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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Everton×MAN.UTD】今季最多の4失点…マン・ユナイテッドはエヴァートンに惨敗!

「デイリー・ミラー」が、オーレ・グンナー・スールシャールが正式に監督に就任する見通しと報じたのは3月9日。パリ・サンジェルマンを倒してチャンピオンズリーグのベスト8進出を決めた直後でした。暫定監督がやってきてから14勝2分1敗だったマンチェスター・ユナイテッドの凋落は、翌日のプレミアリーグでアーセナルに完敗したのが始まりでした。FAカップとプレミアリーグでウルヴスに連敗。オールド・トラフォードでバルサに敗れた後のウェストハム戦は、ポグバのPK2発で何とか格好がついたものの、カンプ・ノウでのCLセカンドレグはメッシを止められず、3-0で大会を終えました。

直近の公式戦で2勝5敗、CLはジ・エンド。TOP4をめざすチームにとって、エヴァートンとのアウェイゲームは大事な試合でしたが、まさかの4-0惨敗です。スールシャールと選手たちのハネムーン期間が終わったということなのか。バルサに完敗したショックを引きずったのか。エレーラの不在とマティッチの不振が堪えたのか。マージ―サイドダービーをドローに持ち込んだ後、本拠地グディソンパークでチェルシーとアーセナルをクリーンシートで倒しているチームが相手とはいえ、今日はあまりにも不甲斐ない出来でした。

序盤から押されていたマン・ユナイテッド。アシュリー・ヤングがベンチでリンデロフをSB起用、スモーリングとフィル・ジョーンズのCBコンビという布陣は不安定でした。11分のCKが逆サイドに流れ、グイェが左にクロスを浮かすと、フレッジをかわしたリシャルリソンのボレーはデ・ヘアが右に弾くビッグセーブ。この2分後、ディーニュのロングスローをカルヴァート・ルーウィンがヘッドで後ろに送ると、ジオゴ・ダロトのマークを問題にしなかったリシャルリソンが左足ボレーで豪快に叩き込みました。

まったく攻められなかったアウェイチームは、20分に初めてチャンスをつかみます。ポグバの素晴らしいロングフィードが左から上がったラシュフォードに通り、右のアウトにかけたボレーはクロスバーの上。サイドで劣勢が続いていたマン・ユナイテッドは、28分に追加点を奪われてしまいます。CKのクリアからエヴァートンがカウンター。グイェが左のシグルズソンにパスを出すと、マティッチのチェックがあまりにも緩く、強烈なミドルシュートがニアポスト際に決まりました。シグルズソンは、これが今季プレミアリーグで13発め。デ・ヘアには触ってほしかったコースでしたが、バルサ戦で致命的なミスを犯した守護神は余裕を失っていたのでしょうか。

40分、デ・ヘアのスローにダロトが気づかず、リシャルリソンにさらわれるピンチ。シュートはGKの正面に飛び、3点めは免れました。ポグバは右で窮屈そうにプレイしており、サイドアタックに厚みはなく、モウリーニョ時代に戻ったかのように連携した崩しが見られません。スールシャール監督は、ハーフタイムにフィル・ジョーンズとフレッジを下げ、アシュリー・ヤングとマクトミネイを投入。人選と布陣のミスを認めるいさぎよい交代ではありましたが、歯車に軋みが生じたマンチェスター・ユナイテッドは後半も変わりませんでした。

50分、脇腹を痛めたリシャルリソンが下がり、ウォルコットがピッチへ。エヴァートンが勝負を決めたのは56分でした。左からのCKをデ・ヘアがパンチすると、落下点にいたディーニュの完璧なボレーに守護神は動けず。ニアポスト際に飛んだボールでしたが、インパクトの瞬間を確認することができなかったのでしょう。57分にシグルズソンがゴールに向かうCKを蹴ると、デ・ヘアがゴールライン上で足でクリア。64分、とどめの4点めはカウンターでした。左サイドから上がったシグルズソンが斜めに出したラストパスでウォルコットがフリー。デ・ヘアと1対1になったスピードスターが冷静に脇を抜きました。

4-0となってからのトピックスは、「重傷を負ったマッカーシーが1年3ヵ月ぶりにプレミアリーグに復帰した」「マルシアルが86分にチーム初のオンターゲットを記録した」という2点で充分でしょう。ラシュフォードは77分にアンドレアス・ペレイラに後を譲り、ルカクは何もできず、孤軍奮闘のマルシアルも一矢を報いることはできませんでした。6週間前まで希望に満ちていた新監督のチームは、前任者の頃よりひどいサッカーに終始し、6位に留まりました。唯一の救いは、プレミアリーグ34節でCL出場権を争う4チームが全敗したことです。マン・シティとチェルシーに連勝すれば、4位フィニッシュとなる可能性が高まりますが、スールシャール監督は混乱に陥ったチームを立て直せるのでしょうか…。ダービーはミッドウィーク、惨敗から中2日です。

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“【Everton×MAN.UTD】今季最多の4失点…マン・ユナイテッドはエヴァートンに惨敗!” への6件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    エヴァートン強かったですね。リシャルリソンのキックはダロトの頭より高いくらいの打点でした。
    それにしてもユナイテッドは覇気が無かったというか、出足が鈍かったです。サー・アレックスならハーフタイムに爆発してたでしょう。
    でも、オールドトラフォードに戻ったらまた違うフットボールをするかも。
    昨季もシティは優勝を決める大一番でモウリーニョに土を付けられました!

    —–
    あの連勝は単なる解任ブーストだった、で片付けるのはナンセンスですよね。
    この短期間で何が起こったのか、できればダービー前に詳細取り上げていただきたいです!
    モウリーニョががだがだに崩したチームをオーレはよくここまで立て直したといまでも信じているのですが…。

  2. サンドバッグ より:

    モウリーニョが間違っていたことを
    証明してやる!
    そんな気概でオーレ序盤は連勝し
    そこから「この男を監督にしたい」
    と言う選手達の願いが
    更なる勝利を導いたかと。

    100%以上で戦い続けた選手達が
    オーレ正式就任の安堵感と疲労とで
    まあ、こんな感じなんじゃないかと思います。

  3. ルーニー より:

    疲れてるのかやる気ないのか。でも、ペレイラやマクトミネイ等下部組織出身選手は頑張っていたので、今度はリンガードも出してやる気だけでは負けないでほしいですね。
    でも、なんと言ってもショーがいないのはかなり大きいですよ

  4. ノリスケ より:

    ジョゼの下で走らなかった選手達がスールシャールの下で目覚めて走り出すなんて土台無理な話で…モチベーターとしてのキャリアが違います。
    ハードワーク、球際、献身。チーム第一主義の「ユナイテッド」らしさの対極にポグバに代表される主力達があるのが解ったのが今季最大の収穫ではないでしょうか。
    次節ダービーの先発にポグバが居たら、最早スールシャールはレームダックでしょう。新監督はバーンリーのショーン・ダイチが良いかと。或いはいっそマガトでも

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    後任はベンゲルでええわ

  6. プレミアリーグ大好き! より:

    結局ポグバとその取り巻きに左右されてるだけでしたね。

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