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【Wolves×MAN.UTD】疲労、退場…精彩を欠いたマン・ユナイテッドはウルヴスに連敗!

FAカップのリベンジを果たせるのか、それとも返り討ちか。プレミアリーグ4位以内をめざすマンチェスター・ユナイテッドにとって、アウェイのウルヴス戦は最もやっかいなゲームのひとつです。スールシャール監督の3-5-2は、ラシュフォードを欠いています。GKデ・ヘア、3バックはアシュリー・ヤング、リンデロフ、スモーリング。WBにルーク・ショーとジオゴ・ダロトが入り、中央にはマクトミネイ、フレッジ、ポグバ。最前線にリンガードとルカクといった布陣です。劣勢になれば、ベンチに控えているマルシアル、マタ、マティッチが呼ばれるでしょう。キックオフから、ドリブルで2人をかわしたリンガードがいきなりシュート。負けるわけにはいかないプレミアリーグ5位チームは、気合充分です。

速いテンポでパスをまわすマンチェスター・ユナイテッドは、5分に決定機を創ります。左サイドからの仕掛けが詰まり、フレッジが右のジオゴ・ダロトに展開すると、素晴らしいクロスがルカクの頭にぴったり合いました。強いヘディングシュートが左右にずれていれば先制でしたが、ルイ・パトリシオの正面に飛んでしまいました。13分、フレッジのパスを受けたマクトミネイが、ボックス手前から右足一閃。濡れたピッチで滑ったボールをルイ・パトリシオが弾き切れず、ボールは左のサイドネットに突き刺さりました。プレミアリーグ通算27試合めの初ゴール。リードしたアウェイチームは、16分にもポグバが仕掛けたアタックから決定的なチャンスを迎えます。

左に流れたルカクがゴール前にふわりと浮かすと、リンガードがノーマーク。左隅を狙ったヘッドはルイ・パトリシオが読み切り、外に弾き出しました。24分、左から中に斬り込んだヴァイナグルのパスは相手に当たり、拾ったボリが右のヒメネスへ。シュートはニアに外れますが、この1分後に同点ゴールが決まりました。デ・ヘアのパスを受けたフレッジが自陣中央で不用意なトラップをさらわれ、ヒメネスのスルーパスがジョッタへ。デ・ヘアの前に躍り出たアタッカーが、容赦ない一撃を左に蹴り込みました。

31分、ルーク・ショーのチェックをかわしたドハーティがニアに落とすと、デンドンケルのボレーはクロスバーの上。ウルヴスが中盤を支配し、マン・ユナイテッドは守勢を強いられています。39分の右からのFKは、ファーに走り込んだドハーティのヘッドが左にアウト。43分にモウティーニョが中央に入れたFKをスモーリングがクリアすると、拾ったネヴェスが迷わずボレーで狙うもリンガードに当たってデ・ヘアの正面です。前半終了間際にポグバのシュートがDFにヒットし、ボックス右にこぼれたボールをルカクが右足で狙うと、GKの指先を抜けながらもファーポストぎりぎりに外れました。前半は1-1。シュート数は7対7、ポゼッションも50:50とまったくの互角です。

後半開始から5分は、マンチェスター・ユナイテッドの時間。縦パスを収めてくれるルカクが効いており、中央からのミドルシュートが目立ちますが、サイドを崩すには至らず、3バックとルイ・パトリシオを慌てさせるシーンはありません。55分、左からルカクが入れたクロスをポグバがヘッドで後ろに流すと、マクトミネイのダイビングヘッドはルイ・パトリシオがセーブ。57分、ジョッタを引っかけたアシュリー・ヤングが2枚めのイエローをもらってしまいました。マイク・ディーンさんは、プレミアリーグ史上初となる100枚めのレッドカードになるそうです。

10人にまったマン・ユナイテッドは、再三左サイドを崩されています。ボックス左に出たデ・ヘアがキャッチミスし、ヒメネスにさらわれたシーンはヒヤリとさせられましたが、クロスが中に合わず助かりました。66分、フレッジが下がってフィル・ジョーンズ。70分のアウェイチームの波状攻撃は、スモーリングを狙ったダロトのクロスがミスキックです。ヌーノ・エスピーリト・サント監督は72分にジョッタをカヴァレイロ、同時にルカクが下がってマルシアル。75分にヴァイナグルがホニー・カストロに代わると、その2分後にウルヴスが勝ち越しゴールをゲットします。モウティーニョが左からクロスを上げると、フィル・ジョーンズとヒメネスが競り合い、こぼれたボールをスモーリングが処理できずにゴールに転がってしまいました

84分にウルヴスはネヴェスをサイス、スールシャール監督はダロトをアンドレアス・ペレイラ。疲労が感じられるマン・ユナイテッドは攻められず、93分にヒメネスのパスがカヴァレイロに通ると、スモーリングが完全に抜かれて左足シュートをバーに当てられるピンチがありました。追加タイムのゴールが多いスールシャールの神通力は、ウルヴスには使えないようです。プレミアリーグで4位以内をめざすマンチェスター・ユナイテッドにとっては、痛い敗戦です。

ポグバはお疲れ気味、フレッジは不安定。中盤の運動量を欠いたマンチェスター・ユナイテッドは、WBを活かす形を作れませんでした。負傷者やコンディション不良の選手が多いチームが、最も致命的なレッドカードというアクシデントに耐えられなかった…そんな一戦だったのではないかと思います。厳しい状況になりましたが、チェルシーやトッテナムも苦しんでおり、ラスト6試合を5勝1敗で乗り切ればTOP4フィニッシュできるとみています。次のバルサ戦まで中7日。フィットネスを高めて、大事な試合に臨んでいただきましょう。

それにしても、ウルヴスは強いですね。プレミアリーグ12ゴール8アシストのヒメネスは、ビッグクラブから声がかかるのではないでしょうか。2018-19シーズンを盛り上げてくれた彼らは、来季はELで暴れてほしいと思います。オールド・トラフォードでドロー、モリニューで連敗…3回戦って1分2敗では、参りましたというしかありません。いやー。

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“【Wolves×MAN.UTD】疲労、退場…精彩を欠いたマン・ユナイテッドはウルヴスに連敗!” への3件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    前半戦のできを考えたらELでも仕方ない

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    諦めるには早すぎかもしれませんが 正直4位フィニッシュ厳しくなりましたね
    CL優勝すれば関係無い話ではありますが…

  3. ルーニー より:

    更新ありがとうございます。
    ユナイテッドが来季のCLに出るには、CLで優勝するかプレミアの他のクラブがCLを取り、ELをプレミア以外のクラブが取って、5位に入る。ということなんでしょうか。
    正直、トップ5も厳しい状況ですね。なんと言ってもモウ時代の勝ち点の少なさと現在の怪我人の多さがひどすぎます

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