イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Fulham×Liverpool】やっぱりサディオ・マネ!苦戦のレッズはラスト10分のPKで勝ち点3!

プレミアリーグ2位のリヴァプールと、ブービーポジションのフラムの一戦。ユルゲン・クロップ監督は、チャンピオンズリーグとプレミアリーグの着地を見据えてやりくりしなければなりませんが、クレイヴン・コテージのピッチに送り出した11人は、激闘のバイエルン戦から2人を入れ替えただけに留まりました。GKアリソン、最終ラインはアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン。アンカーにファビーニョ、両脇にワイナルドゥムとララナ。3トップはサラー、フィルミーノ、マネといった布陣です。

静かに立ち上がった一戦は、5分を過ぎると予想通りのレッズペース。ロングフィードが入るたびに、GKリコが前に出てさばいています。縦へのボールが通らないリヴァプールは、1発で決めにいこうとしないほうがいいでしょう。9分、ジャン・ミシェル・セリのミドルは右にアウト。プレミアリーグ制覇をめざすアウェイチームは強引なアタックが多く、早めのクロスがゴール前を横切るシーンが目立ちます。18分のCKは、フリーで放ったマティプのヘッドが枠にいかず。20分にアーノルドの浮き球をニアで受けたサラーは、切り返しをジョー・ブライアンにカットされてしまいました。プレミアリーグで4戦連続ゴールなしのエースは、そろそろ目に見える結果を出したいところです。

26分、先制したのはやはりリヴァプールでした。左サイドから仕掛けたマネが、ボックス左に流れてきたフィルミーノに預けて中央に走ると、正確なリターンが足元に届いて満を持したボレー。フラム守備陣は何もできず、ゴールのど真ん中に突き刺さったボールを見送るだけでした。直近のプレミアリーグ9試合で9発めと絶好調の10番は、17ゴールのサラーについに追いつき、得点王レースのトップを走るアグエロに1差となりました。

リードしてから、セーフティにつなぐようになったレッズは、35分に2度めの決定機を創ります。ララナとのワンツーでボックス左に侵入したロバートソンが、角度のないところから左足でシュート。リコが足でストップし、クレイヴン・コテージに安堵の空気が漂いますが、その後もレッズのハーフコートマッチが続いています。前半は1-0。次のゴールをレッズが決めれば、勝負はそこで終わるでしょう。

後半開始直後の47分、ボックス右でララナが粘ってワイナルドゥムがこぼれ球を拾うと、シュート性のグラウンダーをフィルミーノがヒールで狙いますが、DFに当たって追加点はならず。51分、左サイドから仕掛けたマネがフォス・メンサーに潰され、拾ったロバートソンが中央に上げると、ゴール前で競ったワイナルドゥムのヘッドはクロスバーを越えていきました。インサイドMFがここまで上がるのが、サッリチェルシーとの大きな違いです。

56分、右からのシュートコーナーがファビーニョに戻り、ファーに上がったクロスをファン・ダイクがヘッドで叩くとリコがビッグセーブ。スコット・パーカー監督は、65分にセリをセセニョンに代えて同点をめざします。雨が降りしきるクレイヴン・コテージ。クロップ監督が72分に動きました。フィルミーノとララナをオリギとミルナーに代えたのは、攻めと守りのどちらを重視したのでしょうか。CKのコースを変えたマネのヘッドは、クロスバーを直撃。フラムが追いついたのは、74分でした。

ミルナーが高く蹴り上げたボールをファン・ダイクが頭でアリソンに戻すと、狙っていたバベルがさらい、無人のゴールにプッシュ。プレミアリーグ屈指のCBのバックパスは短く、ワールドクラスの守護神のプレイもはっきりしませんでした。ゴールが必要となったレッズは、ひたすら攻め続けるしかありません。80分、今度はフラムが痛恨のエラー。ロバートソンのクロスをファーのサラーがトラップし、左足で巻いたシュートはリコの正面でしたが、ファンブルしたGKはこぼれ球に反応したマネに手をかけてしまいました。ジャッジはPK、ミルナーがど真ん中に決めて1-2。焦ったGKの不用意な左手が、勝負を決めてしまいました。

19位相手にテンションが上がらなかったのか、バイエルン戦の精神的な疲労が抜けなかったのか。レッズの出来はよくなかったのですが、絶好調の10番が2ゴールに絡んで勝ち点3をもたらしてくれました。そんななかでも収穫だったのは、ララナのプレイにいいときの大胆さが増していること。87分にマネがお膳立てしたビッグチャンスでGKの正面に打ってしまったサラーは、公式戦7試合ノーゴールとなりましたが、動きはさほど悪くなく、1発決まれば量産モードに突入してくれるでしょう。何はともあれ、勝ちました。プレミアリーグは残り7試合、めざすはもちろん全勝です。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【Fulham×Liverpool】やっぱりサディオ・マネ!苦戦のレッズはラスト10分のPKで勝ち点3!” への2件のフィードバック

  1. まさやん より:

    更新お疲れさまです。
    チャンピオンズリーグ後はこういうゲームが多いのでなんとか勝てただけよかったです。
    今日勝てなければもう優勝は期待できなかったでしょうね。
    暫定ながら首位に立ったのでこのままシティにプレッシャーをかけ続けていってほしいです。

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    バイエルンとの激闘の後のフラム戦。コンディション面を心配してましたが、60分あたりからお疲れモードでしたね。このゲームはバベルが脅威でしたね。32歳であそこまで動けるのであれば、来シーズン他のチームから引き合いがあるのでは?と思いました。翻って我がレッズこんな形でも勝点3取れるのは大きいです。サラーはあと少しでゴール感覚は戻ってくるでしょう。マネは得点王戦線に入りましたね。2週間後のスパーズ戦楽しみです。

まさやん へ返信するコメントをキャンセル