オフサイドを示す旗を見て苦笑いを浮かべています。

57分、初めてのオンターゲットが先制ゴールとなりました。アザールの素晴らしいサイドチェンジがアスピリクエタに通り、縦パスをもらったのはペドロ・ロドリゲス。強引なドリブルでアルデルヴァイレルトを抜いた11番は、右からゴールの脇に躍り出てロリスの股間を射抜きました。追う立場になったスパーズ。59分のエリクセンのミドルは左に逸れていきます。60分、アザールが下がってウィリアン。64分にソン・フンミンがボックスに流したショートパスで、エリクセンがシュートチャンスを迎えますが、体を張って止めたのは先制ゴールのペドロでした。ベン・デイヴィスの高速クロスに反応したハリー・ケインはボレーをミス。67分のCKで競り勝ったアルデルヴァイレルトのヘッドは、ゴールの左に逸れていきました。

ポチェッティーノ監督は、70分にラメラをジョレンテにチェンジ。77分にサッリ監督はコヴァチッチを下げ、ロフタス=チークで中盤の活性化を図ります。79分、ソン・フンミンに代わってルーカス・モウラ。残り時間は10分を切り、プレミアリーグ制覇をめざしたスパーズのチャレンジが終わろうとしています。82分にインターセプトから攻め上がったアルデルヴァイレルトのミドルは、右に外れました。84分、イグアインが下がってジルーが登場。勝負を決めたのは、スパーズのミスでした。85分にジルーが競り勝ったボールに先着したトリッピアーは、出てきていたロリスのポジションをを把握しておらず、バックパスをゴール右隅に流し込んでしまいました

チェルシー、2-0快勝!オンターゲットをゼロに抑えたカバジェロと最終ラインは完璧で、ジョルジーニョとカンテの寄せの速さも目立ちました。プレミアリーグ屈指のCBを簡単にかわした値千金のゴールと直後の献身的な守備がなければ、ペドロは最後までいなかったかもしれません。サッリ監督は、強い気持ちで戦っていた選手を優先したのではないでしょうか。手堅い交代策は、タイミングも時間も文句なしでした。

交代拒否のGKをスタメンから外したサッリ監督に踏ん張ってほしいと願っていたのですが、プレミアリーグ制覇が遠ざかったスパーズの連敗は残念です。ハリー・ケインとソン・フンミンが封じられ、右サイドからのアタックはアーリークロスのみに留まりました。今日は、チェルシーの守備陣をほめるしかないでしょう。ライバルのアーセナルに4ポイント差に迫られたプレミアリーグ3位は、次節のノースロンドンダービーは必勝です。

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“【Chelsea×Tottenham】完璧だったカバジェロと最終ライン!ペドロが決めたチェルシーが完勝!” への5件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    チェルシー側に怪我人が出なくてよかったね

  2. noname より:

    どうして写真ランパードなんですか?

  3. SC より:

    更新お疲れ様です。
    どちらも相手にやりたいことをやらせない戦術的にレベルの高い試合だと感じました。個人的にはノーガードの殴り合いも期待していましたが名将同士ではそうはいかないですね。
    余談ですがランパードのプレー集を見返して、改めて彼の偉大さを実感しました。中盤をひとりで制圧できる選手が最近減ったのは戦術レベルが高まったからなのでしょうか。個人的にはロイキーン、ジェラード、ランパードみたいなプレイヤーは大好きなのですが、、、

  4. makoto より:

    nonameさん>
    すみません。フォルダのすぐ横にあったペドロを押したつもりが…。訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございました。

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    主審の目の前で頭突きをしてもお咎めなし
    足裏タックルかましてもファールすらなし
    プレーを切ってくれた相手に返したボールに猛プレス

    いやぁ〜流石ですわ

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