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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Tottenham】絶品エデルソン!序盤の1発を守り切ったマン・シティが首位奪回!

チャンピオンズリーグは1-0と4-3。それぞれホームチームが勝ち、アウェイゴールを奪ったトッテナムが4強進出を決めました。プレミアリーグ35節の3度めの対決は、エティハドで戦うマンチェスター・シティが勝つのでしょうか。ペップがフェルナンジーニョとダヴィド・シルヴァをベンチに置いたのは、よりコンディションがいいギュンドアンやフォーデンに期待したいという意図でしょう。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、ラポルテ、ジンチェンコ。MFデブライネ、ギュンドアン、フォーデン、FWスターリング、アグエロ、ベルナルド・シウヴァ。キックオフから4分、最終ラインのパスミスを咎めたスパーズがショートカウンターを仕掛けます。エリクセンからパスをもらったソン・フンミンがボックス左を突破してシュート。エデルソンがニアを締め、最初のピンチを冷静にしのぎました。

ポチェッティーノ監督のチームは、後ろにDFを5枚並べた守備的な布陣です。GKガッサニーガ、DFフォイス、アルデルヴァイレルト、ダヴィンソン・サンチェス、フェルトンゲン、ベン・デイヴィス、MFエリック・ダイアー、デル・アリ、エリクセン、2トップにルーカス・モウラと絶好調ソン・フンミン。0-0で引っ張って終盤勝負というシナリオは、わずか5分で崩れ去ります。右から中に持ち込んだベルナルド・シウヴァの浮き球でほぼ決まり。左でフリーだったアグエロがヘディングで逆サイドに送ると、18歳のフォーデンが頭を突き出してプレミアリーグ初ゴールを押し込みました。

ポゼッションは当然のようにマン・シティ。スパーズは引いて構え、カウンターのチャンスを窺っています。14分、ソン・フンミンが右サイドにいたルーカス・モウラにつなぎ、前線に走り込んだエリクセンに素晴らしいラストパスが通りますが、1対1のチャンスを迎えた司令塔は飛び出したエデルソンにぶつけてしまいます。16分、エリクセンが左足で出したスルーパスで、ソン・フンミンがフリー。ボックス手前から放った右足のシュートは、追いついたラポルテがスライディングでカットしました。

スターリングとベルナルド・シウヴァの個人技が頼りとなっているホームチーム。フィニッシュに持ち込めない時間が続き、22分にフィル・フォーデンが右から放った久々のミドルはガッザニーガが正面でキャッチします。ギュンドアンのパスカットから始まった31分のアタックは、左からボックスに入ったスターリングのラストパスをフォイスがブロック。1分後、ドリブルで中央に進んだベルナルド・シウヴァのミドルは、ベン・デイヴィスが体に当ててCKに逃れました。ボックスの外から積極的に狙ってくるプレミアリーグ王者に対して、スパーズの守備陣は的確にコースを切っています。

36分、自らボールを外に蹴り出したデブライネが、そのままピッチに倒れ込みました。直前のシュートの際に軸足を滑らせ、痛みに耐えられなくなったようです。代わって入ったのはフェルナンジーニョ。44分、自陣からドリブルを始めたソン・フンミンが3人を振り切ってゴール前に躍り出ると、2度めの1対1はエデルソンがコースを塞いで同点を許しませんでした。前半は1-0。決定機の数はスパーズが上回っており、このままのスコアで終わるとは思えません。

後半開始直後からラッシュをかけたマン・シティ。48分に右からのグラウンダーを受けたアグエロは、トラップからのシュートをアルデルヴァイレルトに止められ、こぼれたボールがフォーデンの足元に転がりますが、左足のボレーはミートせずに右に逸れていきました。防戦一方のスパーズは、ハーフラインを過ぎたところでドリブルをカットされるシーンが目立ち、カウンターのチャンスは訪れません。61分、エリック・ダイアーが下がってワニャマ。ペップの2枚めのカードは、アグエロに代えてレロイ・サネです。

左から中に斬り込んだサネの右足シュートがニアに外れると、70分にデル・アリが下がってダニー・ローズが中盤へ。71分にボックス左に走ったサネが、折り返しをフリーのスターリングに合わせますが、左足のボレーは逆に動いたガッサニーガが足を残してストップします。73分、ゴール前に浮いたボールに競り勝ったルーカス・モウラは、右足で止めてすかさず蹴った一撃を詰めたエデルソンに胸で止められました。78分、アルデルヴァイレルトに代わってフェルナンド・ジョレンテ。2点がほしいポチェッティーノ監督は、残り10分で勝負に出ました。

80分、ダニー・ローズのインターセプトからスパーズがチャンスをつかみますが、クロスのクリアを拾ったエリクセンはミドルシュートをブロックされ、フォローしたルーカス・モウラは打ち上げてしまいます。ペップは85分にフォーデンをダヴィド・シルヴァ。スパーズは思うように攻められず、マン・シティにうまく時間を遣われてしまいました。プレミアリーグ2位と3位の3連戦は、3つともホームチームの1点差勝利。ペップのチームはプレミアリーグの連勝を10に伸ばしました。

マン・シティが敗戦のショックを引きずるか、スパーズがベスト4進出の達成感で満たされるか…いずれにしてもCLのような名勝負にはなりえないと見ていたのですが、ガス欠を起こしたのはスパーズのほうでした。MVPは、決勝点の仕掛け人ベルナルド・シウヴァと、再三の決定機をパーフェクトな判断でつぶしたエデルソン・モラレス。プレミアリーグ屈指の守護神がエリクセンやソン・フンミンにゴールを許していれば、逆の結果で終わっていたかもしれません。

デブライネは、今シーズンが終わるまでにピッチに戻って来られるでしょうか。サネやダヴィド・シルヴァの低調も懸念材料ではありますが、何とか首位に立ったマン・シティは、次のマンチェスターダービーをクリアすれば14連勝という怒涛のフィニッシュで連覇に辿り着く可能性が高まります。ミッドウィークの決戦は、今季最後のクライマックスとなりそうです。

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“【MAN.CITY×Tottenham】絶品エデルソン!序盤の1発を守り切ったマン・シティが首位奪回!” への2件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    何とか勝てました
    フォーデンのプレミア初ゴールは嬉しいですね
    またしてもデブライネが怪我です
    ここ数試合でコンディションを上げアシストを量産したいだけに痛いですね

    —–
    何とか最悪の週末は避けられました。スパーズとの3連戦をターオーバーしながらCLもリーグも手にするというゲームプランでしたが初戦の敗退が大きかったです。やはり過密日程による蓄積疲労があったのかなと思います。
    デ・ブライネの再々離脱は痛いですが、フォーデンが遂にプレミア初ゴールを決めてくれました。ダヴィド・シウバのコンディションもあるので、残り試合はフォーデン先発でいけるのでは。

  2. アイク より:

    いや〜優勝争い、CL権争いともに継続ですね
    リバプールへのアシストとなるソンフンミンのゴールを期待して観てました。エリクセンのロングフィードで抜け出したシーンは腰が浮きましたが、エデルソン流石です…彼でも正GKじゃないブラジルとは笑
    デ・ブライネとフェルナンジーニョの不在とシウバの低調を補うベルナルド、という構図が顕著な試合でした。ジンチェンコはテクニック凄いですねー
    シティのプレスの前にはスパーズもベストメンバーじゃないと厳しいという印象です。苦しい台所事情なりに勝負を掛けるポチェ監督には報われて欲しい気持ちがあります。

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